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福祉系の仕事で活躍したいあなたにおすすめ資格10選

2025.12.28

作業療法

福祉系の仕事で活躍したいあなたにおすすめ資格10選

福祉業界での活躍を目指す上で、専門的な知識と技術を証明する資格は大きな武器となります。
この記事では、福祉の仕事に役立つ資格を一覧で紹介し、未経験から目指せるものからキャリアアップに繋がる国家資格まで、おすすめの資格を解説します。

それぞれの資格の役割や取得方法を理解し、自身のキャリアプランに合った役立つ資格を見つけるための参考にしてください。

福祉の仕事で資格が重視される理由

福祉の現場では、専門的な知識や技術に基づいた質の高いサービスが求められます。
そのため、資格は個人のスキルを客観的に証明し、利用者やその家族からの信頼を得るための重要な指標となります。

無資格や資格なしで従事できる業務もありますが、身体介護のような専門的なケアを行う場合や、相談援助業務を担う際には資格が必須となることがほとんどです。
資格取得の過程で体系的な知識を学ぶことは、専門職としての倫理観や責任感を育むことにも繋がります。

【未経験者向け】福祉業界への第一歩となるおすすめ資格3選

福祉業界が未経験の方でも、挑戦しやすい資格は複数存在します。
介護の入門資格から、専門的なリハビリテーションを担う国家資格まで、その種類は様々です。

ここでは、取得のしやすさ、臨床現場での有用性、そして将来性の観点から、福祉業界への第一歩としておすすめの資格を3つ紹介します。
身体のケアを学ぶ資格だけでなく、心身のリハビリを担う作業療法士といった専門職も選択肢の一つとして視野に入れると、キャリアの幅が広がります。

介護の基本的な知識と技術を学ぶ「介護職員初任者研修」

介護職員初任者研修は、介護の仕事を行う上での基本的な知識と技術を習得するための入門的な資格です。
身体介護を行うためには、原則としてこの研修の修了が必要となります。
研修は比較的短期間で修了でき、資格取得もそれほど簡単ではありませんが、介護職としてのキャリアをスタートさせるための最初のステップとして位置づけられています。

作業療法士を目指す学生が、現場を知るためにアルバイトとして介護施設で働く際にもこの資格が役立ちます。
介護の基礎を理解していることで、将来リハビリ専門職として働く際に、介護職員との円滑な連携が可能になります。

より実践的な介護スキルを習得できる「介護福祉士実務者研修」

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修よりも広範で専門的な介護知識と技術を学ぶための研修です。
この研修を修了することは、介護分野で唯一の国家資格である「介護福祉士」の受験資格を得るための主要なルートの一つとなります。
たんの吸引や経管栄養といった医療的ケアに関する知識も学べるため、より実践的なスキルを身につけることが可能です。

作業療法士をはじめとするリハビリ専門職は、日々のケアを担う介護福祉士と連携して利用者を支援します。
そのため、彼らが持つ専門性を理解することは、チームアプローチにおいて非常に重要です。

障がいがある方の生活を在宅で支える「重度訪問介護従業者」

重度訪問介護従業者は、重度の肢体不自由や知的障がい、精神障がいがある方の居宅での生活を支援する専門職です。
食事や入浴といった身体介護だけでなく、外出時の移動支援やコミュニケーションの補助など、その支援内容は多岐にわたります。
資格取得の難易度はそれほど高くありませんが、利用者の状態に応じたきめ細やかな対応が求められるため、専門的なスキルが不可欠です。

作業療法士は在宅でのリハビリや環境調整を行いますが、重度訪問介護従業者と連携することで、利用者が地域社会でその人らしい生活を継続するための包括的な支援体制を築くことが可能になります。

リハビリの立場から介護業界を支える「作業療法士」

作業療法士は、心身に障がいがある方が「その人らしい生活」を送れるよう支援する国家資格を持つリハビリテーションの専門職です。介護職の「できないことを補助する」支援とは異なり、作業療法士は食事や入浴、仕事や趣味といった「作業」を通じて、できなかったことができるようになるための心身機能の回復や維持を図ります。

