支えるだけでなく、改善を手伝いたいという思い 〜介護職から作業療法士へ

作業療法学科 夜間部 稲田 はなの さんのケース

 

介護の経験を活かしつつキャリアアップできる、として
近年、作業療法士を目指す介護福祉士さんが増えています。

 

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作業療法士と介護福祉士の違い
■日リハの(医療・福祉系)有資格者支援/キャリアアップサポート

 

 

 「もっとやりたい、もっとできることがある」

と実感し作業療法士へ

 

Q. なぜ、作業療法士の道に進んだのですか?

 

私はもともと介護現場で働き、主に利用者さんの身の回りのお手伝いをさせていただいていました。お仕事をする中で、障害の進行や体力の低下により日常生活が困難になり、それに伴い精神的に落ち込んでいってしまう高齢者の方々を目の当たりにし、もっと私にできることはないか、という思いを強く持ちリハビリ職へのキャリアアップを考えました。
作業療法士のお仕事は、身体的な面だけでなく、精神面でのサポートに必要な知識も学べるということで、とても興味を持ちました。医学的な知識を学ぶことで、高齢者の方々の「生活の質」が少しでも良いものになるよう貢献したい、という思いで作業療法士への道を選びました。

 

 

学び成長するなかで実感することも多く、モチベーションに

 

Q. 学び直すことへの不安などありましたか?

 

元々専門的な知識も何もなく介護の仕事を始めました。介護福祉士の資格を取得する過程で、知識を得ることにより利用者さんの状態や症状を理解できるようになり、少しでも寄り添えていることを実感しました。そのため、学び直すというよりも、もっと専門的な知識を学びたいという思いが強くなり日リハに入学しました。勉強についていけるか、など不安な気持ちは今でもありますが、今が頑張り時ですね。

 

 

日リハの「医療人としての信頼感」を重視した学びは現場で活きる

 

Q. 学校選びは慎重にされたと思います。なぜ日リハの夜間部を選んだのですか?

 

仕事をしながら何校か説明会に参加し、その中でも日リハの真面目で落ち着いた雰囲気に惹かれました。一年次にはマナー講座を設けるなど、医療人の第一歩として必要な「信頼感」を重視し育成しているように感じました。私自身も介護の仕事をするうえで「信頼感」を重視しています。その点に共感し信頼できる学校だと思いました。日リハなら一から学べ、卒業後に「即戦力」として現場で活躍できる力を身につけられる、という印象を持ち入学を決めました。
また、夜間部の中でも実習時間が豊富で、実習前にもセミナーがあるので安心して実習を受けることができると感じたことも理由のひとつです。入学してからの勉強は大変なので、サポートは欠かせません。しっかりと面倒を見てくれる、という点は日リハならではの魅力ではないでしょうか。

 

 

お互いを高めあえる環境で、学習効果も高い

 

Q. 入学してみて学校やクラスの雰囲気はいかがですか?

 

勉強はやはり大変です。覚えることは多いですが、知らないことを新しく知る楽しさでもあります。まわりの人たちに頼りながらも、自分なりになんとかついていっているという感じです。
クラスの年齢層は幅広く、授業中は静かで落ち着いていますが、休み時間やグループワークの場面では和気あいあいとした雰囲気です。真面目で勉強家な方が多く、いつも刺激を受けています。また、一度社会経験を積まれている方が多く、人とのコミュニケーションの取り方が上手な方が多いのでとても勉強になります。逆に高校新卒で入学して最近20代になった子は、話がとても新鮮でかわいらしいです。テスト前など、クラスメイトと一緒に勉強をして支え合っています。
授業以外の学校行事では、いつもは交流できないような他学年の学生、先生、事務の方、様々な方と交流できたこともとても印象に残っています。先生方には面談等で相談にのってもらったり、いつも的確な助言をいただいています。時に友達のように接してくださる懐の深い先生が多いと思います。

 

 

家から遠くても通いたい理由がある

 

Q. 夜間部で勉強するメリット/デメリットを教えてください。またデメリットがある場合、どのように対処していますか?

 

メリットは、授業が始まる18時までは一日好きなように過ごせるところです。また、私は奨学金を借りているので、アルバイトと勉強を無理なく両立できています。また、入学時は、夜間部就学支援金をいただき、なおかつ医療福祉系有資格者支援金の対象者でしたので、入学への力強い後押しとなりました。
デメリットは、個人的なことになりますが通学に約2時間かかるので、夜帰宅が遅くなってしまいます。その後に勉強やレポート作成をすると生活リズムが崩れてしまい、身体的にもキツくなってしまう時があるので、無理はせず適度に力を抜いてリラックスするように心がけています。
それでも、他校にはない日リハの「めんどうみ」や「信頼」は魅力で、どうしてもこの学校に通いたいと思いました。

 

 

Q. 一日の時間の使い方を教えていただけますか?

 

平日アルバイトがある日は、5時間程働いた後、学校へ向かって18時から授業を受けています。
アルバイトがない日は、学校までの時間を趣味の時間にあてたり、早めに家を出てカフェや図書館で勉強をしています。

 

 

作業療法士として相手を知ることの大切さを知る

 

Q. どんな作業療法士になりたいですか?

患者様それぞれに合った方法で、リハビリでの身体機能の改善や維持を図るのはもちろんですが、患者様にとってのリハビリが日常の楽しみのひとつになり、癒しにつながるような工夫をし、一人ひとりの人生に寄り添える作業療法士になりたいです。そのためには、その人を知ること、より理解することが重要だと思います。

 

 

信念があれば苦はない!

