理学療法士が登場するドラマ「366日」から考えるPTという仕事について

現代社会において、健康維持やリハビリテーションの重要性がますます高まっています。しかし、理学療法士という職業について、機能訓練をすることは知っていても、まだまだ詳しくは知らない人が多いのではないでしょうか。

「理学療法士ってどんな仕事をしているんだろう?」「リハビリの現場ってどんな感じ?」と疑問に思っている方も多いでしょう。

そんな中で、理学療法士が登場するドラマ「366日」が注目を集めています。このドラマは、医療現場のリアルな描写と感動的なストーリーが特徴です。しかし、「本当にこのドラマを見れば理学療法士の仕事がわかるの?」という疑問も湧くかもしれません。

そこで今回は、ドラマ「366日」を通じて理学療法士の仕事やその魅力、さらにドラマの見どころを詳しくご紹介します。これを読めば、理学療法士への理解が深まります。

理学療法士とはどんな仕事か?

まず、理学療法士という職業について簡単に確認しておきましょう。理学療法士は、主にリハビリテーションを通じて患者さんの機能回復をサポートする医療専門職です。理学療法士の役割は非常に幅広く、病気や怪我、手術後のリハビリから、慢性疾患や高齢者の生活支援まで多岐にわたります。

リハビリテーションの重要性と理学療法士の役割

リハビリテーションとは、身体機能の回復や維持を目指す治療方法であり、理学療法士はその中心的な役割を担っています。

機能回復:怪我や手術後の早期回復をサポートします

生活の質向上:慢性疾患や高齢者の生活の質を維持・向上させます

予防:再発や二次的な健康問題を予防します

具体的には、理学療法士は患者さんの個々の状態に合わせたリハビリプランを立て、運動療法や物理療法、指導を行います。これにより、患者さまが日常生活をより自立して過ごせるようサポートします。

ドラマ「366日」の魅力は感動的なストーリーとリアルな医療現場

さて、それではドラマ366日のあらすじをおさらいしておきます。

ドラマ「366日」は、雪平明日香(広瀬アリス)と水野遥斗(眞栄田郷敦)の12年越しの恋愛を描いた物語です。高校時代、明日香は密かに遥斗に想いを寄せていましたが、その想いを伝えることはできませんでした。その後、二人は別々の道を歩みますが、同窓会で再会し、恋が再燃します。

しかし、初デートの日に遥斗は事故に遭い、意識不明の重体となります。3か月後に意識を取り戻すものの、高次脳機能障害を患い、記憶が中学生の時点で止まってしまいます。リハビリを経て少しずつ記憶を取り戻しつつも、高校以降の記憶は戻らず、明日香との関係も変わっていきます。

ドラマ「366日」の主要登場人物

◎雪平明日香(広瀬アリス):高校時代から遥斗に想いを寄せる女性。大学卒業後、音楽教室で働いている。

◎水野遥斗(眞栄田郷敦):高校時代の明日香の恋人。事故で高次脳機能障害を患うが、リハビリを通じて少しずつ記憶を取り戻す。

◎下田莉子(長濱ねる):明日香の親友で、介護福祉士として働きながら理学療法士を目指す。

◎小川智也(坂東龍汰):遥斗の親友で、実家の農業を継ぐことを決意する。

◎吉幡和樹(綱啓永):明日香と遥斗の高校時代の同級生で、現在は外資系コンサルタントとして働いている。

このドラマは、理学療法士の仕事やリハビリの大変さ、そしてその中で見えてくる希望と絆を描いています。リアルな医療現場の描写と人間ドラマが視聴者の心を打つことでしょう

理学療法士として働く魅力とやりがい

ドラマ「366日」は、理学療法士を目指す人々に大きなインスピレーションを与える作品です。主人公たちの苦悩や成長を通じて、理学療法士という職業の魅力ややりがいが描かれています。

