作業療法士を目指す方

作業療法士を目指す人へ!国家試験ってどんな勉強をするの?

 

①作業療法士国家試験の難易度・合格率は?

作業療法士になるためには、作業療法士養成校(大学、専門学校など)を卒業して、国家試験の受験資格を得なければなりません。そして、作業療法士国家試験に合格することが必要です。作業療法士国家試験の合格率は、例年80%前後を推移しており、この数字だけみると、簡単に資格を取ることができそうな気もしてきます。実際に国家試験の難易度はどのくらいなのでしょうか。

 

国家試験とひとくくりにしても、学校に通わずに受けることができる試験もあります。作業療法士の場合は、養成校に通い卒業した方(または卒業見込みの方)でないと受験することはできません。この80%という数字は、養成校でしっかり勉強をして、試験を受けたら合格するであろうと判断された人たちの中での数字ですので、一概に簡単だとは言えないのではないでしょう。残念ながら、毎年不合格になってしまう方がいるのが現状です。学校によっては、合格の可能性が低いと判断された学生は、卒業ができたとしても国家試験を受験させないというところもあるようです。

 

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②作業療法士の試験と試験対策は?

作業療法士の国家試験は毎年2月の下旬に行われ、筆記試験を受験します。筆記試験は一般問題(160問)と実地問題(40問)に分かれています。午前100問・午後100問の合計200問で、配点は一般問題が1問1点、実地問題は1問3点です。合格基準は、総得点が168点以上/280点で、かつ実地問題が43点以上/120点の2つの条件を満たさなければなりません。

 

<筆記試験の出題科目>
ア.一般問題
解剖学、生理学、運動学、病理学概論、臨床心理学、リハビリテーション医学(リハビリテーション概論を含む。)、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法

イ.実地問題
運動学、臨床心理学、リハビリテーション医学、臨床医学大要(人間発達学を含む。)及び作業療法

作業療法士養成校の多くは、国家試験対策もカリキュラムに含まれています。そしてそれぞれの学校で、過去問題の分析などが独自に行われ、出題傾向と対策について学ぶことができます。試験対策として重要なことは、まず過去問題から出題傾向に慣れておくことです。そして、ただ問題と答えを暗記するのではなく、しっかりと内容を理解し応用力を身につけ、いろいろな問題に対応できるようにしておきましょう。

 

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③国家試験ってどんな問題がでるの?

 

それではここで、実際にはどんな問題がでるのか見てみましょう。

 

第50回作業療法士国家試験問題
Q.認知療法について正しいのはどれか。

①認知の歪みに働きかける。
②認知機能の改善効果がある。
③幼少期のこころの問題を主な対象とする。
④自動思考は無意識であるため同定しない。
⑤悲観的な思考を楽観的な思考に置き換える。

正解①
解説:認知パターンにアプローチする。認知の歪みを修正することで、ある状況を多面的にみれるようになり、否定的な思考を少なくする。

 

これを読んでくれている方の多くは、この問題例は全くわからないかと思いますが、養成校で段階を踏んで勉強を進めていけばちゃんとわかるようになるので、安心してください。ですが、入学してから国家試験を受験するまでには、とても多くのことを勉強しなければなりません。ですから途中でつまづくことがないように、詰め込み型の教育ではなく、じっくり自分のペースでステップアップしていける学校で学ぶことをお勧めします。

 

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