対象者の可能性を信じ、個々の生活課題に寄り添いながら、目標達成に向けて具体的なリハビリテーションプログラムを提供することで、自立した生活を送るためのサポートを行います。
介護業界においては、利用者の自立を支援し、生活の質を高める上で作業療法士の専門性は不可欠です。

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【キャリアアップ向け】専門性を証明する国家資格3選

福祉業界でキャリアを積み、より専門的な役割を担うためには、国家資格の取得が有効な手段となります。
民間資格とは異なり、国が定めた基準に基づいて知識や技術を認定するため、社会的な信頼性が高く、専門職としての地位を確立できます。

作業療法士や理学療法士といったリハビリテーションの国家資格と同様に、介護や相談援助の分野にも専門性を証明する福祉系の国家資格が存在します。
これらの資格は、キャリアアップや待遇改善に直結する重要なものです。

介護分野で唯一の国家資格「介護福祉士」

介護福祉士は、専門的な知識と技術をもって、身体上または精神上の障がいがあることにより日常生活を営むのに支障がある人に対し、心身の状況に応じた介護を行う専門職です。
介護分野における唯一の国家資格であり、介護サービスの質の向上を担う中核的な存在として期待されています。
国家試験に合格する必要があり、受験資格を得るためには実務経験ルートや養成施設ルートなど複数の道筋があります。

試験問題は介護に関する幅広い知識を問う内容で、作業療法士など他職種との連携に関する視点も含まれます。
現場のリーダーや教育担当としての役割も担うことが多く、キャリアアップに不可欠な資格です。

福祉に関する相談援助の専門家「社会福祉士」

社会福祉士は、身体的、精神的、経済的な困難を抱える人々の相談に応じ、適切なサービスや制度につなげることで問題解決を支援する専門職です。
福祉施設や医療機関、行政機関など幅広い分野で活躍し、利用者と社会資源を結びつけるコーディネーターとしての役割を担います。
大学等で指定科目を履修するなどの受験資格を満たした上で国家試験に合格する必要があります。
保育士などの資格を持つ人がキャリアチェンジを目指すケースも見られます。

作業療法士が利用者の身体機能や生活動作に焦点を当てるのに対し、社会福祉士は生活環境や社会制度の側面からアプローチするため、両者の連携は利用者の包括的な支援に不可欠です。

精神的な障がいがある方を支援する「精神保健福祉士」

精神保健福祉士は、精神科病院や地域の相談支援事業所などで、精神的な障がいがある方々の社会復帰や自立を支援する専門職です。
相談援助を通じて、日常生活の訓練や就労支援、地域生活への移行などをサポートします。

精神科領域で活動する作業療法士とは密接に連携するパートナーであり、作業療法士が具体的な作業活動を通じて心身の機能回復を促すのに対し、精神保健福祉士は社会参加を促進するための環境調整や関係機関との連携を担います。
大学での履修や実務経験によって受験資格が得られ、通信制の養成施設も充実しているため、働きながら資格取得を目指すことも可能です。

介護の現場で必要不可欠な心と体の専門性「作業療法士」

作業療法士は、リハビリテーション専門職の国家資格であり、病気や怪我、障がいによって日常生活に困難を抱える人々に対し、「作業」を通じて心身機能の回復や維持を支援します。具体的には、食事や入浴、着替えといった基本的な動作から、仕事、趣味などの応用的な活動まで、個々の生活に即した作業を用いて、対象者が主体的に活動できるようサポートします。対象者の生活課題を深く理解し、その人に合った目標設定と個別プログラムの提供を通じて、自立した生活を送るためのサポートを行います。介護現場では、利用者の身体状況や生活背景を考慮し、個別のリハビリテーション計画を立てることで、自立支援と生活の質の向上に不可欠な役割を担っています。

【特定分野の専門家へ】スキルを深める専門資格4選

福祉系の国家資格を取得した後、さらに特定の分野で専門性を高めることで、キャリアの可能性は一層広がります。
高齢者ケア、障がい児支援、医療的ケアなど、自身の興味や関心、職場のニーズに合わせてスキルを深めるための専門資格が存在します。

作業療法士が専門作業療法士制度を通じて専門性を追求するように、他の福祉専門職も関連資格を取得することで、より質の高いサービスを提供できるようになり、チーム内での役割も明確になります。

