スポーツとリハビリテーションと作業療法

こんにちは。作業療法学科、夜間部教員の小笹です。

 

 

皆さんは、トミー・ジョン手術という言葉をご存じでしょうか。最近では今メジャーリーグベースボール(以下MLB)で活躍中の大谷翔平選手が受けた手術法で、耳にする方も多いのではないでしょうか。

 

 

過去にはダルビッシュ有選手や松坂大輔選手なども、同じ手術を受けています。トミージョン手術の正式名称は、『内側側副靭帯再建術』と呼ばれています。トミー・ジョンは人物名で、初めてこの手術を受けた元MLB投手です。

 

 

引用元:https://supragogo.hatenablog.com/entry/2018/10/04/122744

 

 

 

トミー・ジョンは1974年にフランク・ジョーブ医師の執刀にて手術を受けました。1974年当時は内側側副靭帯再建術の前例がなく、成功率は0~1%とされていました。

 

 

ここでいう成功率とは、手術そのものの成功率ではなく、MLB投手として成績が残せるほどの実践復帰の確率と考えて下さい。ですので1974年当時では、トミー・ジョン手術を受けるということは、限りなく選手復帰する可能性が低いものだったわけです。

 

 

近年、大谷選手らのように手術を受けても実践復帰できる選手が増えたのには、次の理由が挙げられます。アメリカのあるスポーツ医学専門誌が、1986年~2012年までのトミー・ジョン手術を受けたMLB投手を調査して、83%が実践復帰できたと報告しました。

 

 

ここで実践復帰の確率が大幅に向上した要因としては、内側側副靭帯再建術の技術的な進歩よりも、リハビリテーション医学の知識や技術の進歩と、リハビリテーション職の経験の積み重ねが寄与しているとされています。

 

 

つまり1974年当時から手術そのものは成功していても、リハビリテーションが実践復帰には重要だということがお分かり頂けたでしょうか。

 

 

リハビリテーション(以下RH)の分野でも、言葉が細分化されてきています。

 

 

術後の回復のためのメディカルRH、実践復帰のためのアスレチックRH、怪我を防止するための予防RHなどがあります。以前、私が勤務していた病院では、スポーツ整形分野のリハビリテーションを担当していたことがあります。

 

 

作業療法士も勤務先や臨床分野においては、スポーツ整形分野を担当する作業療法士が増えてきています

 

 

スポーツ選手に怪我は付き物ですが、身体の怪我だけでなく心も落ち込んでいる選手の心のケアをすることも、作業療法士の強みと言えます。

 

 

リハビリテーションはスポーツ選手にとって、なくてはならないパートナーと言えるのではないでしょうか。作業療法士は、皆さんの心と身体を支えています。

 

 

引用元:https://www.mcdavid.co.jp/sportmed_case/ulnar-collateral-ligament-sprain/

 

社会人入試、出願受付開始しました

社会人入試を検討されている皆さん、お待たせいたしました。

 

 

本日(9/1)より、今年度の社会人入試の出願受付を開始いたしました。

 

 

本校の社会人入試は、「社会人」という名称にはなっていますが、社会人に限定した入試ではありません。

 

 

高校を卒業した方(高卒認定合格者も可)であればどなたでも出願していただくことができます。

 

 

過去には、社会人の方に限らず、フリーター、大学生、主婦、などなど、様々な皆様が社会人入試を受験されています。

 

 

社会人入試の詳細はこちらでご確認ください

 

 

また、夜間部をご希望の場合は「夜間部就学支援金20万円」も対象となります。

 

 

みなさまからのご出願をお待ちしております。

理学療法士・作業療法士の初任給の違いについて

これから理学療法士・作業療法士の資格を取得しようと進路選びをされているみなさん、同じ理学療法士・作業療法士という国家資格を取得したのに、初任給が違うケースがあることをご存じでしたでしょうか?

 

 

どうして違いがあるかと言いますと、それは

 

卒業した養成校が

 

大学か、

 

4年制専門学校か、

 

3年制専門学校か、

 

による違いです。

 

 

 

下記は、実際に本校にご案内いただいた「都内にある急性期病院」の求人票の一部を抜粋したものになります。

 

※一部手当の名称は伏せています

 

 

ご覧の通り、大学と4年制専門学校が同じになっている一方、3年制の専門学校は1万円以上低く設定されています。

 

 

また、下記は某大学病院の例です。

 

 

大学病院などですと

 

大学>4年制専門学校>3年制専門学校

 

となっているところもあるようです。

 

 

 

ただ、すべての病院や施設でこうした差があるわけではなく、

 

「基本給は一律」

 

となっている病院も少なくありません。

 

 

しかし、そうした「基本給は一律」となっている施設の中にも、「●●手当」という名目の金額で実質的な差が出ているケースなどもあるようです。

 

 

このように、臨床現場では「養成校で少しでも多くの時間を費やして勉強してきた即戦力となる人材を求める傾向」は年々高まっています。

 

 

だからこそ、本校の教育理念は「即戦力」です。4年間しっかりと学び、経験を積んでから臨床現場に卒業生を送り出し、より早く患者様のお役に立てるようになることを大切にしています。

 

 

また、本校は昼間部でも夜間部でも卒業時に「高度専門士」の称号が付与され、大卒同等とみなされることも特徴の一つです。

 

 

大学に行こうか、4年制専門学校に行こうか、3年制専門学校に行こうか、迷っている方もいらっしゃるかもしれません。こうした状況も参考して、悔いのない学校選びをしてください。

 

 

本校で皆様の進路選びにおいて、お手伝いができることがありましたら、いつでもご連絡ください。