短い夏休みが終わった夜間部の学生の声

こんにちは。作業療法学科夜間部2年生担任の小笹です。

 

当校の作業療法学科夜間部の夏休みは2週間(8月8日~8月19日)で、今週(8月22日)から後期の授業がスタートしました。

 

学生達から夏休みの感想を伺うと、この2週間の使い方や受け取り方が様々であったことが分かりました。

 

 

 

【学生1】

 

学校の授業は休みでも、日中の仕事が通常通りに仕事があったため、休んだ感じはあまり無かった。

 

 

 

 

【学生2】

 

授業が無いと気持ちが緩んでしまい、また椅子に座って授業を受けることが苦痛に感じてしまうため、夏休みは無くても良い。

 

 

 

 

【学生3】

夏休み期間中に前期の授業のまとめや復習をする機会が持てた。学校の授業が無くても、家で机に向かう時間を作って自己学習をしていた。

 

 

 

 

【学生4】

 

夏休みが2週間では、休んだ気がしない。1ヵ月ほど休みがあると良い。

 

 

 

 

十人十色で当たり前なのですが、学生一人一人の時間の使い方、感じ方はそれぞれ違うのだなと改めて感じました。

 

 

夏休みの使い方は個人の自由だと思いますが、この2週間の使い方を学生自身にとって、良いものにして欲しいと思います。

 

 

そういう私自身も夏休み期間を使って、後期からの授業をより良いものにするための工夫や準備を進めてきました。

 

 

次の長期休暇は、4ヵ月後の冬休みになります。まだ8月下旬で残暑の厳しい日もありますが、体調管理をしっかりと行い、知識・技術の習得に励んで下さい。

 

コミュニケーションについて

皆さん、こんにちは。理学療法学科昼間部教員の高瀬です。今回はコミュニケーションについてですが、まずはいきなりこのお話しの結論です!

 

 

『コミュニケーションについて一度しっかり学ぶべき』

 

『理学療法士にとって、知識と技術よりも!?大切なのはコミュニケーション能力!?』

 

 

皆さんは毎日あらゆる場面でコミュニケーションをとりながら生活しています。でも、世の中にはコミュニケーションが苦手だという人がたくさんいます。

 

そもそもコミュニケーションを、いつ・どうやって身につけましたか?

 

小さい頃にお父さんとお母さんを見てなんとなく・・。

 

それ以来コミュニケーションについて、いつ・どこで学びましたか?

 

学校でもコミュニケーションの授業なんてないから特に学んだことはない・・。

 

こんな感じの方がほとんどではないでしょうか?

 

 

 

ちゃんと教えてもらってもいないのだから、苦手な人が多いのはなんとなく納得です。コミュニケーションにはいくつもルールや鉄則があります。ここではその中のほんの一部だけご紹介しますと、

 

・微笑み

 

・アイコンタクト

 

・うなずき

 

・あいづち

 

の4つです。この4つができるだけでも、皆さんのコミュニケーションは劇的に変わるはずです。

 

 

 

 

 

ただ・・

 

たった4つだけでも決して簡単ではないことは理解しておいてください。笑顔で相手の話を聞いているつもりになっていませんか?

 

一度その顔を鏡で見てください!

 

口角ほとんど上がってませんよ!

 

怖い顔してますよ!

 

 

個人的には、セラピストが患者さんのリハビリを行う際に最も重要なことは、患者さんとの信頼関係を構築することだと考えています。

 

 

いくら知識と技術が豊富でも信頼できない人には自分の身体に触れてほしくはありません。

 

 

笑顔で患者さんの目を見ながらしっかり話をきいて、その内容についてしっかりうなずき、さらにあいづちが入ったら患者さんはどう感じるでしょうか?

 

 

『この人は自分の想いをしっかり聞いて受け止めてくれる、自分の気持ちをちゃんと理解してくれる、この人になら本音も言えそう』

 

 

このように感じるのです。

 

 

そして、信頼関係が築かれていくのです。

 

 

 

 

 

 

コミュニケーションって、本当はものすごくふか~いのもなんです!