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認知症ケアの専門知識を証明する「認知症ケア専門士」

認知症ケア専門士は、認知症に関する高度な知識と技術を有し、質の高いケアを提供できることを証明する民間資格です。
認知症の方への直接的なケアだけでなく、本人や家族への相談支援、ケアチーム内での指導的な役割も期待されます。

受験するには3年以上の認知症ケアに関する実務経験が必要であり、資格取得後も研修等を通じて知識のアップデートが求められます。
作業療法士も認知症の方のリハビリテーションに深く関わりますが、この資格を持つことで、認知症の進行段階に応じた適切なアプローチや環境調整について、より専門的な視点から提案できるようになります。

利用者に最適なケアプランを作成する「ケアマネジャー」

ケアマネジャー(介護支援専門員)は、要介護者や要支援者からの相談に応じ、心身の状況や生活環境に合わせた最適なケアプランを作成する専門職です。
利用者本人や家族の意向を尊重しながら、必要な介護保険サービスを調整し、サービス事業者との連携を図る役割を担います。

受験するには、特定の国家資格に基づく業務や相談援助業務で5年以上の実務経験が必要です。
作業療法士もこの受験資格に該当します。
リハビリの視点から利用者の潜在能力を評価し、自立支援に資するケアプラン作成に貢献できるため、作業療法士としての経験を活かせるキャリアパスの一つです。

子どもたちの成長と自立をサポートする「児童指導員任用資格」

児童指導員は児童養護施設や障害児支援施設などで子どもたちの生活指導や学習支援、遊びを通じた心身の発達サポートを行う職種です。
この職に就くために必要なのが児童指導員任用資格であり特定の学部の卒業や実務経験など定められた要件を満たすことで資格を有すると認められます。
特別な試験はありません。

発達障がいのある子どもを支援する療育の現場では作業療法士が個別の感覚統合訓練や微細運動の練習を行う一方児童指導員が集団活動の中で社会性やコミュニケーション能力を育むなどそれぞれの専門性を活かして連携し子どもたちの成長を多角的に支えています。

たんの吸引や経管栄養などの医療的ケアを行う「喀痰吸引等研修」

喀痰吸引等研修は、介護職員などが、たんの吸引や経管栄養といった特定の医療的ケアを実施するために必要な知識と技術を習得するための研修です。
医師や看護師の指示のもと、利用者の安全を確保しながらケアを行うことが求められます。
この研修を修了し、都道府県に登録することで、介護福祉士や訪問介護員なども医療的ケアを行えるようになります。

医療的ケアが必要な利用者がリハビリテーションを受ける際、担当の作業療法士が利用者の状態を把握し、安全に配慮する必要があります。
介護職員がこのスキルを持つことで、医療職との情報共有が円滑になり、利用者は安心してリハビリに取り組めます。

自分に合った福祉系資格を見つけるための3つのポイント

数ある福祉系資格の中から、自分にとって最適なものを選ぶためには、いくつかのポイントを押さえておくことが重要です。
将来のキャリアプランや現在のライフスタイルを考慮し、計画的に資格取得を進めることが求められます。

これは、作業療法士のような専門職を目指す場合も同様で、どのような分野で、誰を対象に支援したいのかを明確にすることが、学習のモチベーションを維持し、目標を達成するための鍵となります。

将来どのような仕事に就きたいかで選ぶ

まず、自分が福祉の分野でどのような役割を果たしたいのかを具体的に考えることが重要です。
例えば、高齢者の日常生活に直接寄り添い、身体的なケアを中心に支援したいのであれば介護福祉士が適しています。

一方、障がいのある方の心と身体の機能回復を支え、その人らしい生活の再構築を手伝いたいと考えるなら、作業療法士が選択肢となるでしょう。
子どもが好きで、成長を支援することにやりがいを感じるなら児童指導員も視野に入ります。
支援したい対象者や関わり方を明確にすることで、目指すべき資格が自ずと見えてきます。

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受験資格に実務経験や学歴が必要か確認する

福祉系の資格には、誰でも受験できるものから、特定の学歴や実務経験が求められるものまで様々です。
例えば、介護職員初任者研修は学歴や経験を問われませんが、介護福祉士や社会福祉士、作業療法士などの国家資格は、指定の養成校を卒業する必要があります。