理学療法士の仕事は、患者さまの機能回復をサポートすることだけでなく、彼らの生活の質を向上させることにもつながり、ドラマの中でも描かれています。

患者との深い信頼関係:理学療法士は、患者さんと密接に関わりながら治療を進めるため、深い信頼関係を築くことができます。これは大きなやりがいの一つです。

チーム医療の一員:理学療法士は、医師や看護師、他の医療スタッフと連携しながら患者さんの治療にあたります。チーム医療の中での役割を果たすことは、現在の医療にとってとても重要です。

自己成長:患者さまの回復をサポートする過程で、自身も成長することができます。ドラマでは、主人公たちが様々な困難に立ち向かいながら成長する姿が描かれており、それが視聴者に大きな勇気と感動を与えています。

ドラマから学べる理学療法士の現実の仕事の大変さ

ドラマ「366日」は、理学療法士の仕事の魅力だけでなく、その大変さや厳しさもリアルに描いています。以下の点が特に強調されています。

高次脳機能障害の治療:主人公の一人である水野遥斗が高次脳機能障害を抱え、そのリハビリを通じて理学療法士の役割が詳細に描かれます。この過程は、理学療法士の仕事の大変さを視聴者に伝えるものです。

感情的な負担:理学療法士は、患者さんの感情や精神状態にも寄り添う必要があり、感情的な負担が大きいことも描かれています。ドラマの中で、患者さんの回復を見守りながらも、自身も葛藤する姿が印象的です。

長期的な治療:リハビリは短期間で効果が出るものではなく、長期的な取り組みが必要です。

理学療法士の魅力とドラマ「366日」の影響

ドラマ「366日」は、視聴者に感動を与えながら理学療法士の重要性と魅力を伝える作品です。

理学療法士は、患者さまの機能回復をサポートする重要な役割を担っています。リハビリを通じて患者さまの生活の質を向上させることができるのは、理学療法士の大きな魅力です。

ドラマの中では、登場人物たちの成長や葛藤、絆が描かれ、視聴者に深い感動を与えています。特に、理学療法士としての仕事のやりがいや大変さがリアルに描かれており、理学療法士を目指す人々にとって大きなインスピレーションとなります。

理学療法士の役割や現実の医療現場が描かれることで、視聴者の理学療法士に対する職業理解が深まりることにより、理学療法士を目指す若者や転職を考えている人にとっての大きな後押しとなるでしょう。

理学療法士の仕事は決して楽なものではありませんが、その分多くのやりがいと達成感があります。ドラマ「366日」を通じて、その魅力を感じ取っていただき、理学療法士としてのキャリアを考える一助となれば幸いです。

 

その他、理学療法士や作業療法士が主人公(登場する)ドラマはたくさんあります。下記のリンクより、ご覧になってください。

「理学療法士・作業療法士を目指す方におすすめのドラマ・映画8選」

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理学療法士になるなら専門学校と大学どっちがいい?それぞれの特徴と違いについて

理学療法士になるための進路には、専門学校か大学で決められた時間数以上の勉強をして、国家試験を受験して合格しなければなりません。専門学校でも大学でも、受験する国家試験の内容は同じですが、それでは専門学校と大学の違いはどこにあるのでしょうか。

この記事では、「大学と専門学校の目的の違い」「規模の違い」「卒業後の違い」などさまざまな視点から、専門学校と大学の違いについてまとめています。

理学療法士を目指せる専門学校と大学、目的の違い

理学療法士を目指すなら、養成学校に通うことが必須になります。専門学校と大学のどちらで理学療法士の資格を取った方がいいの?と迷う方も多いのではないでしょうか。まずは2つの根本にある「なにを目的とするか」を比べてみましょう。


<専門学校の目的>

理学療法士の資格取得
理学療法士として就職すること

「理学療法士として就職した際に役立つ専門的な知識や技術にの習得に特化」

 

<大学の目的>

大卒資格取得
学位取得(理学療法士の資格取得)

