動作を観察する練習中!~理学療法学科の授業紹介

皆さまこんにちは!今回は理学療法学科教員の重國が担当します。よろしくお願いします。

 

 

三年生はこれから評価実習に向かいます。

 

 

評価実習とは対象者の「できること」「できないこと」を明確にして、なぜできないのかを分析します。それを踏まえて理学療法プログラムを立案して、目標を設定することが求められます。

 

 

分析を進めていくにあたり、理学療法士に必要な能力の一つとして「動作観察」があります。スポーツと同じように能力を向上させる為には反復練習が欠かせません。

 

 

私が担当している三年生の授業では、この「動作観察」を反復して行っています。本日も皆、一生懸命取り組んでいました!

 

 

 

 

これは、立ち上がりを観察しています。

 

 

 

 

これは、少し応用編ですが車いすからベッドへの移乗動作を観察しています。写真では分かりませんが、観察する時は会話せずに集中して行っています。

 

 

 

 

そして、なるべく短時間でこのような図と動作の特徴を記録する練習を繰り返し、毎回授業後に提出してもらっています。観察のポイントなどを添削していると、徐々に正確さが増していくのがわかります。

 

 

初の長期実習、頑張りましょう!!

もっともっと元気に~今ある機能を維持するためのリハビリ

こんにちは。作業療法学科夜間部教員の井口です。

 

最近、テレビで「 女性だけの30分 健康体操教室 ○○○○ 」のCMをよく見かけます。

 

 

CMに映し出されているのは、いずれも少し年配の女性が元気に体を動かしている様子です。

 

 

リハビリ業界でも、ご高齢な方に対して、スポーツジムにあるような本格的なマシンを使って、筋力トレーニングを行うことがあります。

 

 

ご高齢な方の筋力トレは、筋肉ムキムキな体を作るためではなく、いつまでも健康的で、誰のお世話にもならないような体作りが目的になります。

 

 

実際に、筋トレを体験した方に話を聴くと

 

「今まで、杖をついて歩いていたけど、もう必要なくなったよ」

 

「ここ最近は,立ったまま靴下を履けるようになった」

 

「肩こりがほとんどなくなった」等々、

 

ほんの数ヶ月でも効果があるようです。

 

 

 

 

生活場面でたくさんの効果をもたらす筋トレですが、気持ちの面においても効果があります。

 

「 ( マシンの ) おもりをもっと重たくして欲しい」

 

「力をつけたい」

 

「 ( 筋トレを ) ずーっとやり続けたい」

 

など意欲的になっていきます。

 

リハビリと言うと、「ケガや病気によって、出来なくなってしまったことが出来るように訓練をする」印象が強いですが、健康な高齢者をもっともっと元気にするリハビリもあります。

障がい者スポーツの話~ウィルチェアラグビー

皆さんこんにちは。理学療法学科昼間部教員の鍋城です。今回は障害者スポーツの話をさせていただきます。

 

先日、日本代表が41個のメダルを獲得しリオ・オリンピックが閉会しました。

 

 

そして今度は、9月7日からパラリンピックが開会します。その中で車いすラグビー(ウィルチェアーラグビー)日本代表もアジア・オセアニアのチャンピオンとしてパラリンピックに出場します。

 

 

皆さんは、車いすラグビー(ウィルチェアーラグビー)は見たことはあるでしょうか?

 

 


 

ウィルチェアーラグビーとは、四肢麻痺者等(頸髄損傷や四肢の切断、脳性麻痺等で四肢に障害を持つ者)が、チーム・スポーツを行なう機会を得るために1977年にカナダで考案され、欧米では広く普及している車いすによる国際的なスポーツです。アメリカやヨーロッパの一部の国では、四肢に障害を持つ者が行う競技であることから”クワドラグビー(QUAD RUGBY)”とも呼ばれており、また、当初はその競技の激しさから”マーダーボール(MURDERBALL(殺人球技))”と呼ばれていた歴史を持っています。

「日本ウィルチェアーラグビーホームページより」
 


 

 

上記の紹介で「殺人球技」なんて物騒ですよね。でも一度見てみると何となく理解できる気がします。

 

 

自分が学生時代に機会がありウィルチェアーラグビーの練習や試合を見学させていただいたことがあります。バスケットボールコートの大きさで1チーム最大12名、コート上には4名出場します。

 

 

車いすのスピードにも驚きましたが、車いすの衝突はそれ以上でした。車椅子というよりは小型戦車が衝突している感じでした。衝突したときの大きな音、衝撃が強くてパンクしたり車いすごと倒れてしまったり、本当に障害があるのかと疑うほどでした。

 

 

写真:日本パラリンピック委員会ホームページより

 

 

オリンピックと比較するとパラリンピックはテレビなどで放送される機会は少ないですが、次回2020年東京開催では実際に観戦することができます。そのためにもリオ・パラリンピックを見てみてください。

 

 

残存機能を活用して活躍する選手たちはオリンピックにも負けていません。ぜひ一度観戦をお勧めします。