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理学療法士のセカンドキャリア8選|資格を活かし年収UP・将来の不安解消

2026.02.12

理学療法

理学療法士のセカンドキャリア8選|資格を活かし年収UP・将来の不安解消

監修:日本リハビリテーション専門学校 鍋城 武志(理学療法士)

 

体力的な負担や給与面での伸び悩みから、理学療法士がセカンドキャリアを考えるケースは少なくありません。
現在の働き方に不安を感じ、このままで良いのかと悩む方もいるでしょう。
この記事では、理学療法士の資格や経験を活かせる多様なキャリアパスを紹介し、将来の不安を解消するため具体的な選択肢と成功への戦略を解説します。

 

 

なぜ今、理学療法士がセカンドキャリアを検討するのか?

理学療法士がセカンドキャリアを考える背景には、専門職ならではの共通した悩みがあります。
特に、身体的な負担の蓄積による将来への不安と、給与が上がりにくい経済的な課題は、多くの理学療法士が直面する現実です。
ここでは、なぜ多くの人がキャリアチェンジを意識し始めるのか、その具体的な理由を掘り下げていきます。

 

 

体力的な負担増…「このまま定年まで続けられる?」という不安

理学療法士の仕事は、患者の身体を支えたり、移乗介助を行ったりと、日常的に身体的な負担が伴います。
若いうちは対応できても、年齢を重ねるにつれて腰痛をはじめとする身体の不調を抱えることも少なくありません。
特に、回復期や生活期の現場では、介助量が多い場面も頻繁にあります。

このまま同じペースで働き続け、定年まで体力が持つのかという不安は、多くの理学療法士がキャリアを見つめ直す大きなきっかけとなります。
長期的な視点で自身の健康を守りながら働き続けるために、身体的負担の少ない働き方を模索する動きが広がっています。

 

 

昇給しにくい…給与が上がらず将来の生活設計が難しい現実

理学療法士の給与は、診療報酬制度に基づいて設定されているため、個人の努力が直接的な大幅昇給につながりにくい構造的な課題があります。
経験年数を重ねても給与が頭打ちになりやすく、役職に就かない限り大きな収入アップは見込めないのが実情です。
そのため、将来のライフプラン(結婚、子育て、住宅購入など)を考えた際に、経済的な不安を感じる人が少なくありません。

同世代の他職種の友人と比較して、自身の収入の伸び悩みを感じ、より良い待遇やキャリアアップを求めて、臨床現場以外のフィールドへ目を向けるようになります。

 

 

【選択肢】理学療法士の経験を活かせるセカンドキャリア8選

理学療法士のセカンドキャリアには、多様な選択肢が存在します。
これまでの臨床経験で培った知識やスキルは、医療・福祉分野はもちろん、一般企業や独立・開業といった新しいフィールドでも大きな強みとなり得ます。
ここでは、具体的なキャリアチェンジの選択肢を8つ紹介し、それぞれの仕事内容や求められる能力について解説します。

自身の興味や将来のキャリア形成の方向性と照らし合わせながら、可能性を探ってみましょう。

 

臨床現場で活きる即戦力養成

 

【資格を活かす】医療・福祉分野でのキャリアチェンジ

理学療法士の国家資格や専門知識を直接的に活かせるのが、医療・福祉分野でのキャリアチェンジです。
臨床現場で培ったアセスメント能力や多職種連携の経験は、リハビリテーションの枠を超えて様々な場面で価値を発揮します。
この分野の魅力は、これまでの経験が無駄にならず、スムーズに新しい役割へ移行しやすい点にあります。

利用者や患者と深く関わり続けたいという思いを持ちながら、働き方や役割を変えたいと考える人にとって、有力な選択肢となる分野です。

 

 

利用者の生活全体を支える「ケアマネジャー(介護支援専門員)」

ケアマネジャーは、介護を必要とする方が適切なサービスを受けられるよう、ケアプランの作成や関係機関との連絡調整を担う専門職です。
理学療法士は利用者の身体機能や生活環境を評価する能力に長けているため、その人にとって本当に必要なサービスを見極める際に経験を活かせます。

