理学療法士の仕事とは?患者さんの気持ちに寄り添う、共感できる医療人

こんにちは、理学療法学科 昼間部教員の塚本です。

 

最近、理学療法士に興味のある方とお話させていただくことが増え、どう説明したら理学療法士の仕事を伝えやすいかなぁと改めて考えるようになりました。

 

 

 

理学療法とは

 

“身体に障害のあるものに対し、その基本的動作能力の回復を図るため、様々な手段を加えること”

 

とされています(一般的に)。

 

 

 

…が!

 

 

個人的には

 

“患者さんが笑顔になれるお手伝いをすること”

 

だと思っています。

 

 

なぜなら、理学療法が対象となる患者さんの中には手足が麻痺して動かない方、足を切断してしまった方、余命数ヶ月と宣告された末期がんの方など、回復が難しい方もたくさんいらっしゃるからです。

 

 

そんな患者さんにどんな理学療法を提供すればいいのか?

 

 

患者さんの状態によって異なりますし、答えは1つではありません。

 

 

ただ、どんな場合にもいえることが

 

“患者さんの気持ちに寄り添って、どうやったらその患者さんが笑顔になれるのか考えること”

 

これが大切だと思います。

 

 

簡単なことではありませんが…つらそうだった患者さんの顔が笑顔になるたび、理学療法士となってよかったな~と感じます。

 

 

 

 

日リハでは

 

“即戦力となる理学療法士を養成する!”

 

という理念に基づき、

 

“患者さんの気持ちに寄り添う/共感できる医療人”

 

をテーマの一つに挙げ、人と繋がる学習に力を入れています。

 

 

具体的な内容や他の取り組みついては、学校のイベントでご紹介していますので、興味のある方はそちらにも足を運んでみてくださいね。

創造・想像力とコミュニケーション力

作業療法学科昼間部の五十嵐です。小学校の1年生を担任する先生が「これから必要になる力」と言っていました。

 

 

何に基づいてかと言いますと、

 

 

英オックスフォード大学でAI(人工知能)などの研究を行うマイケル・A・オズボーン准教授が「今後10~20年程度で、約47%の仕事が自動化されるリスクが高い」と発表、子供たちが大人になる頃、その約半分はまだ存在していない職業に就くということで、日本の義務教育の場でも将来に備えて指導内容を変えてきています。

 

 

プログラミングやロボット、3Dプリンターなどを使った「デジタルものづくり」を遊びながら学べる子供の習い事の場も増えつつあります。

 

 

「アプリの作り方」なんて大人の私でも習いたいくらいです(*_*;

 

 

ある小学校で将来なりたい職業はとアンケートを取ったところ

 

 

1位 サッカー選手

 

2位 お医者さん

 

4位 公務員

 

でしたが、なんと3位にランクインしたのは「ユーチューバー」でした!

 

 

ほんの数年前には考えられない結果ですね。

 

 

では、コンピューターに代替されにくい仕事とは何か。

 

 

 

 

ここには「作業療法士」が入っております。「人間しかできない新しい発想や価値を生む仕事」という見方からのようです

 

 

ただ、医療や福祉の現場でもどんどんロボットや機器が導入されてきています。

 

 

作業療法士は相手の気持ちを汲み取り、できなくなった生活行為を再獲得する支援をする仕事ですがそのためには「創造・想像力とコミュニケーション力」がやはり必要です。

 

 

それにプラス時代の流れに対応していく力も必要です。

 

 

私も取り残されないように努力していかなくてはならないですし、日リハで学ぶ学生さんにも将来を見据えて「創造・想像力とコミュニケーション力」を養ってほしいと思います。

卒業してからも生涯助け合える仲間

こんにちは。理学療法学科夜間部の塩澤です。先日、卒後10年を迎えた理学療法学科夜間部3期生による特別講演がありました。

 

 

本講演は、卒業生が自ら経験してきたことを在校生に伝えることによって、在校生がこれから実習に臨むために準備すべきことを確認し、また進路を決める上で参考にしてもらうことを目的に開催されました。

 

 

3月下旬の日曜日に9:30から16:00まで本校イセビルの2階で開催され、理学療法学科昼間部3年生を中心に理学療法学科夜間部や作業療法学科の学生も参加してくれました。多くの卒業生もかけつけてくれました。

 

 

 

内容は、卒業生6名が卒業してからの歩みや臨床での経験を主に話しました。

 

 

各演題のテーマは「整形外科クリニックの臨床」「慢性痛のリハビリテーション」「介護現場で必要とされる理学療法士とは」「都市部の回復期」「地方の病院で働くこと」「経理からみたリハビリテーション」でした。

 

 

講演会終了後には多くの学生が熱心に質問をしていました。

 

 

在校生にとっては実習までに準備すべきことを確認でき、進路を検討していく上でも参考になったようです。

 

 

 

 

 

私自身、夜間部3期の卒業生として、この講演会で同級生がそれぞれの職場で活躍している様子を聞き多くの刺激を受けました。

 

 

様々な分野で責任を全うしている姿勢に感銘しました。

 

 

理学療法士が活躍できるフィールドは非常に広く多岐にわたっています。そこが理学療法士の仕事としての魅力でもあると考えます。

 

 

在校生のみなさんには卒後も多くのことに興味を持ち、様々な分野で活躍し自分の役割を果たしてほしいと思います。

 

 

そして、卒業してからもクラスメートは良きライバルであり、生涯助け合える仲間であることも心に留めていただければと思います。