 

Q. 同じようにキャリアアップを目指す方へ心構えや、学校選びのポイントなど、なにかメッセージをお願いします。

 

今の環境を変えることは大きな一歩だと思いますが、少しでも挑戦してみたい、という気持ちがあるのなら一歩を踏み出して欲しいと思います。 私は根本的なところで、「人の役に立ちたい」という思いを持っています。その思いが失われなければどんなに大変なことも苦にはなりません

やらずに後悔するより、是非トライしてください。私もまだまだ勉強中ですが、模索しながら頑張ります。

 

 

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【予告!】6/30(月)にかき氷祭を開催します

6月下旬になりましたが、真夏を思わせる暑さになっています。

みなさんも、こまめな水分補給・体調管理等を行い

熱中症にならないように気を付けてくださいね

 

そして日リハは前期1回目のテストシーズンです。

朝早く来て勉強したり、放課後に自習室や図書館で

勉強している学生さんも増えてきました。

あと少し頑張りましょうね!

 

そんな頑張る学生さんを応援したい

暑さを乗り切ってほしい!

ということでニチリハかき氷祭を今年も開催します!

 

 

お昼休みと夕方に開催しますので、昼間部の方も、夜間部の方もどなたでもご参加いただけます。

 

食べ過ぎて身体を冷やしすぎたり、頭がキーンとならないようにきをつけてくださいね。

 

去年の様子はInstagramからご覧いただけます。

 

「スポーツ × リハビリ」ってどんな関係?

― 日リハで学ぶ、理学療法・作業療法とスポーツのつながり
「スポーツがきっかけで理学療法士を目指しました」
日リハでは、そんな学生の声をよく耳にします。
でも実は、スポーツと深く関わっているのは理学療法だけじゃないんです。
今回は、日リハの授業を通して、スポーツと作業療法・理学療法の関わり方を紹介します!

スポーツと作業療法 ー「楽しさ」が支えるリハビリ
作業療法学科では、スポーツを取り入れた授業を行っています。
革細工や手工芸と同じように、スポーツも“治療の手段”として扱われるんです。
たとえば風船を使ったバレーボール。
「イスからお尻を離さない」などの制約を設けることで、身体機能の訓練や集団での協力を楽しく体験します。

また、ビニールひもやすずらんテープだったり、場合によってはチラシなんかもを使って即席のネットを作るなど、限られた環境でどう工夫するかも大事な学び。

 

 

このように、遊びの中にリハビリの要素が自然と組み込まれているのが、作業療法ならではの魅力です。

スポーツと理学療法 ー 「ケガを防ぎ、回復を支える」技術

一方の理学療法学科では、スポーツによるケガのケアを学ぶ授業が行われています。
今回は過去の授業、足首の捻挫に対するテーピングの実習の様子を見てみましょう。
使用するテーピングは3種類。
症状や目的に合わせて使い分け、正しく、効果的に固定するための技術と、身体構造に関する知識が求められます。

最初はうまく巻けなくても大丈夫。
先生の実演をしっかり見て、何度も練習する中でテクニックを身につけていくことが大切です。

将来、部活動や地域のスポーツチーム、プロアスリートなどをサポートしたいという人には、とても実践的な内容です。

スポーツとリハビリ、それぞれの関わり方
最後に、スポーツを「競技スポーツ」と「生涯スポーツ」に分けて、
それぞれにどんなリハビリの役割があるかをまとめてみましょう。
① 競技スポーツ(理学療法が活躍)
・勝敗を競う、プロや学生のスポーツ
・ケガの予防・治療、パフォーマンスの向上をサポート
・テーピングやリハビリなど“トレーナー的”な関わり方が多い
② 生涯スポーツ(作業療法が活躍)
・レクリエーションや健康維持のためのスポーツ
・心と体の両方に働きかける“治療”としてのスポーツ
・コミュニケーション能力の向上や、精神的な安定にも効果的

スポーツに関わる仕事をしたいなら…
「スポーツと関わる仕事がしたい」
「人を支えるリハビリの仕事に興味がある」
そんなあなたには、理学療法士・作業療法士という選択肢があります。
日リハでは、実践的な授業と豊富な学びのチャンスで、あなたの夢を全力で応援します!