医師や看護師、地域のサービス事業者など、多くの専門職と連携するハブとしての役割が求められ、臨床現場でのチーム医療の経験がそのまま強みとなります。
デスクワークが中心となり、身体的な負担を軽減しながら、利用者の生活を長期的に支えるやりがいのある仕事です。

 

 

専門知識で最適な用具を提案する「福祉用具専門相談員」

福祉用具専門相談員は、利用者の心身の状態や生活環境に合わせて、車椅子や介護ベッドといった福祉用具の選定をサポートする仕事です。
理学療法士は、身体機能や動作分析に関する深い知識を持っているため、利用者一人ひとりに最適な用具を的確に提案できます。
単に製品を販売するのではなく、その用具が利用者の自立を促し、介護者の負担を軽減するためにどう役立つかという視点でアドバイスできるのが大きな強みです。

企業に所属し、営業や相談業務が中心となるため、臨床現場とは異なる環境で専門性を発揮できます。

 

 

裁量を持って働ける「訪問リハビリテーション」

訪問リハビリテーションは、理学療法士が利用者の自宅へ直接伺い、実際の生活環境の中でリハビリを提供する仕事です。
病院勤務と異なり、利用者の生活に密着した目標設定や、家屋環境に合わせた具体的な動作練習など、より個別性の高いアプローチが求められます。
一人で訪問することが多いため、ある程度の臨床経験と自己判断能力が必要ですが、その分大きな裁量を持って作業を進めることが可能です。

スケジュールを自分で管理しやすく、利用者やその家族と深く長い関係性を築ける点に、大きなやりがいを感じる人が多い働き方です。

 

臨床現場で活きる即戦力養成

 

【専門知識を活かす】一般企業への転職

理学療法士の専門知識は、臨床現場だけでなく一般企業でも高く評価されます。
身体の構造や機能、動作分析に関する知見は、ヘルスケア関連の製品開発やサービスの提供において不可欠なものです。
医療現場で培った論理的思考力やコミュニケーション能力も、ビジネスの世界で十分に通用するスキルです。

給与水準が高い傾向にあり、成果がインセンティブとして反映されやすいため、大幅な年収アップを目指すことも可能です。
これまでとは全く異なる環境で、自分の専門性を新しい価値の創出につなげたいと考える人におすすめの選択肢です。

 

 

開発や営業で貢献する「医療機器メーカー」

医療機器メーカーでは、理学療法士の臨床経験が製品開発や営業、学術サポートなどの部門で活かせます。
開発部門では、現場のニーズを occupation 的に捉え、より使いやすく効果的なリハビリ機器や物理療法機器の企画・設計に貢献します。
営業部門では、医療従事者に対して製品の専門的な説明を行い、信頼関係を築きながら導入を提案します。

臨床で機器を使用していた経験は、顧客である病院や施設のスタッフと同じ目線で対話できる大きな強みとなり、説得力のある提案を可能にします。

 

 

医薬品の専門家として活躍する「MR(医薬情報担当者)」

MR(医薬情報担当者)は、製薬会社に所属し、自社の医薬品に関する情報を医師などの医療従事者に提供する専門職です。
理学療法士が持つ解剖学や生理学、運動学の知識は、特に整形外科領域や循環器領域の医薬品を扱う際に大きなアドバンテージとなります。
臨床現場で医師とコミュニケーションを取ってきた経験は、信頼関係の構築に直結します。

成果が給与に反映されやすい職種であり、高い年収を目指せる可能性があります。
専門知識を活かし、情報提供を通じて医療に貢献するという新しい役割で活躍できます。

 

 

社員の健康経営をサポートする「一般企業のヘルスケア担当」

近年、従業員の健康を経営資源と捉える「健康経営」に取り組む企業が増えており、社内に専門のヘルスケア担当者を置くケースがあります。
理学療法士は、従業員の腰痛予防や肩こり改善のためのエクササイズ指導、オフィス環境の改善提案、メンタルヘルス対策など、身体と心の両面から健康をサポートする役割を担います。

産業カウンセラーと連携し、カウンセリングの視点を取り入れながら、従業員が健康でいきいきと働ける職場づくりに貢献できます。
企業の生産性向上に直接的に関われる、やりがいの大きな仕事です。

