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レポート

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2つの医療系国家資格、理学療法士と看護師の違いとは?2040年に最も求められる職業

2021.12.17

理学療法

理学療法士と看護師の違いとは

医療の専門家であり、チーム医療として共に協力する関係である理学療法士と看護師。似ている2つの医療系国家資格ですが、どのような違いがあるのでしょうか。

まず、看護師は患者様のケアが仕事内容のほとんどを占めますが、理学療法士はリハビリテーションを通してけがや病気で動かなくなった機能などの「回復」、また今使える機能を「維持・悪化予防」することが目的です。

また、職場についても違いがあります。看護師は、総合病院から個人経営のクリニックまで全ての医療機関が職場になります。また、介護施設や保健施設、保育園、一般企業など医療分野以外にもたくさんの就職先があります。

理学療法士の主な職場はリハビリテーション科がある医療機関や老人保健施設、デイケア(通所リハビリテーション)などの介護施設です。リハビリテーション科は総合病院やリハビリテーション病院には必ずあり、整形外科を中心としたクリニックなどにもたくさんあります。近年は在宅高齢者のお宅を訪問する「訪問リハビリ」や、近隣の高齢者を施設に招いてリハビリを提供する「通所リハビリ(デイケア)」などが増えており、理学療法士の需要は増加しています。

働く上で気になる違いでいえば、勤務形態でしょう。入院設備がある医療機関において看護師は365日24時間配置が基本となるため、看護師はシフト勤務といわれる勤務形態になります。勤務時間や休日は一定ではないため、看護師の生活はどうしても不規則になりますが、その分理学療法士より給与は高い傾向があります。

理学療法士の場合は日勤が基本であり、8時から9時に出勤し、17時から18時に仕事が終わるというのが一般的です。一部医療機関では遅番や早番がありますが、夜勤はありません。規則正しい生活を希望する人等、働きやすさを重視する方には理学療法士の方が向いていると言えるでしょう。

このように、2つの国家資格は様々な違いがあります。これから福祉医療系の国家資格取得を目指す方は、自分の将来像をイメージしながら考えてみてください。

理学療法士の資格・仕事について

理学療法士は、作業療法士や言語聴覚士と並ぶリハビリテーション医療の専門職です。身体に障がいのある人の基本的な動作能力の回復や維持、悪化の予防などを行う仕事です。具体的には、起き上がりや立ち上がり、歩行の訓練など、運動的手段や電気的刺激・マッサージなどの物理的手段によって運動機能の回復を図ります。

また、身体のリハビリだけではなく患者さんの「心のケア」も重要です。今まで不自由なくできたことができないもどかしさで、イライラしてしまったりストレスを抱える患者さんは多くいらっしゃいます。このようなストレスを減らすため、気分転換のレクリエーションや、話を聞くといったことも理学療法士の大事な仕事です。そして、患者さんを支えるご家族とコミュニケーションを取りながら、一緒に患者さんを支えていきます。

理学療法士は国家資格のため、養成校で学ぶことが必須です。養成校にて国家資格の受験資格を得て、その後受験をし初めて理学療法士として認められます。

養成校へは、高校を卒業してからすぐに入学する方もいますし、最近は社会人からのキャリアチェンジで専門学校などの養成校に入学する方も多くなっています。理学療法士は、病院・診療所などの医療機関をはじめ、介護老人保健施設、保健所などの行政機関、健康増進のためのフィットネスなどのスポーツ分野でも活躍しています。

看護師の資格・仕事について

看護師は、医師の診察補助をし、病気や障害を持つ人への日常的・医療的なケアと、病気の予防や健康増進を目的とした患者への教育指導などを行います。具体的には、血圧・脈・体温などを測りバイタルチェックを行なって医師に報告したり、点滴・注射・採血などの業務をおこないます。また、食事や入浴、排泄など入院中の患者の身の回りのお世話なども行っており、主に病院で看護師の持つ仕事の比重は大きいです。

看護師は患者と接する時間がもっとも長い職業と言われています。看護師が行なうケアの質は患者の回復に大きく影響します。自分が身につけた知識や技術、丁寧なケアが患者の回復に直接結びつき、人の役にたっていることを実感できる職業です。

看護師も理学療法士同様、国家資格を持たなければ働くことができません。養成校の特徴としては実習が多く、学生生活が厳しくなりがちだということです。看護師は、夜勤が多い仕事としても知られていますが、看護師として就職すると365日24時間稼働している病院で働き、不規則な勤務時間で働かなければならないケースがほとんどですので、学生のうちに夜勤に慣れておくということも必要だといえるでしょう。

また、病院で勤務するイメージのある看護師ですが、高齢化が進む日本では訪問看護師の需要が高まっています。政府も後押しをしており、自宅に戻る患者の多い病院に対する評価を高くする・在宅医療に取り組む診療所に診療報酬を手厚く配分する、などといった施策を行っています。

訪問看護の仕事は「在宅医療」に対しての知識や技術を身につける必要があります。患者さんが退院したらおしまい、ではなく、自宅でより快適に暮らしていけるよう手助けをする視点を持たなければなりません。これからの看護師には、訪問看護に対する知見も求められています。
 

有資格者支援金で資格取得をサポートします

日本リハビリテーション専門学校では、作業療法士や理学療法士を目指している医療福祉系の資格をお持ちの方のキャリアアップを応援する為、有資格者支援金制度を設けています。

対象資格

介護福祉士/保育士/社会福祉士/精神保健福祉士/介護福祉士実務者研修修了者/介護職員基礎研修修了者/介護職員初任者研修修了者/ホームヘルパー(1級もしくは2級)/柔道整復師/はり師/きゅう師/あんまマッサージ指圧師/看護師/臨床工学技士/臨床検査技師/診療放射線技師/救急救命士/歯科衛生士/健康管理士/福祉用具プランナー/福祉住環境コーディネーター/福祉用具専門相談員/アスレティックトレーナー/音楽療法士/准看護師/教育職員免許状(普通免許状)/健康運動指導士/公認心理師/臨床心理士

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