2025.10.19
作業療法
監修:田中克一(作業療法士)
「作業療法士の就職先について知る」連載企画 最終回。今回は作業療法士を目指す皆様へ「内定を勝ち取る!作業療法士の就職活動を成功させるコツ」について紹介します。
第1回から読む
希望する就職先から内定を得るためには、周到な準備と戦略的な行動が求められます。
特に学生の場合は、最難関である国家試験の勉強と就職活動を両立させる必要があり、計画性が成功の鍵を握ります。
自己分析や情報収集を早期に開始し、インターンシップや施設見学を通じて働くイメージを具体化させることが重要です。
ここでは、作業療法士の就職活動を成功に導くための実践的なコツを3つのポイントに分けて紹介します。
就職活動を成功させるためには、早期からの準備が何よりも重要です。
まずは自己分析を行い、「どのような作業療法士になりたいか」「自分の強みは何か」「仕事に何を求めるか」を明確にしましょう。
これにより、目指すべき方向性が定まり、志望動機に深みが出ます。
並行して、合同説明会への参加や養成校のキャリアセンターの活用、求人サイトの閲覧などを通じて、幅広い選択肢の中から興味のある分野や施設について情報収集を進めます。
早い段階で行動を開始することで、じっくりと自分に合った就職先を検討する時間が確保でき、余裕を持ったスケジュールで選考に臨むことが可能になります。
職場の実情を知る上で、インターンシップや施設見学への参加は非常に有効な手段です。
ウェブサイトやパンフレットだけでは伝わらない、職場の実際の雰囲気、スタッフ間のコミュニケーション、リハビリテーションの進め方などを直接見聞きできます。
現場で働く作業療法士から生の声を聞くことで、仕事内容への理解が深まるだけでなく、自分がその職場で働く姿を具体的にイメージできるようになるでしょう。
また、見学時に積極的に質問することは、熱意をアピールする機会にもなります。
複数の施設を比較検討することで、自分にとって最適な職場環境を見極める精度が高まります。
作業療法士を目指す学生にとって、最終学年は国家試験対策と就職活動という二つの大きな課題を同時にこなす必要があります。
これを乗り切るには、徹底したスケジュール管理が不可欠です。
例えば、比較的時間が取りやすい夏休み期間中に自己分析や施設見学を集中して行い、秋以降は応募書類の作成や面接対策に時間を割くなど、時期に応じた優先順位を設定するとよいでしょう。
就職活動が本格化すると勉強に集中できる時間が減るため、日頃から計画的に学習を進め、基礎を固めておくことが肝心です。
一人で抱え込まず、大学の教員やキャリアセンターのサポートを活用しながら、効率的に両立を目指してください。
作業療法士の就職先は、医療機関を中心に介護・福祉施設、児童福祉分野、公的機関、一般企業へと広がりを見せています。
それぞれのフィールドで求められる役割や専門性は異なるため、自身の興味関心やキャリアプランと照らし合わせ、多角的な視点から就職先を検討することが求められます。
自分に合った職場を見つけるためには、関わりたい対象者やリハビリの時期を明確にし、待遇や教育制度、職場の雰囲気などを総合的に判断する工程が不可欠です。
早期からの情報収集や施設見学などを通じて理解を深め、計画的に就職活動を進めることが、納得のいくキャリアの第一歩となります。
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