また、ケアマネジャーのように、特定の職種で5年以上の実務経験が受験の必須条件となっている資格も存在します。
自分の経歴や学歴で受験資格を満たせるのか、あるいはこれからどのようなステップを踏む必要があるのかを、事前に詳細に確認しておくことが不可欠です。

現在の仕事を続けながら取得できるか検討する

社会人が福祉業界への転職やキャリアアップを目指す場合、現在の仕事を続けながら資格取得が可能かどうかは重要な検討事項です。
介護職員初任者研修や実務者研修は、土日や夜間に開講しているスクールが多く、働きながらでも通いやすい環境が整っています。

また、社会福祉士や精神保健福祉士は、通信制の大学や養成施設を活用することで、自分のペースで学習を進めることが可能です。
作業療法士を目指す場合も、夜間部を設置している養成校があり、仕事をしながら専門知識を学ぶ道が開かれています。
自身の生活リズムや経済状況に合わせ、無理のない学習計画を立てることが大切です。

福祉系の資格を取得することで得られる3つのメリット

福祉系の資格を取得することは、単に専門知識が身につくだけでなく、キャリア形成において多くの具体的なメリットをもたらします。
専門職としての信頼性が高まり、業務の幅が広がることで、仕事へのやりがいも一層深まります。

作業療法士のような国家資格を持つことは、安定したキャリアを築く上での大きな基盤となり、給与面や転職市場においても有利に作用します。
資格は、自身の努力と専門性を証明する確かな証となります。

対応できる業務の幅が広がりキャリアアップにつながる

資格を取得することで、法律上その資格保有者でなければ行えない独占業務や専門的な判断が求められる業務を担当できるようになります。
例えば、介護職員初任者研修を修了すれば身体介護が可能になり、ケアマネジャーの資格を取得すればケアプランの作成を担えます。

作業療法士がさらに認定作業療法士や専門作業療法士の資格を得ると、特定の領域におけるスペシャリストとして、より高度なリハビリテーションを提供したり、後進の指導にあたったりする道が開けます。
このように、資格は業務範囲を拡大し、現場のリーダーや管理職といったキャリアアップの道筋を拓く役割を果たします。

資格手当による給与アップが期待できる

多くの福祉施設や医療機関では、専門性を評価する形で資格手当制度を導入しています。
介護福祉士、社会福祉士、作業療法士といった国家資格はもちろん、特定の研修を修了していることに対しても手当が支給される場合があります。

資格を取得することは、自身のスキルアップだけでなく、給与という形で直接的な評価につながるケースが多いです。
これは、専門的な知識や技術を持つ人材を確保し、サービスの質を維持・向上させたいという事業者側の意図の表れでもあり、資格取得の大きな動機付けの一つとなります。

転職活動で自身のスキルを客観的に証明できる

転職を考える際、資格は自身の持つ知識や技術レベルを客観的に証明する強力なツールとなります。
特に、福祉業界は全国に職場があるため、資格があれば地域を問わずに活躍の場を見つけやすいという利点があります。

作業療法士の資格があれば、病院、介護施設、あるいは児童発達支援センターなど、多様なフィールドへの転職が可能です。
採用担当者に対して、自分が即戦力として貢献できる人材であることを具体的に示すことができるため、未経験の分野へ挑戦する場合でも、関連する資格を保有していることが有利に働く場面は少なくありません。

まとめ

福祉系の仕事は、介護、相談援助、リハビリテーションなど多岐にわたり、それぞれの分野で専門資格を持つ人材が求められています。
資格は、専門知識の証明となるだけでなく、キャリアの選択肢を広げ、より良い待遇を得るための基盤となります。

例えば、作業療法士は国家資格であり、対象者の「その人らしい生活」を支援する専門職として、医療や福祉の様々な場面で活躍しています。
本記事で紹介した資格情報を参考に、自分がどのような形で社会に貢献したいのかを考え、将来を見据えた資格選びをすることが、充実したキャリアを築く第一歩です。

監修:日本リハビリテーション専門学校 田中克一(作業療法士)

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