「医療の現場で共通して使われる言葉」で運動を表現する~入学前勉強会

2021年12月、今度の4月に作業療法学科へ入学予定の方にお集まりいただき、入学前勉強会を行いました。

 

 

まずはじめに、参加されるみなさんは始めて会う方々ですので、緊張をほぐすためにも前後左右の人たちと「積み木自己紹介」を行います。

 

 

 

 


 

【積み木自己紹介とは】

 

1:複数人でグループを作成

 

2:じゃんけんで順番を決め、1番の人は普通に自己紹介

例「〇〇です」

 

3:2番目の人は、最初の人の名前を言ってから自己紹介

例「〇〇さんの隣の、××です」

 

4:3番目の人は、1番目と2番目の人の名前を言ってから自己紹介

例「〇〇さんの隣の、××さんの隣の、△△です」

 

という感じで、順番が後半になると、覚える事がどんどん増えていく自己紹介の方法です。

 


 

今回は「好きな食べ物」も自己紹介の中に追加したため、「ラーメンが好きな〇〇さんの隣の、ポップコーンが好きな××さんの隣の…」と後半になるにつれ覚える量も膨大に。

 

 

必死に思い出そうとしたり、本人に確認したり、皆さん盛り上がって自己紹介をしていました。

 

 

 

 

打ち解けたところで、本日のテーマ「共通の言葉で運動を表現しよう」を学んでいきます。

 

 

 

 

人間の関節は肩関節、膝関節など多数あり、部位によって動かせる方向があります。

 

 

動かせる方向のことを「運動方向」といい、それぞれ動きには名前がついています。

 

 

例えば

・外側に転がる=外転

・折れ曲がる=屈曲

・内側にまわる=内旋

など…

 

 

この関節の名前と運動方向を組み合わせることで、各関節がどんな運動をしたか、どんな位置にあるかを示し、色々な姿勢を伝えることが出来ます。

 

 

医療業界で「共通の言葉」となる関節や運動方向の名前を学び、実際にこの言葉を使って動かしてみることが、今回のテーマです。

 

 

という事で、まずは日リハの学生にお手本を見せてもらいました。

 

 

先生から「両肩関節外転90°、前腕回内位、頸部右回旋位、右股関節外転外旋、左股関節右膝90°、屈曲位となるまで外転」と指示が出ました。

 

さて、どんな姿勢になるでしょうか

 

 

 

こんな姿勢になります!

 

 

次に、参加者の皆さんも実践!

 

 

グループを作り、運動を指示する人と指示を受けて姿勢をとる人に分かれます。
指示する人は、姿勢をとる人には見られないよう、お題で出た画像の姿勢を確認しながら指示を出します。

 

 

 

慣れない言葉に苦戦しながらも、グループ内で相談して指示を出していました。
日リハの学生も、ヒントを出したり、お題の姿勢に近づけるようアドバイスします。

 

 

 

お題が少しコミカルな姿勢のものも…?

 

 

楽しそうな笑い声が聞こえてきました。

 

理学療法学科の入学前勉強会でも「運動方向を知る」をテーマに、先生からの指示で実際にポーズを取って運動方向を学んでいましたが、これは「運動学」を学ぶ上で基本の知識となります。

 

医療の現場において共通の言葉である専門用語は簡単ではありませんが、実際に身体を動かしたり、みんなで学習を進めることで定着させていきます。

 

今回参加できなかった方も、入学してから「運動学」の授業でしっかり学びますので安心してくださいね!

 

手作り+リハビリテーション+レクリエーション=手作りテーション

「手作りテーション」という言葉を聞いたことはありますか?手作りテーションとは、作業療法士の小原先生が「遊びリテーション」から影響を受けて作った言葉で、「手作り作品を通じてリハビリテーションをしてゆこう!」「手作り作品を作って元気になろう!」という意味が込められているそうです。

 

 

今回は作業療法学科1年生の基礎作業学演習で2週にわたり、その「手作りテーション」を行いました。その様子をレポートします!

 

 

 

 

まず1週目はスペインのサクラダファミリアをヒントに作られた型紙を使い作品を作りました!

 

 

 

 

無料のカタログの好きな柄や色の箇所を切り取り型紙の裏にのりで貼り付けたら、はさみで切ります。

 

 

 

 

黒の型紙に貼ります。

 

 

 

 

わからなところは先生に聞いたり、クラスの友達に相談したりとワイワイ和やかに作っていました!

 

 

 

 

ラミネートをして完成です。雰囲気出てます~玄関に飾ってください!

 

 

 

 

作業療法士は日常にあるものをリハビリテーションに応用することも仕事の一つです。この授業では室内での活動例を実際に体験します。

 

 

そして2週目はコースターを作りました!!

 

 

 

 

型紙に折り紙を貼りつけて、はさみで切り取りました。

 

 

 

 

紙を格子になるよう折り紙を編んでいきます。ラミネートをして完成です!

 

 

 

 

 

次の作品は、折り紙を2cm角に切り取り、貼り付けた上に画家ポール・シニャックの船やラクダを貼ることで絵の芸術度を高めます!!

 

 

 

 

 

 

座学の試験やレポートは一旦置いといて?!手作りテーションに癒され楽しんだ学生さんも多いようです。素晴らしい作品が沢山できました。

 

 

皆さん、お疲れ様でした!

 

 

また今回、指導していただいている先生は、東京都墨田区にあるディケア「よりあいデイ・つくし」を運営されている荒井あゆみ先生です。実は、荒井先生は本校の卒業生で、学生たちにとても優しい先生です。

 

 

※荒井先生が「よりあいデイ・つくし」の写真を送ってくれました。

 

 

【参考リンク】

 

ディケア「よりあいデイ・つくし」

 

手作りテーション.comホームページ

 

仲間と一緒だから頑張れる。とある晴れた日曜日の昼間部の学生たち

とある晴れた日曜日、授業はない日でしたが、教室には生徒の姿がありました。

 

 

 

 

翌週実施される試験に向けて、自主的に勉強するために集まった作業療法学科昼間部の1年生です。

 

筋肉の名前と場所を覚えるため、分厚い教科書やノートを片手にお互いに確認していました。

 

 

 

 

一人だとなかなか難しい医療の勉強も、仲間と協力するグループ学習で体系的に学ぶことができます。

 

 

 

 

そして何より「勉強しよう」という想いを共有することで、モチベーションを高めることにもつながっています。

 

 

 

 

実は同じ教室の後ろでは、作業療法学科昼間部2年生も自習していました。

 

 

 

 

日リハでは、図書室や自習室はもちろん、実習を行う教室を借りて自習する生徒たちの姿をよく見かけます。

 

授業とは別にグループ内でゆっくり振り返る時間を持つことで、自分のできること・できないことを明確にしたり、強みの発見や弱点の克服といった学びを積み上げることができます。

 

 

こういったグループでの自習が日常的に行われているのも、日々グループ学習を実践している日リハだからこそ。

 

 

勉強が大変なとき、モチベーションを維持するのは難しいことではありますが、
仲間と一緒に頑張っていきましょう!