予防のためのリハビリテーション

理学療法学科の高瀬です。皆さんのリハビリのイメージはどのようなものでしょうか?

 

 

おそらく多くの方は、

 

・ケガをした人が回復できるようにお手伝いをする

 

・歩けなくなってしまった人を再び歩けるようにする

 

といった内容をイメージするのだと思います。

 

 

 

実際一度落ちてしまった機能を回復させることはリハビリの大きな役割です。ひとまずここでは、これらを『障害・病気に対するリハビリ』と呼ぶことにしましょう。

 

 

 

ただ、我々セラピストに求められる役割はそれだけではありません。

 

 

骨折してしまった方、動けなくなってしまった方の機能を回復させるためのリハビリ以外に、骨折しないためのリハビリ、動けなくなってしまわないようにするためのリハビリも存在します。

 

 

これらを『予防のためのリハビリ(予防リハ)』と呼ぶことにします。

 

 

 

具体的には・・

 

 

通常、患者さんは、転倒→骨折→リハビリの流れになるわけですが・・

 

 

【転倒】自体を予防する身体づくりのためのリハビリをして、骨折→リハビリの流れそのものをなくしてしまおう、というものです。

 

 

下の写真は、とある勉強会の参加者の運動体験の様子です。参加者は、病院で勤務する看護師さん、薬剤師さん、栄養士さん等です。

 

 

 

 

足腰を効率的に鍛えるための正しいスクワットを理学療法士(PT)である私が各職種の皆様に伝えて、各職種の皆様が病院で接する患者さんにそのスクワットを指導する。

 

 

こんな流れを期待した勉強会です。

 

 

薬局でただ薬を受け取るだけではなく、同時に効率的な正しい運動方法も教えてもらえたらよくないですか?

 

 

 

こうして地域の医師・看護師・薬剤師・栄養士・介護士・理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)などが協力して『予防リハ』に取り組むこともあるのです。

 

 

今回のこのお話から、リハビリのセラピストとして『人の役に立つ』方法は決して1つではなく、いろいろな角度から色々な方法で人の役に立てるのだということを分かっていただけたら嬉しいです。

 

空の匂い、海の息吹

今回は、とある一冊の本を紹介します。タイトルは「空の匂い、海の息吹」。

 

 

空の匂い、海の息吹(翔泳社)

 

 

 

著者はレベッカ・レイノルズさんという方で、この本が出版された1997年当時、アメリカのマサチューセッツ州にあるトゥフツ大学(タフツ大学)作業療法修士課程に在籍しておられました。

 

 

 

 

 

内容は、障がいのある方や様々な理由により心を閉ざしている人々が、遠い日の記憶や人間本来の自然の感覚を取り戻してゆきながら、自身の持つ無限の可能性について気が付いていく、そういう活動を紹介した本です。

 

 

日本でも「作業療法士」として働いていくと、様々な障がいをお持ちの方々と出会います。

 

 

資格を取って間もないころの仕事は、対象者の方が日々の生活で困っていることがあれば、その生活がよりスムーズにいくように援助させていただいたり、また具体的な身体能力の回復や精神機能の回復などのリハビリをさせていただいたりします。

 

 

でも、本来の作業療法は、

 

 

“ OCCUPATIONAL THERAPY ”

 

 

と言われ、様々なことを治療に用いることができますので、この本に出てくる内容も立派な作業療法です。

 

 

実際に、アメリカの教科書の表紙には、「自然の生命力」を感じさせるようなイラストが描かれています。

 

 

Occupational Therapy in the Promotion of Health and Wellness(F.A. Davis Company)

 

 

 

作業療法の世界では、こういう「自然と人間の関係」また、そういう関係を通して人間が癒されること、治療となることを、まじめに語っていい場所がありますので、興味のある人はぜひ門戸をたたいてみてください。

 

 

作業療法学科昼間部学科長 手塚雅之

 

 

 

【関連リンク】

 

空の匂い、海の息吹(翔泳社)

 

Occupational Therapy in the Promotion of Health and Wellness(F.A. Davis Company)

 

ラグビーから教わった一番大事なこと

こんにちは。作業療法学科統括学科長の深瀬です。

 

 

暑さもいくぶん和らぎ、秋風が心地よい季節となりました。

 

 

秋といえばスポーツの秋ですが、今年は新型コロナの影響で不自由さを感じていることと思います。特に高校三年生の皆さんには、各種大会が中止になるなど、残念な思いをなさっていることでしょう。心中をお察しします。

 

 

思い返せば、昨年の今頃は、日本でラグビーのワールドカップが開催されていました。

 

 

高校一年生からラグビーを始めた私は、夢だったワールドカップ観戦を果たすことが出来ました。

 

 

 

 

上の写真は開幕試合の日本対ロシア、下の写真は準々決勝のニュージーランド対アイルランドです。両方とも自分の席から撮影した写真です。

 

 

 

 

日本代表の活躍もあり、日本中で大盛り上がりになりましたね。

 

 

私は、本校に勤務する前まで、高校のラグビー部のコーチをしておりました。

 

 

コーチを退任してからも、昨年までは楕円球と戯れることもありましたが、このような状況ではその機会もありません。

 

 

 

 

たった一年で世界は大きく変わったなと改めて感じております。

 

 

しかし、このような状況でも学びを止めるわけにはいきません。

 

 

日本リハビリテーション専門学校では、5月より遠隔授業を開始し、6月半ばより対面授業を徐々に開始しております。対面授業の際には教室の消毒や学生さんたちの体調管理など感染対策を徹底して授業を行っています。

 

 

授業前の検温、消毒、授業中に密にならないような工夫、そして授業後の教室の消毒と、学生さんと教員、事務職員が一丸となって新型コロナに立ち向かっています。

 

 

まさに、あの日の日本代表のようにone teamとして。

 

 

一人一人は非力でも、皆で力を合わせて取り組めば、乗り越えられない事はない

 

 

私がラグビーから教わった一番大事なことです。

 

 

皆で力を合わせて、この困難を乗り越えて行きましょう。その先には必ず明るい未来があるはずです。