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かつての同僚からの電話

2016.12.16

先生より

作業療法学科教員の阿部です。数日前、かつての同僚から電話がかかってきました。作業療法士の求人のことでした。「今度、回復期リハビリテーション病棟を建てることになったので、作業療法士を採用したい。来春卒業する学生で誰かいないでしょうか」ということでした。

 

 

実はこのような求人は相当な数あります。8月に本学で行われた就職説明会(4年生が対象)にも2日間で130の病院、施設の方が来ました。1か所の病院施設が求人をするのは、複数名のこともありますので、この2日間に来られた病院施設の求人だけでも200名以上になるわけです。

 

 

ちなみに、年間では2000名分以上の求人が本学にありますが、これは作業療法士だけの求人の数です。理学療法士の求人はまた、別にかなり多くあります。

 

 

実は、作業療法士の求人は増えているのです。

 

 

今年の春の国家試験に合格した作業療法士は全国で約4000名でした。5000名ほどが養成校を卒業をしました。

 

 

本学への求人は、本学だけでなく他校にも重複して行われていることも多いので「2000名×全国の学校数=全国の求人数」ということにはなりませんが、今春卒業の約5000名に対しての求人は、5倍以上あるのではないでしょうか。

 

 

さて、なぜこのように求人が多いのでしょうか?

 

 

最初に紹介した私の元同僚が勤めている病院は、一般の病院です。内科や外科、整形外科などがあります。近年はこのような一般の病院でもリハビリテーションが行われるようになってきました。

 

 

かつて、リハビリテーション(今はリハビリという言い方が普通にはされますね)は特別なもので、特別な病院や限られた病院だけで行われていました。

 

 

しかし、そうしたリハビリテーションも今では割と当たり前になってきました。そして、リハビリテーションには、理学療法士や作業療法士が必要になってくるので、作業療法士の求人が多くなってくるのです。

 

もうひとつは、高齢化社会のことです。高齢化はまだまだ進んでいき、いわゆる「団塊の世代」が65歳以上になるのはまだ少し先のことです。この団塊の世代の人たちが65歳以上になるときが、高齢者人口のピークと言われていますね。

 

 

ということで、高齢者のためのリハビリテーションや介護はさらに必要とされていくわけです。こうしたところにも作業療法士の求人は増えています。

 

 

では団塊の世代が高齢者となったあとは、必要が少なくなって求人が減るのかというと、そうともいえないでしょう。というのは、他の病気や障害、あるいは必要が増えてきているからです。

 

 

たとえば、認知症という病気があります。65歳以上の人で400万人ほどが認知症になっているのではという推定があります。もちろん、すべての認知症の人にリハビリテーションや介護が必要であるということはないのですが、多くの人に必要になります。

 

 

「地域介護の拠点である地域包括支援センター約4200カ所などに設置する『認知症初期集中支援チーム』。看護師や保健師、作業療法士らが本人や家族から生活状況を聞き取り、症状進行の見通しを説明するほか、生活全般についても助言する。」というのが2012年に国が出した方針です。

 

 

他にも

 

〇増加するうつ病のこと

 

〇復職を必要とする人たちへの支援

 

〇障害を持ちながらも就職をしたいという人への支援や手助け

 

〇発達障害の人達の社会参加の支援

 

 

など、作業療法士の必要性がどんどん増えてきています。このようなことが、作業療法士の求人を増加させているのでしょう。

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