理学療法と作業療法とギプスとスプリント

作業療法士と理学療法士の違いとして、一般的に言われていることの一つとして、作業療法士は上肢のリハビリ理学療法士は下肢のリハビリを主に行うということがあります。

 

今回は、作業療法学科・理学療法学科それぞれ特長的な授業から、その上肢(作業療法士)と下肢(理学療法士)の違いについてお伝えしたいと思います。

 

 


 

 

まずは作業療法学科から。

 

作業療法学科では、「ハンドセラピー学」という授業があります。この授業では、名前の通り手の外科領域における作業療法について学んでいきます。

 

授業の前半では、ハンドセラピーの概要、その評価と目的、治療訓練などについて学習を進めていきます。そして、授業の後半では、スプリント(患部の固定・関節の変形予防や矯正などを行うための物)を実際に作製します

 

 

今回作るスプリントの説明

 

 

 

 

一枚の板をカットしてきます

 

 

 

 

熱を加えて変形させたりします

 

 

 

 

完成が近づいてきました

 

 

 

 

完成!

 

 

 


 

 

続いて、理学療法学科です。

 

理学療法学科では「義肢装具学」で、疾患に対する装具の役割や義肢についての基礎知識や構造などについて、しっかりと学習します。

 

義肢や装具について理解が深まったら、実際にギプス巻きを行います

 

 

お互いの足にギプスを巻きます

 

 

 

 

手は石膏まみれになってしまいます

 

 

 

 

ギプスを外すときは、足を切らないように慎重に・・・

 

 

 

 

サイズを比較!?

 

 

 

 


 

 

作業療法士と理学療法士は、似たような科目の中でも、学ぶ内容に違いがあるということがお分かりいただけましたでしょうか。

 

 

実は、作業療法学科にも義肢装具学はあるのですが、授業時間数が理学療法学科の半分以下とコンパクトになってて、その分ハンドセラピー等について学習します。

 

 

今回の記事が、作業療法士と理学療法士で迷っている方のお役にたてればと思います。

日リハ卒後セミナー「認知症講座~初級編」

先日、日リハ卒後セミナーを開催いたしました。第8回となる今回のテーマは作業療法学科の松生先生による「認知症講座~初級編」でした。

 

 

 

 

前半に松生先生から認知症概論についての講義の後、グループでローププレイングを行い、意見交換を行いました。

 

 

 

 

 

 

今回は初級編ということもあり、比較的卒業して間もない卒業生の方が多かったように思います。

 

 

 

 

このように日リハなら、卒業してからも知識や技術を深めていくことができるのです!そして、実際に現場で働き始めたからこそ、こうした勉強会での内容が、より一層深く知識として身につくのではないでしょうか。

 

 

みなさん、お疲れ様でした!

 

 

 

評価実習に向けて学内で行う実技試験~OSCE

先日、理学療法学科昼間部でOSCEを行いました。

 

OSCEとは、Objective Structured Clinical Examination(客観的臨床能力試験)の略で、実習前に実際の治療現場と同じ条件のもとで模擬患者様に対して問診や検査などを行い、患者様への対応をチェックする授業で、日リハの特長のひとつです。

 

 

 

 

理学療法学科昼間部では、3年生の評価実習前に実施しています。

 

 

 

 

患者役は4年生が担当します。

 

 

 

 

4年生は患者役を経験することによって「検査を受ける患者さんの身になって考えることができるようになる」という意味でも良い勉強となると思います。

 

 

 

 

評価とフィードバックは主に4年生が行いますが、先生たちが声をかける様子も見られました。

 

 

 

 

3年生はグループに分かれて、ひとりずつ順番に実施します。早く終わって緊張から放たれた学生は、その様子を緊張しながら順番を待つ学生に伝えています。

 

 

 

 

全て終わった放課後、早速、3年生は居残りで上手くできなかったことの復習をして、これから迎えるTASや、評価実習に備えていました!

 

 

 

 

長期実習までに、学内でしっかりと時間をかけて準備ができるのも、4年制の日リハならではの特長ですね!