「研究を主たる目的として、理学療法士を目指す学びの他、経営・経済といった一般科目も含めた単位を取得する」


似ているように思えますが、この目的の違いによってカリキュラムの内容が変わってきます。

大学では、主たる目的は「研究」にあります。そのため、在学中に研究発表をする機会があったり、卒業論文を書いたりと、研究方法や論文の作り方などについて学ぶ機会が多くあります。また、実習時間などは国の基準の最低限に抑えている大学もあることから、実践的な内容というよりは「学問としての理学療法」に重点を置いていると言えます。

一方の専門学校では、卒業論文が必須ではない学校も多くあり、大学ほどの最先端の研究設備が整っているところもそれほど多くないことから、研究についてあまり深く掘り下げて学ぶ機会は少なくなります。その代わりに、実技や実習などの実践的な授業に力を入れている学校が多く、職業人を育成するという専門学校の使命を果たすべくさまざまな取り組みが行われています。

もちろん「理学療法士」として学ばなければない決められた科目は大学でも専門学校でも同じになりますので、その必要な科目としては大差はありません。それ以外の応用的な科目で差が生まれているのです。

少人数の専門学校と大人数の大学

専門学校と大学の大きな違いは、人数です。専門学校は30~40人の少人数制がほとんどであるのに対し、大学は100人以上(大学によっては200人以上!)が一つの教室で授業を受けることも多々あります。

少人数のメリットは、人数が少ないため先生との距離が近いことです。わからないことや大人数の前では言いにくいことも質問することができます。

また、仲間との協力体制が築きやすいこともメリットです。勉強が大変な時や将来について悩んだ時に支えてくれるのは同じ理学療法士を目指す仲間です。少人数制であればグループワークで一緒に作業することも多く、仲間と切磋琢磨しながら学んでいくことができます。

大人数のメリットは、たくさんの同期と先輩、後輩ができることです。社交的な人であれば一定のアドバンテージがあり、将来の人脈を重視する人は大人数の方が向いているでしょう。また、学習意欲の高い人は、人数の多い分様々な研究会や勉強会ができるため知見を広げやすいという利点もあります。

どちらの方が合っているかは、自分のこれまでの傾向や性格を加味して考えてみましょう。

確実に夢を叶える専門学校と自分の可能性を探せる大学

少人数と大人数の違いに代表されるように、専門学校と大学の違いはフォローの手厚さです。専門学校の方が、学習面や就職面で学校側のフォローが期待できます。

例えば、専門学校では担任制を導入している学校が多いです。担任制では個別面談を行うことができ、学生一人ひとりに合わせた教育サポートをしています。少人数制やグループワークよりももっと細かく、生徒と先生が一体一で相談できる環境が整っています。

確実に理学療法士を目指す夢を叶えたいという方は専門学校が向いているでしょう。

大学は、学びの形式が担任制ではなくゼミ制です。たくさんの教員の中から自分が指導してもらいたい教員を選んで、自分の好きなように勉強を進めることができます。また、時間割や年間スケジュールを自分で設定することができるため、自由な時間を作りアルバイトやサークル活動などといった勉強外の活動が行いやすいでしょう。

また、理学療法士国家試験取得の有無が卒業に必須ではないため、試験を受けない生徒も多くいます。「理学療法士の国家資格を取得して就職したい」という気持ちが強いのであれば、専門学校の方がカリキュラム・授業内容が向いていると言えるかもしれません。

「理学療法士が自分のなりたいものかどうかはまだわからない。福祉や医療について幅広く学んで他の可能性も拡げたい」という方は、大学に入ってみて自分の本当になりたい将来像を見つけるのが良いでしょう。

また、理学療法士として現場で働くことを追うのではなく、様々な面で自分の可能性を伸ばしていきたいという方は大学が向いていると言えます。

理学療法士を目指す専門学校と大学の違いまとめ

専門学校と大学の違いについて、比較すべきポイントを一覧表でまとめました。

将来の目標や学校生活の希望、家庭の経済状況など、学校を選ぶ理由は様々です。自分に合った進路選びができるよう、比べてみてください。

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埼玉県にある理学療法士の養成校一覧(大学と専門学校)

