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自衛官からのキャリアチェンジ、作業療法士を選んだ理由

2022.11.15

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さまざな経歴を持った学生がたくさん在籍している日リハ夜間部。今回は作業療法学科の深瀬先生が、自衛官だった経歴を持つ夜間部4年生の島貫さんに直接インタビュー!

 

自衛官と作業療法士、意外とつながる2つの職業について語ります。

 

 

自衛官から作業療法士へ

 

 

自衛官という経験が、作業療法士として役立つ

 

 

 

 

 

深瀬:始めに自衛官から作業療法士って少し珍しい経歴だと思うんだけど、4年間の日リハ生活の中で、自衛官での経験が役立っていると感じることはあった?

 

 

島貫:具体的なことだと、患者様とのコミュニケーションの中ですごく役立っていると感じています。山が好きな患者様と「自分もそこに登った」と盛り上がったり、あまり自衛隊を知らない患者様からも「訓練について知りたい」と興味を持っていただいたり。自分の経験を話すことでコミュニケーションの幅は広がるし、たくさんお話しできるなと思います。

 

 

深瀬:作業療法士にとって患者様との会話って本当に大事。「自分自身のどんな経験でもそのまま活きる」というのは、患者様の人生と向き合う作業療法士の特徴だね。

 

 

島貫:あとは、患者様を前にして「この人が本当にやりたいこと、望んでいることって何だろう」と考えて「こうではないかな」と想像してみたり。そういうことができるようになったのも、自衛官の経験が役立っているなと思います。色んな人と接しながら仕事をしてきたことが大きいかなと。

 

 

深瀬:島貫さんはクラスをまとめてくれたり、リーダーシップを発揮してくれていて。かといって、1人でどんどん前に出ることもしない。これまでのお仕事で、集団での経験をたくさんされてきたのかなとは感じてたよ。

 

 

島貫:ありがとうございます(笑)あとは「夜間部」というクラスの雰囲気が大きいかもしれません。クラスメイトの皆さんは色んな経験をされてきていて個性が強いですが、「大人」というか。やるときはやる、協力し合うことのできる雰囲気の良いクラスなんですよね。

 

 

深瀬:大学に通ったり社会人を経験した人が多い夜間部は、無意識でも実はとても大事なものをすでに持っているよね。作業療法士に限らず医療はルールや倫理、規則を守った上で最大限のパフォーマンスを発揮することが求められる。それは意識してすぐできることじゃなくて、経験を重ねてきたからこそ無意識にでもできることだと思う。直接的な医療や福祉の経験がなくても、それは十分強みだよ。

 

 

島貫:そうですね。

 

 

深瀬:ちなみに、他には何か自衛官時代のことで役立っていることはある?

 

 

島貫:精神的な部分で言えば、自衛官時代に培われた諦めない力や乗り越える力は今でも役立っていると感じます。あとはとにかく体力面!これは本当に役立ってます(笑)

 

 

 

自衛官も作業療法士も、根っこの部分は同じ

 

 

 

 

 

深瀬:そもそもなぜ自衛官になったの?

 

 

島貫:「人の役に立ちたい」と思ったからです。元々叔父が自衛官で、小さい頃から自衛隊のお祭りや行事に参加する機会がありました。その時に出会った自衛官の方々が優しいながらたくましく見え、憧れたのがきっかけなんですけど。スポーツが好きだったので、身体を動かしながら人の役に立てる仕事につきたいと思い、自衛官を選びました。

 

 

深瀬:自衛隊は本当に人を助ける仕事だよね。自分が東北出身なのもあって、最近は特に自衛隊の方々に助けてもらったなという思いがある。

 

 

島貫:でも自衛隊って、本当は活躍しない方が大体いいんですよね。人の役に立つときは災害時などが多くて、好ましくない状況がある。活躍する時が来ない方がいいなって。これは作業療法士も同じなんですけど。リハビリが必要な状況は元気な時や健康な時ではあまりない。身体や心が大変なときだからこそ、作業療法士がいる。

 

 

深瀬:自衛官も作業療法士も、「身体や心が大変なとき」に「人の役に立つ」。根っこの部分は同じだね。

 

 

 

日リハを通して知った作業療法士という仕事

 

 

 

 

 

深瀬:自衛官をそのまま続ける選択肢もあったと思うけど、あえて自衛官を辞めようと思ったきっかけはあるの?

 

 

島貫:19歳で自衛隊に入って5年間勤めましたが、ある程度やりたかったことが落ち着いたと思ったのがきっかけですね。自衛官という仕事は自分に向いていると感じていましたが、将来を考えたときに本当にやり続けたい仕事なのかと迷いもありました。もっと人と直接的に関わりたいという思いもあったので。

 

 

深瀬:仕事をしていると、本当にやりたいことが別に出てきたり、やりたいことが見つからないけど次に進みたいって感じることはどの職業でもあるよね。

 

 

島貫:同期は就職する人も多かったですが、自分は手に職をつけたい、やるならしっかり学んで向き合いたいと思って。実は最初はスポーツが好きなこともあって、理学療法士を目指して学校を探してました。

 

 

深瀬:え!それがなぜ作業療法士に?

 

 

島貫:日リハの説明会に参加して、初めて作業療法士の存在を知りました。その時、作業療法士は精神面や心のリハビリもできると聞いて、自分の興味があるのはこっちではないかと感じたんです

 

 

深瀬:作業療法士は身体のサポートも心のサポートもできるからね。実際に作業療法学科で学んでみて、入学前とギャップはあった?

 

 

島貫:こんなに深く勉強するんだ!と思いました。また、想像していた以上に患者様に寄り添うことができる仕事だと感じましたね。患者様が笑顔を見せてくれる時があり、その笑顔を見ると私まで力が貰えて、幸せな気持ちになりました。そういった部分で患者様に寄り添える作業療法士という仕事は自分にとってもプラスであり、合っていると思います。

 

 

 

目標は「作業療法士として、人の役に立つ」

 

 

 

 

深瀬:最後に、今後の目標はある?

 

 

島貫:まずは国家試験に受かるために全力を尽くします! 資格を取得した後は、作業療法士として人の役に立つ、そしてどんな環境でも笑顔になってもらえるようなリハビリテーションを、提供できるようになりたいです。

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