 

臨床現場で活きる即戦力養成

 

【独立・開業】自分のスキルで道を切り拓く

臨床で培った高い専門性や技術を活かし、独立・開業という形で自らの道を切り拓くキャリアもあります。
組織に属さず、自分の裁量でサービス内容や価格、働き方を決定できるのが最大の魅力です。
成功すれば、勤務時代の収入を大きく超えることも夢ではありません。

ただし、経営に関する知識や集客スキルが別途必要となり、事業が軌道に乗るまでは不安定な時期も経験します。
これまでの経験を武器に、自分らしいキャリアを形成したいという強い意志を持つ人にとって、挑戦しがいのある選択肢です。

 

 

マンツーマンで理想の身体づくりを支援する「パーソナルトレーナー」

パーソナルトレーナーは、顧客一人ひとりの目標に合わせてトレーニングプログラムを作成し、マンツーマンで指導する仕事です。
理学療法士(pt)は、身体の構造や動きに関する医学的知識を豊富に持っているため、安全かつ効果的なトレーニングを提供できる点で他のトレーナーと明確な差別化が図れます。

怪我の予防やコンディショニングに関する専門的なアドバイスは、顧客からの高い信頼につながります。
フィットネスクラブに所属する、あるいはフリーランスとして独立するなど、多様な働き方が可能です。

 

 

年代別で考えるセカンドキャリア成功のための戦略

セカンドキャリアを成功させるためには、自身の年齢やキャリアステージに応じた戦略を立てることが重要です。20代で積むべき経験と、40代で武器になるスキルは異なります。キャリア形成において、20代から40代は特に重要な時期と言えるでしょう。

ここでは、各年代で意識すべきポイントを解説し、計画的なキャリアチェンジを後押しします。

 

臨床現場で活きる即戦力養成

 

20代:幅広い経験を積んでキャリアの可能性を広げる時期

20代は、まず理学療法士としての基礎を固める重要な時期です。
急性期、回復期、生活期など、異なる分野の臨床現場を経験することで、幅広い知識と技術を習得できます。
この時期に多様な症例に触れ、多職種との連携を学ぶことは、将来どのような道に進むにしても必ず役立つ財産となります。

特定の分野に固執せず、様々な経験を積むことで自分の適性や興味の方向性を見極め、将来のキャリア形成に向けた土台を築くことが求められます。
同時に、勉強会や研修へ積極的に参加し、自己投資を続ける姿勢も不可欠です。

 

 

30代:専門性と将来の方向性を定め、行動を開始する時期

30代は、20代で培った経験を基に、自身の専門性を確立し、キャリアの方向性を具体的に定める時期です。
認定理学療法士や専門理学療法士の資格取得を目指したり、特定の分野での臨床研究に取り組んだりすることで、専門家としての価値を高めます。
同時に、将来的に異業種への転職を視野に入れるのであれば、語学力やマネジメントスキル、マーケティングの知識など、臨床以外のスキル習得にも着手すべきです。

キャリアプランを明確にし、情報収集や人脈形成を始めるなど、具体的な行動を起こすことが成功の鍵を握ります。

 

 

40代以降:マネジメント経験や実績を武器にキャリアを構築する時期

40代以降のキャリアチェンジでは、臨床スキルに加えて、後輩育成やチームをまとめたマネジメント経験が大きな武器となります。
多くの組織では、即戦力となる管理能力やリーダーシップが求められるため、これまでの実績を具体的にアピールすることが重要です。
全国47都道府県どこにおいても、こうしたマネジメントスキルは高く評価される普遍的な能力です。

また、豊富な臨床経験を活かして、セミナー講師やコンサルタントとして専門知識を提供する道も拓けます。
自身の強みを客観的に分析し、それを最大限に活かせる市場を見極める戦略的な視点が不可欠です。

 

 

後悔しないために!セカンドキャリアの準備でやるべきこと

セカンドキャリアへの挑戦は、人生の大きな転機です。
一時的な感情や勢いで転職活動を始めてしまうと、後悔する結果になりかねません。
成功のためには、事前の入念な準備が不可欠です。

