もっともっと元気に~今ある機能を維持するためのリハビリ

こんにちは。作業療法学科夜間部教員の井口です。

 

最近、テレビで「 女性だけの30分 健康体操教室 ○○○○ 」のCMをよく見かけます。

 

 

CMに映し出されているのは、いずれも少し年配の女性が元気に体を動かしている様子です。

 

 

リハビリ業界でも、ご高齢な方に対して、スポーツジムにあるような本格的なマシンを使って、筋力トレーニングを行うことがあります。

 

 

ご高齢な方の筋力トレは、筋肉ムキムキな体を作るためではなく、いつまでも健康的で、誰のお世話にもならないような体作りが目的になります。

 

 

実際に、筋トレを体験した方に話を聴くと

 

「今まで、杖をついて歩いていたけど、もう必要なくなったよ」

 

「ここ最近は,立ったまま靴下を履けるようになった」

 

「肩こりがほとんどなくなった」等々、

 

ほんの数ヶ月でも効果があるようです。

 

 

 

 

生活場面でたくさんの効果をもたらす筋トレですが、気持ちの面においても効果があります。

 

「 ( マシンの ) おもりをもっと重たくして欲しい」

 

「力をつけたい」

 

「 ( 筋トレを ) ずーっとやり続けたい」

 

など意欲的になっていきます。

 

リハビリと言うと、「ケガや病気によって、出来なくなってしまったことが出来るように訓練をする」印象が強いですが、健康な高齢者をもっともっと元気にするリハビリもあります。

障がい者スポーツの話~ウィルチェアラグビー

皆さんこんにちは。理学療法学科昼間部教員の鍋城です。今回は障害者スポーツの話をさせていただきます。

 

先日、日本代表が41個のメダルを獲得しリオ・オリンピックが閉会しました。

 

 

そして今度は、9月7日からパラリンピックが開会します。その中で車いすラグビー(ウィルチェアーラグビー)日本代表もアジア・オセアニアのチャンピオンとしてパラリンピックに出場します。

 

 

皆さんは、車いすラグビー(ウィルチェアーラグビー)は見たことはあるでしょうか?

 

 


 

ウィルチェアーラグビーとは、四肢麻痺者等(頸髄損傷や四肢の切断、脳性麻痺等で四肢に障害を持つ者)が、チーム・スポーツを行なう機会を得るために1977年にカナダで考案され、欧米では広く普及している車いすによる国際的なスポーツです。アメリカやヨーロッパの一部の国では、四肢に障害を持つ者が行う競技であることから”クワドラグビー(QUAD RUGBY)”とも呼ばれており、また、当初はその競技の激しさから”マーダーボール(MURDERBALL(殺人球技))”と呼ばれていた歴史を持っています。

「日本ウィルチェアーラグビーホームページより」
 


 

 

上記の紹介で「殺人球技」なんて物騒ですよね。でも一度見てみると何となく理解できる気がします。

 

 

自分が学生時代に機会がありウィルチェアーラグビーの練習や試合を見学させていただいたことがあります。バスケットボールコートの大きさで1チーム最大12名、コート上には4名出場します。

 

 

車いすのスピードにも驚きましたが、車いすの衝突はそれ以上でした。車椅子というよりは小型戦車が衝突している感じでした。衝突したときの大きな音、衝撃が強くてパンクしたり車いすごと倒れてしまったり、本当に障害があるのかと疑うほどでした。

 

 

写真:日本パラリンピック委員会ホームページより

 

 

オリンピックと比較するとパラリンピックはテレビなどで放送される機会は少ないですが、次回2020年東京開催では実際に観戦することができます。そのためにもリオ・パラリンピックを見てみてください。

 

 

残存機能を活用して活躍する選手たちはオリンピックにも負けていません。ぜひ一度観戦をお勧めします。

 

短い夏休みが終わった夜間部の学生の声

こんにちは。作業療法学科夜間部2年生担任の小笹です。

 

当校の作業療法学科夜間部の夏休みは2週間(8月8日~8月19日)で、今週(8月22日)から後期の授業がスタートしました。

 

学生達から夏休みの感想を伺うと、この2週間の使い方や受け取り方が様々であったことが分かりました。

 

 

 

【学生1】

 

学校の授業は休みでも、日中の仕事が通常通りに仕事があったため、休んだ感じはあまり無かった。

 

 

 

 

【学生2】

 

授業が無いと気持ちが緩んでしまい、また椅子に座って授業を受けることが苦痛に感じてしまうため、夏休みは無くても良い。

 

 

 

 

【学生3】

夏休み期間中に前期の授業のまとめや復習をする機会が持てた。学校の授業が無くても、家で机に向かう時間を作って自己学習をしていた。

 

 

 

 

【学生4】

 

夏休みが2週間では、休んだ気がしない。1ヵ月ほど休みがあると良い。

 

 

 

 

十人十色で当たり前なのですが、学生一人一人の時間の使い方、感じ方はそれぞれ違うのだなと改めて感じました。

 

 

夏休みの使い方は個人の自由だと思いますが、この2週間の使い方を学生自身にとって、良いものにして欲しいと思います。

 

 

そういう私自身も夏休み期間を使って、後期からの授業をより良いものにするための工夫や準備を進めてきました。

 

 

次の長期休暇は、4ヵ月後の冬休みになります。まだ8月下旬で残暑の厳しい日もありますが、体調管理をしっかりと行い、知識・技術の習得に励んで下さい。