埼玉県にある理学療法士の養成校(大学9校・専門学校4校/うち2校は夜間部あり)の一覧情報です。近隣の養成校一覧も併せて掲載しています。

【大学】埼玉県にある理学療法士養成校一覧

・埼玉医科大学    保健医療学部 理学療法学科
・埼玉県立大学    保健医療福祉学部 理学療法学科
・人間総合科学大学    保健医療学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻
・日本医療科学大学    保健医療学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻
・文京学院大学    保健医療技術学部 理学療法学科
・目白大学    保健医療学部 理学療法学科
・日本保健医療大学 保健医療学部 理学療法学科
・東京家政大学 健康科学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻
・東京国際大学 医療健康学部 理学療法学科

【専門学校】埼玉県にある理学療法士養成校一覧

・埼玉医療福祉専門学校    理学療法学科(昼間部/夜間部)
・上尾中央医療専門学校    理学療法学科
・専門学校医学アカデミー    理学療法学科(昼間部/夜間部)
・葵メディカルアカデミー    理学療法科

関東近郊の理学療法士を目指せる養成校

【東京都】

・日本リハビリテーション専門学校    理学療法学科
・杏林大学    保健学部 理学療法学科
・首都大学東京    健康福祉学部 理学療法学科
・帝京科学大学    医療科学部(千住キャンパス) 東京理学療法学科
・帝京平成大学    健康メディカル学部(池袋キャンパス) 理学療法学科
・東京医療学院大学    保健医療学部 リハビリテーション学科
・東京工科大学    医療保健学部 理学療法学科
・関東リハビリテーション専門学校    理学療法学科
・首都医校    理学療法学科
・専門学校 東都リハビリテーション学院    理学療法学科
・専門学校社会医学技術学院    理学療法学科
・専門学校東京医療学院    理学療法学科
・多摩リハビリテーション学院    理学療法学科
・筑波大学附属視覚特別支援学校    理学療法科
・東京メディカル・スポーツ専門学校    理学療法士科
・東京リハビリテーション専門学校    理学療法学科
・東京衛生学園専門学校    リハビリテーション学科

【神奈川県】

・横浜リハビリテーション専門学校 理学療法学科
・茅ヶ崎リハビリテーション専門学校 理学療法学科
・国際医療福祉大学 小田原保健医療学部 理学療法学科
・昭和大学 保健医療学部 理学療法学科
・湘南医療大学 保健医療学部 リハビリテーション学科
・神奈川県立保健福祉大学 リハビリテーション学科 理学療法学専攻
・北里大学 医療衛生学部 リハビリテーション学科

【千葉県】

・国際医療福祉専門学校    理学療法学科
・国際医療福祉大学    成田保健医療学部 理学療法学科
・城西国際大学    福祉総合学部 理学療法学科
・植草学園大学    保健医療学部 理学療法学科
・千葉・柏リハビリテーション学院    理学療法学科
・千葉医療福祉専門学校    理学療法学科
・千葉県立保健医療大学    健康科学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻
・帝京平成大学    健康医療スポーツ学部  理学療法学科
・藤リハビリテーション学院    理学療法学科
・八千代リハビリテーション学院    理学療法学科
・了德寺大学    健康科学部 理学療法学科

参考:日本理学療法士協会

理学療法士について

理学療法士は、運動機能回復のスペシャリストです。理学療法をする人を、理学療法士と呼んでいます。「理学療法」とは、身体に障がいのある人の基本的な動作能力の回復や維持、悪化の予防などを行うことです。

理学療法士は、起き上がりや立ち上がり、歩行の訓練など、運動的手段や電気的刺激・マッサージなどの物理的手段によって運動機能の回復を図る専門家です。

理学療法士は医療・福祉分野をはじめ、健康増進、スポーツ医学・スポーツトレーナーなどの分野にも活躍の場が広がっています。

理学療法士の仕事内容について詳しくはこちらのページをご覧ください

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