ここでは、キャリアチェンジを考え始めたらまず取り組むべき3つのステップを紹介します。
これらを通じて、自分に合った道を着実に歩むための土台を築きましょう。

 

 

まずはキャリアの棚卸しで自分の強みを明確にする

転職活動を始める前に、まずは「キャリアの棚卸し」を行いましょう。
これは、これまでの業務経験を通じて得た知識、技術、スキルをすべて書き出し、整理する作業です。
理学療法士として培った専門知識や技術はもちろん、患者や他職種とのコミュニケーション能力、課題解決能力、後輩指導の経験なども含めて客観的に見つめ直します。

自分の強みや得意なことを明確にすることで、どのような職種や業界でそれが活かせるのかが見えてきます。
この自己分析が、今後のキャリア形成におけるぶれない軸となります。

 

 

将来の理想像から逆算してキャリアプランを設計する

次に、自分が将来どのような働き方や生活を送りたいのか、理想の姿を具体的に描きます。
「収入はどのくらい欲しいか」「プライベートの時間をどう確保したいか」「どのような仕事にやりがいを感じるか」などを明確にしましょう。

その理想像を実現するためには、どのようなスキルや経験が必要で、いつまでに何をすべきかを逆算して考え、具体的なキャリアプランに落とし込みます。
目指すべきゴールがはっきりすることで、今やるべきことが明確になり、モチベーションを維持しながら計画的に行動できるようになります。

 

臨床現場で活きる即戦力養成

 

転職エージェントに登録して情報収集とサポートを受ける

自己分析とキャリアプラン設計が終わったら、転職エージェントに登録して専門家のサポートを受けることをおすすめします。
キャリアアドバイザーとの面談を通じて、自分の市場価値を客観的に評価してもらえたり、非公開求人を含む多くの選択肢を紹介してもらえたりするメリットがあります。
特に異業種への転職は情報収集が成功を左右するため、業界の動向や求められる人材像について詳しい専門家からのアドバイスは非常に有益です。

履歴書や職務経歴書の添削、面接対策など、実践的なサポートも受けられます。

 

 

理学療法士のセカンドキャリアに関するよくある質問

臨床経験が少なくても異業種への転職は可能ですか?

はい、可能です。
特に20代の若手であれば、臨床経験の年数よりもポテンシャルや学習意欲、人柄が重視される傾向にあります。

異業種へのキャリアチェンジでは、これまでの経験を新しい環境でどう活かしたいかという前向きな姿勢が評価されます。
第二新卒や未経験者歓迎の求人も多いため、臆することなく挑戦する価値は十分にあります。

 

 

セカンドキャリアで年収を上げることはできますか?

はい、十分に可能です。
特に、医療機器メーカーの営業職やMR、IT関連のヘルスケア企業など、成果が給与に反映されやすい職種では、大幅な年収アップが期待できます。
ただし、未経験からの転職の場合、一時的に年収が下がる可能性も考慮し、長期的な視点でキャリアプランを考えることが重要です。

 

 

未経験の職種に転職する場合、何から始めればよいですか?

まずは自己分析と情報収集から始めるべきです。
これまでの経験で得た自分の強みや興味の方向性を整理する作業が第一歩です。
次に、希望する業界や職種の仕事内容、求められるスキル、将来性などを徹底的に調べましょう。

その上で、自分に不足しているスキルがあれば、資格取得や学習を始めるなど、具体的な準備を進めていきます。

 

 

まとめ

理学療法士のセカンドキャリアは、医療・福祉分野にとどまらず、一般企業への転職や独立・開業など、その選択肢は多岐にわたります。
体力的な負担や給与面での不安からキャリアチェンジを考えることは、自身の将来をより良くするための前向きな一歩です。
成功の鍵は、早期から計画的に準備を進めることにあります。

まずはキャリアの棚卸しを通じて自分の強みを明確にし、将来の理想像を描いた上で、転職エージェントなどの専門家も活用しながら情報収集を進めることが重要です。
本記事で紹介した選択肢や戦略を参考に、自分に合ったキャリアパスを見つけてください。

 

監修:日本リハビリテーション専門学校 鍋城 武志(理学療法士)

 

臨床現場で活きる即戦力養成

 

 

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