作業療法士を目指す方

作業療法士の今後!どんどん高まる作業療法士の需要について

 -目次-

  • 作業療法士は不足している!現場から聞く実際の声
  • 作業療法士の需要は高齢者社会において高まる
  • 作業療法士などの医療専門職は、就職に有利!

作業療法士は不足している!現場から聞く実際の声

作業療法士を目指している方から、作業療法士は人数が増えたので、飽和していて就職が厳しくなっているのでは?と話を伺うことがあります。

しかし、現実には逆の状態で、現場では作業療法士は全く足りていない状態です。

ですが、30年近く前に「作業療法士は充足しつつある」という話を聞いたことがありました。当時の作業療法士数は7,000人程度だったかと思います。2020年時点では、全国の作業療法士数は約90,000人と増えています。

 

 

では、圧倒的に作業療法士の数は増えているのに、現場では「不足している」と言われている。これはどういうことなのでしょうか。

それは、日本は高齢化が進行していて、すでに約4人に1人(24%)が65歳以上となっていることが要因のひとつとなっています。1980年には9%程度だった割合が、ぐんぐん伸びていっているのです。高齢の方が増えれば体の機能が衰えた人も増えますし、病気になる人も増えます。

作業療法士の数が増えても、それ以上に患者様の数が増えているので人材が足りない状況になっているのです。

また、以前は作業療法士の職場といえば病院が中心でしたが、そのほかの施設や自宅への訪問など、活躍の場が広がっています。今後も当面、流れは変わることはないと思われ、作業療法士を必要とする現場自体も増えると考えられます。

 

作業療法士の需要は高齢者社会において高まる

最近、日中外を歩くと東京でも、高齢の方を見かけることが多くなったように思います。高校生・大学生の方は学校にいると、なかなか「高齢者が増えてきている」という実感がわく機会は少ないと思いますが、統計を見ると明らかです。

平成24年版の高齢社会白書によれば、平成23年10月時点で、日本の高齢化率は23.3%になったとのことです。高齢化率とは、全人口に占める、65歳以上の人口の比率を言います。国連の定義によれば、高齢化率が21%以上の社会を「超高齢社会」と言いますから、日本はすでに「超高齢社会」に突入しているわけです。

作業療法士がかかわる障がいの分野の一つに「老年期障がい」があります。

以前は、その分野を専門にする作業療法士はさほど多くありませんでしたが、近年は一気に増加しています。介護保険法の成立で、病院だけでなく、街中のデイサービスで働く作業療法士も増えました。

毎年約5000名近くの作業療法士が誕生し、有資格者も増えてはいますが、それでもまだまだ不足している状況です。前出の高齢社会白書によれば、2060年には日本の高齢化率は39.9%に達するとのこと・・・。

作業療法士が必要とされる時代はまだまだ続き、需要はどんどん高まっていくようです。

 

作業療法士は、就職に有利!

「超高齢化社会」において、作業療法士は人員不足だということを上項目で説明しました。ですので、就職については作業療法士などの医療専門職が断然有利な状況にあるといえます。

作業療法士の主な就職先は病院約88%(平成26年度)となっており、作業療法士や理学療法士の就職は正規職員が一般的です。国家資格なので、安定し人々からも尊敬される職業といえるでしょう。

夢を持って人間性・知識・技術を研鑽すれば、リハビリを受けた人々の人生をも左右する尊い職業です!即戦力としての力を身につけ、将来の日本で活躍できる人材を目指しましょう!

また、キャリアアップ・キャリアチェンジをお考えの方、現在の仕事や会社に不満・不安を感じている方は、仕事について見直す良いチャンスになると思います。作業療法士をあなたの一生の仕事として挑戦してみてはいかがですか。

 

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