 

そんなこと意識したことはなかった・・

 

そもそも知らなかった・・

 

なんだ、こんなときはそうすれば良かったんだ・・

 

という、気づきがどんどん出てくるはずです。

 

特にセラピストの方々、これからセラピストになる方々には、是非コミュニケーションについて、一度しっかり学んでほしいと思っています。

 

 

かくいう私自身も、コミュニケーションについてはまだまだ勉強中ですけどね・・

人と人との交流~ボランティア体験実習を終えて~

作業療法学科昼間部1年生は、6月から7月にかけて、5週間にわたり、毎週水曜日、計5日間、同じ学生が同じ施設に通い、ボランティア活動を体験しました。「体験実習」という新しい授業での学外実習です。

 

 

今年の作業療法学科1年生は、ほとんどが高校を卒業してすぐに入学してきました。医療や福祉の現場を見た経験も少なく、身近に高齢者や障がい者の方がいない人も多いのが現状です。

 

 

これからリハビリテーションや作業療法を学んでいくのですが、そもそも、高齢者や障がい者の方々と接したことが少ないのです。なので、仕事のイメージがつかないだけでなく、お年寄りや障がい者の方々とどのようにお話をしたら良いかわからないという学生が多いのです。

 

 

作業療法士は、対象者の方とコミュニケーションを取りながらリハビリテーションを進めていくことが求められます。そのためには、知識や技術を学ぶと同時に、お年寄りや障がい者の方々と関わり、寄り添いながらお話をする経験が大切だと考えています。

 

 

作業療法学科昼間部1年生のボランティア体験実習は、できるだけ早く、学生が臨床の場でこのような経験を積み、知識・技術だけではない、人と人との血の通った交流ができる人に成長してもらいたいというねらいがあるのです。

 

 

さて、計5日間のボランティア体験は学生にとってどのようなものだったのでしょう?「楽しい」という声も多かったのですが、同時に、「話が続かない」とか「何を話していいかわからない」という戸惑いの声も多く聞かれました。世代の違う若者とお年寄り同士では、共通の話題がなかなか見つからないのでしょう。

 

 

しかし、「次回までに昔の歌を覚えよう」とか「釣りの勉強をしていこう」とか「将棋を覚えよう」など、お年寄りの世界に近づこうと努力する姿が見られ、頼もしく思いました。誰から指示されなくても、自発的に、自分にできることに一生懸命取り組もうという姿勢が現れていました。

 

 

 

 

全ての体験実習が終わり、7月20日にセミナーを行いました。学生が小グループに分かれて、自分たちの体験内容やそこで学んだことを発表し合う会です。別科目の「情報科学」の授業の中で学んだ「パワーポイント」を駆使し、イラストや動画が入った、カラフルで、とてもわかりやすい発表がたくさんありました。ここでも、知識や技術はただ受け身的に学ぶのではなく、使う場があってこそ身につくものだと思いました。

 

 

 

 

これから、この学生たちがどのように成長していくのか本当に楽しみです。

 

 

今回のボランティア体験実習では、20を超える施設にご協力頂きました。最後に学生に貴重な経験の場を与えて下さった、利用者の皆さま、施設の職員の皆さまに心から感謝申し上げます。

 

 

今回のボランティア実習にご協力いただいた施設(五十音順)

 

あい介護老人保健施設

 

介護老人保健施設足立老人ケアセンター

 

介護老人保健施設あんず苑

 

介護老人保健施設エンジェルコート

 

介護老人保健施設小金井あんず苑

 

介護老人保健施設ハートケア流山

 

介護老人保健施設フォレスト西早稲田

 

介護老人保健施設ふれあいの里

 

介護老人保健施設みかじま

 

介護老人保健施設みぬま

 

高齢者在宅サービスセンター西新井

 

デイサービスセンターさや

 

デイステーション涼風

 

東京総合保健福祉センター江古田の森デイサービスセンター江古田の森

 

特別養護老人ホーム金井原苑

 

錦クリニック デイケアセンター

 

ニチイホーム下丸子

 

三鷹市高齢者センターけやき苑

 

有料老人ホームサンライズヴィラ海老名

 

陽和病院

 

よりあいデイ・つくし

 

老人保健施設ビバ・フローラ