遊びを学ぶリハビリテーション

ある日の授業風景なのですが何をやっているかわかりますか?

 

 

 

正解は、、、 

 

「ペットボトルキャップ投げ」です。最近、動画サイトにも多数の動画が公開されていて、人気がある遊び?(スポーツ?)ですね。

 

 

実はこれ、「作業療法学科夜間部」の授業の中で実際にペットボトルキャップ投げをやったときの様子なんです。なんでこのペットボトルキャップ投げをやったか、その理由はわかりますか?

 

 

 


 

 

作業療法では色々な遊びやレクリエーションをリハビリテーションのプログラムに取り入れることがあります。

 

 

 

作業療法学科の授業の一環として「風船バレーボール」や「フライングディスク」をやって、学生みんなでワイワイと楽しみながら授業に取り組んでいる様子も見られました。

 

 

 

そして、今回は「ペットボトルキャップ投げ」をやりました。指先を使ってはじいてキャップを飛ばすので、指の動きのリハビリにもなりますが、こうして体を動かして楽しむことで「心のリハビリテーション」になっているというところがポイントです。

 

 

 

ということで、改めてこの日の授業の様子をご覧いただきたいと思います(前段として、今日の授業の主旨は事前に説明しています)

 

 

 

まずは軽く準備体操をして、体をほぐします。

 

 

 

 

 

 

続けて、簡単にできるレクリエーションとして「だるまさんの言う通りゲーム」をやってみます。

 

 


 

 

だるまさんの言う通りゲームとは

 

命令する人が最初に「だるまさんだるまさん」と言った時だけその命令に従うゲームです。

 

 


 

 

 

「だるまさんだるまさん、左手あげて」→左手を上げます

 

「じゃ、今度は右手をあげて」→右手をあげてはいけません
 

 

頭では分かっているはずなのに、先生の巧みな誘導につられて思わず動いてしまう学生さんも。ちなみにこの「だるまさんの言う通りゲーム」もリハビリで行われることがある簡単なレクリエーションゲームです。

 

そして今度は、ペットボトルキャップ投げに挑戦してみます。

 

 

 

 

すぐにできる人もいれば、なかなか思うようにできない人もいますが、キャッチボールをしたり、黒板に的を書いて狙ったり、ペットポトルを立てて狙ったり、みんな思い思いに楽しんでいる様子です。

 

 

 

 

 

 

 

そして、少しできるようになったら、野球にも挑戦してみます。投げる方も難しいですが、バッターもなかなかバットにあたりません。それもまた楽しいですね。

 

 

 

 

 

最後はちゃんとクールダウンして終わります。実際のリハビリテーションでも、レクリエーションをした後には必ずクールダウンしてから終わりにしなければなりませんね。

 

 

 

 

 

 

作業療法士は幅広いリハビリを行いますが、患者様の趣味ややりたい事をプログラムに取り入れることも多くあります。

 

 

ただマニュアルに従って機械的にリハビリをするだけではなく、患者様に楽しんでもらいながらリハビリに取り組んでもらえるような工夫をする事も、作業療法士としてのやりがいになりますね。

共に学ぶ。友に学ぶ。

日リハもハイテク化!?ipadを授業で使うことが多くなってきました。やっぱり便利ですよね。

 

 

今回は作業療法学科昼間部2年生の作業療法基礎演習Ⅲの授業の様子を通して紹介します。

 

 

この授業では、患者様の疾患や状況に応じた治療、援助方法を理解し説明することが出来るように、これまでに習った疾患の中から、病名を各自1つ選択します。

 

 

 

 

病気の概要、その原因や症状、どのような障害が起こるのか?治療方法などを調べてパワーポイントで発表様スライドを作成します。そして、この日はその調べてきたことを発表する日でした。

 

 

作業療法は「身体」「精神」「発達」「老年期」4つの分野がありますが、今回は「身体」の疾患の中から各自1つを選択。

 

 

こちらのグループは、

 

「骨折」

 

「パーキンソン病」

 

「脳血管障害」

 

「筋委縮性側策硬化症」

 

の発表がありました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ここで登場!iPadをモニターへ!

 

 

 

 

 

 

発表が終わると、グループのメンバーから質問を受けます。
例えば「認知」という言葉。そもそも、その意味を理解していない事に気づいたり、他にも授業では既に習った内容なのに、ちゃんと説明できなかったり・・・。

 

 

疑問に思ったことをグループで話し合い、教科書やスマホなどで調べて教え合います。わからなかったことはそのままにしないで、すぐに解決することが大切ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に先生から一人ひとりに質問やまとめ方について詳しく指導を頂きました。

 

 

 

 

 

 

今回は、ipadを使ったグループワークの様子をお伝えしました。日リハでは普段の授業からグループワークを多く取り入れています。それは、今回のように「わかったつもりだったけど、実はちゃんと理解できていなかった」なんて気づくこともあったり、「自分から進んで調べて自分で考えてまとめることで、より理解を深めてもらう」という目的もあるんです。

日リハ料理教室はじめました??

美味しそうな料理が並んでいますが、これは全部学生たちが作った料理です。日リハが料理教室をはじめたの??

 

 

 

 

いえいえ、これは作業療法学科夜間部3年生の授業です。

 

片手が使えない「片麻痺」の患者さんを想定しての障がい体験で、調理実習を行いました。

 

 

 

 

主婦の方や料理が得意(好き)だった方が片麻痺となってしまい、片手が使えなくなってしまったとしたら・・・そんな中で、どうやったら料理ができるようになるでしょうか。その方にとってより充実した生活(QOL)を送れるようになるでしょうか。

 

 

 

 

片手が使えない状態を想定して、

 

 

「どうやったら包丁が使えるか?」

 

 

「どんな自助具があるよ良いか?」

 

 

等を考えながら、料理しています。

 

 

 

 

いつもなら何でもないピーラーも包丁も、一筋縄ではいかず、みんな一様に苦戦しています!

 

 

あ、くれぐれもケガには気を付けて!

 

 

そして、作った料理は自分たちでいただきます。と言っても普通に食べるわけではなく、利き手ではない手を使って食べるので、ここでも不自由さをしっかり感じてもらいます。

 

 

 

 

このような障がい体験を通して、相手の立場に立って物事を考えることができるセラピストになってくださいね。