患者様の本当の想いとは~信頼関係とコミュニケーション力の大切さ

皆さん、こんにちは。理学療法学科昼間部教員の高瀬です。6月11日に開催された日リハ同窓会主催の勉強会についてのお話です。

 

 

その勉強会でコミュニケーションについて3時間の講義をやらせていただきましたが、今回はその内容の一部についてご紹介させていただきます。

 

 

以前にもコミュニケーションの重要性について書かせていただきましたが、今回はそれを現場レベルの問題に落とし込んだものです。

 

 

理学療法士を含めセラピストは、リハビリのゴールを設定するうえで必ず『患者さんのHOPE』を聞きます。いわゆる『どうなりたいか、どうしたいかなどの患者さんの希望』と言うことになりますが、これが考慮されなければセラピスト側の一方的な自己満足のゴール設定になってしまいます。

 

 

『歩けるようになりたいです』

 

『トイレが一人でできるようになりたいです』

 

『できるだけ家族に迷惑をかけないようにしたいです』

 

 

など、様々なHOPEを患者さんから聴取することになるのです。

 

 

ここで気をつけなければならないのが・・

 

 

『患者さんの言葉』=『患者さんの本当の想い』???

 

 

と言うことです。

 

 

結論から言うと、私は必ずしもイコールにはならないと思っています。

 

 

例えば、重度の麻痺となった患者さんが本当は以前のように歩きたいと思っていたとする。でも、その状態で『歩けるようになりたい』なんて言ったら笑われちゃうかもな、と考えたため、とりあえず『トイレがなんとか一人でできるようになれば・・』と言っておく・・

 

 

こんなことがあり得ますよね?

 

皆さんは自分の本音を誰にでも話しますか?

 

信頼できる相手でなければ、そう簡単に自分の本当の想いは話さなかったりするはずです!

 

先ほどの例えで言えば、セラピストとの信頼関係が築けていれば、素直に自分の希望を話せるかもしれません。

 

 

私たちセラピストは、初めて患者さんと出会ってからできるだけ早く信頼関係を築き、できるだけ早く『本当の意味での患者さんのHOPE』を聞き出さねばなりません。
 

そして、その信頼関係は患者さんと接する中で、いわゆるコミュニケーションをとる中で築いていくしかないのです!

 

 

だからこそ、コミュニケーションスキルを習得する必要があるのです!

 

 

具体的なスキルをひとつあげるとすれば『共感』です。
共感には相手の気持ちを受け止める効果があり、気持ちを受け止めてあげる、気持ちをわかってあげることが、信頼関係構築に確実に役立つのです。
 

しかも、こちらが受け止めている、という感覚だけでは意味がありません。

 

 

あくまでも重要なのは、相手が「受け止めてもらっている」と実感できることです!

 

 

だからこそ、相手にしっかり伝わるような共感が力を発揮するのです!

 

 

このように、『患者さんの本当の想い』をしっかりと聞いたうえで、それを考慮したゴールに向けて、信頼関係が築けているセラピストと患者さんが一緒に進んでいけるようなリハビリの形って素晴らしいですよね?

 

 

今回勉強会に参加していただいた卒業生の皆さんが、このようなコミュニケーションスキルを現場で生かし、さらにご活躍なされることを願っています。
皆さんも興味があれば、一度是非コミュニケーションについて学んでみてくださいね。

支え合う仲間たちとのキャンパスライフ

日リハの学生や先生など、日リハの人々を紹介するコーナー「日リハの人々」に、学生さんを1名新たに追加しました!

 

今回ご紹介するのは、作業療法学科昼間部の坂堂さんです。

 

 

 

 

2年前にAO入試第1期にエントリーし、入学した坂堂さんが日リハを選んだ理由や現在の学校生活のこと、将来の目標などをお話ししてくれました!

 

 

こちらからご覧ください。

 

 

 

そして、6/1からAO入試の受付が始まり、早くも第1期のエントリーが届いています。

 

 

日リハへの進学を検討している方だけでなく、理学療法士・作業療法士を目指して進路を選んでいる方は、ぜひ日リハのオープンキャンパスに参加してください。日リハの特徴や理学療法士・作業療法士という職業のことがよくわかります。

 

 

まずは日リハのオープンキャンパスに参加して、これからの進路選びの参考にしてください!

 

 

オープンキャンパスの日程はこちら

急がば回れ!~4年制専門学校ならではのメリット

今、作業療法士・理学療法士をはじめ、医療福祉分野の職業に対する社会のニーズはどんどん高まっています。

 

 

そして、作業療法士・理学療法士を目指す場合、進路としては3年制の学校か4年制の学校のいずれかに進学することになります。

 

 

仮に最短ルートを選ぶとすれば、3年制の学校でも作業療法士・理学療法士の国家資格を取ることはできます。そして、作業療法士・理学療法士という職業の今のニーズを考えれば、おそらく就職はできるとは思います。

 

 

それでも、4年制の日リハが選ばれている理由は「在学中にたくさん経験を積み、しっかりした知識と技術を身につけてから、より満足度の高い就職をしたい」と考えている方が多いからだと思います。

 

 

ここで、少しイメージしてみてください。

 

 

もし仮に、あなたが病院の採用担当者だったとして、3年制の学校の卒業生と4年制の学校の卒業生が同時に試験を受けに来た場合、どちらを採用しますか?
(ちなみに、面接や筆記試験の結果は同程度だったと仮定してください)

 

 

 

 

おそらく4年制学校の卒業生が選ばれると思います。

 

 

なぜなら、知識や技術をより多く身につけていて、すぐに活躍してくれそうなのは4年間かけて学校でしっかり学んできた学生ですよね?

 

 

採用する側にとって少しの年齢差はあまり気になりません。同年代の方が同時に就職試験を受けた場合「若いから」ではなく「どちらがより即戦力として期待できるか」という基準で選ぶことになるでしょう。

 

 

であれば、一見遠回りのように見える4年制ですが、どちらがより満足度の高い就職を実現することができるかはご想像いただけると思います。

 

 

作業療法士・理学療法士を目指して進路選びをしているみなさん、まずは一度日リハの学校説明会に参加して、その魅力を、学校の雰囲気をぜひ肌で感じてみてください。

 

 

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