自分のリハビリテーション

「袖振り合うも多生の縁 」

 

 

大きな円を描いて、ある部分を今生、その他の部分を他生と言います。

 

 

より、多くの人たちにご迷惑をかけ、力添えを頂いて今を生きていくわけですが、

 

 

今生を生きて出会う人たちは、他生の中で、ご縁があった、お世話になった方々です。

 

 

リハビリの仕事をしていると、最後のご挨拶を頂くことが何度かあります。

 

 

自分の今生での恩返しができたとは思いませんが、身なりを整えて、丁寧なあいさつを頂く

 

 

さみしさと自分のふがいなさを感じる時でもあります。

 

 

自分の精一杯がそこにあったのか、もっとできたのではないか、後悔は必ずあり、申し訳なく思う時でもあります。

 

 

 

 

理学療法士は免許を取ってからも勉強すべきことがたくさんあります。

 

 

その理由は、上述の部分もありますし、いざと言う時のために備えているという事でもあります。

 

 

日々の研鑽の中で、自分を必要とする人たちに、他生の縁を持った方たち出会う時、

 

 

成長している自分を見せられるよう。この仕事大切にして頂きたいと思います。

 

 

仕事に愛されて、天職と思えたら、幸せで贅沢な仕事になります。

 

 

この今生、社会に一緒に活きましょう。これが自分のリハビリテーションです。

 

 

理学療法学科 教員 畠山 敦

届けたい想い

作業療法学科夜間部教員の田中克一です。先日、はじめての長期実習(評価実習)を翌週に控えている3年生の壮行会がありました。

 

 

 

実習は臨床現場で実践的に学ぶことができるとても貴重な場です。

 

 

 

しかし慣れない環境で実力を出せず自分の不甲斐なさを感じたり、戸惑うこともあるかもしれません。また心の余裕のない時には周りの人の優しさに気づけなかったり、感謝の念を持てないこともあるかもしれません。

 

 

 

壮行会での各教員の言葉が届いていたら嬉しいです。皆さんにはクラスの仲間や日リハの教職員がいることを思い出しましょう。

 

 

 

このブログ記事をどなたが読んでいただいているのかわかりませんが、甲本ヒロト作詞・作曲の私が好きな曲(CMでも流れていたらしいのでご存知の方も多いかもしれません)の一節を3年生、そして国家試験を控えている4年生、解剖学や運動学といった学内授業に苦労している1・2年生、進路・進学に悩んでいる高校生に届けたいと思います。

 

 

 

「人にやさしく」

作詞・作曲:甲本ヒロト

 

(中略)

人は誰でもくじけそうになるもの

ああ僕だって今だって

叫ばなければやり切れない思いを

ああ大切に捨てないで

人にやさしくしてもらえないんだね

僕が言ってやる

でっかい声で言ってやる

ガンバレって言ってやる

聞こえるかい ガンバレ!

 

 

CMバージョン

変わる気持ちと変わらない想い

作業療法学科昼間部教員の大倉です。

 

 

今年も残すところ約1か月。

 

 

今年は春の訪れとともにコロナ騒ぎとなり、思い描いた新年度のスタートが切れなかった方がほとんどだと思います。

 

 

私も、この4月に教員として当校に着任しましたが、すぐに自宅勤務となり右も左も分らぬまま数か月が過ぎました。

 

 

自粛生活が明けた後は、遅れを取り戻そうと少しずつ日々の業務を勉強中です。

 

 

私が副担任をしている1年生も、やはり同じような状況ではないかと感じます。

 

 

全員で肩を並べて授業を受ける機会が極端に少なくなってしまった今年度は、学校やクラスメイトに馴染むのに時間がかかったり、慣れない専門用語が並ぶ勉強になかなか気持ちが向かなかったり・・・

 

 

作業療法士って一体何をするんだろう・・・

 

 

基礎科目が続くと、当初抱いていたイメージすら靄がかかってくるかもしれません。

 

 

逆も然り、学ぶうちに興味が広がり、当初の思いと変わることもあると思います。

 

 

私自身、学校に入る前は小児のリハビリに携わりたいと考えていましたが、結局卒業後に就職をしたのは身体障害分野の急性期の病院でした。

 

 

「小児科に」という思いは4年間かけて少しずつ変化し、授業では精神科にも興味を持ち、長期実習でどちらの分野も経験させて頂きましたが、自分自身の向き不向きや興味をそこでやっと理解した結果です。

 

 

就職した病院でも出会う患者さんからたくさん影響を受け、「医療リンパドレナージセラピスト」という認定を取り、がんのリハビリテーションに携わりました。

 

 

そこからはがんサバイバーの方が自宅で暮らすことを支援したいと考えるようになり、病院から訪問リハビリへ進み、現在に至ります。

 

 

私たちは様々な経験を積み、自分の進む道を模索しながら、新たなチャレンジをして・・・

 

 

時にはサボりもしますが(ここだけの話)、また再び力を注げるように充電したら、目の前の患者さんに誠心誠意向き合う力が必要です。

 

 

私の見ている学生さんたちにも、この困難な世の中の状況を一歩ずつ乗り越えながら、その力を身に着けていってほしいと思います。

 

 

未熟ながら、そんなことを考えたこの半年です。

 

 

 

 

写真は、新年度のスタートに思いを馳せて。

 

 

今年ではありませんが、訪問リハビリで伺っていた患者さんと車椅子でお花見をした時のものです。

 

 

いつもは眠ってしまうことの多い方ですが、桜の木の下でパチッと目を開けて笑ってくださいました。

 

 

桜には興奮作用があるとかないとか…