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高齢社会と作業療法

2021.01.07

先生より

皆さんこんにちは。作業療法学科教員の松生です。

 

 

 

少し前になりますが、2020年9月現在、我が国の65歳以上の高齢者の割合が総人口の28.7%と発表されました。さらに100歳以上の高齢者の人数は8万450人との発表もありました。

 

 

 

そのような高齢社会に伴い、社会問題の一つとして懸念されていることに認知症高齢者の増加があります。

 

 

 

平成29年度高齢者白書によると、2012年は認知症患者が約460万人、高齢者全体の15%でしたが、2025年には5人に一人、つまり高齢者人口の20%が認知症になるという推計もあります。

 

 

 

 

「認知症に対するリハビリテーション」というと、代表的には以下のようなリハビリがあげられます。

 

 

◆歌を歌ったり、楽器を演奏したりしながら行う「音楽療法

 

 

◆計算や音読などを利用し学習を行う「学習療法

 

 

◆過去の回想し、思い出を語り合う「回想法

 

 

◆土いじりや水やりなどを通して草花と触れ合う「園芸療法

 

 

◆ゲームやクイズなどを集団で行う「レクリエーション療法

 

 

◆歩いたり、体操をしたりなど体を動かす「運動療法

 

 

etc.

 

 

 

 

 

では、作業療法士が行う「作業療法」とは、いったい何をするのでしょう?

 

 

 

実は、上述しているすべての手法・特性を活用し、その人に合ったやり方で働きかけを行うことができる職種になります。

 

 

 

ある人には、音楽を利用し、ある人には回想法を用いる。またある人には、陶芸や編み物など作品作りを通しての作業活動を行うなど、その人らしさの実現に向けて、リハビリテーションを行う、そんな職業でもあります。

 

 

 

 

 

作業療法は「心」と「身体」の両側面でアプローチしていくと言われますが、とても奥深い職業で、これからの高齢社会では、さらに必要とされています。

 

 

 

作業療法という仕事は、まだまだ知名度も認知度も低いと感じますが、一方で今後さらに需要が高まる職業と考えられます。

 

 

 

 

イラスト:看護roo!

 

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