作業療法士を目指す方

子どものリハビリテーション!作業療法士として求められることは?

子どものリハビリテーション!作業療法士として求められることは? -目次-

 

①小児専門施設で働く!小児リハビリテーション

作業療法士の活躍の場には、小児リハビリテーションという分野があります。特殊な分野とされていましたが、最近では、周産期の医療施設を有する小児病院が増えつつあります。具体的には身体障害児入所施設・障害児放課後等デイサービスといった小児専門施設に勤務します。これらの施設では、作業療法士として成人や高齢者を対象にリハビリを行う時とは異なり、子ども向けに特別な知識や技術が必要とされています。

 

生まれた時から、人は大人と同じように手先が器用かというとそうではありません。成長と共に、物を触る・操作することを覚えていき、さまざまな経験が重なり合って発達課題と呼ばれる日常生活に必要な技能を身につけていきます。その経験はあそびを通して身に付けることが多く、作業療法士は発達の手助けをする中でその観点を重視して経験を積ませていきます。「生まれつき手のかたちが違う」「早産だったため体が小さく、運動発達が心配」といった保護者の方の相談を受け、子どもそれぞれの個性を見てリハビリを進めます。

 

小児医療の大きな役割は、子どもをすこやかに成長、発達させることにあります。その分責任も大きく、また保護者とのコミュニケーションが大切な仕事です。

 

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②子ども対象ならではの考え方

成人を対象とした作業療法士の仕事と違う場面は、「リハビリテーションの目的を説明して理解を得ながら一緒に進める」という方法が取れないところにあります。「何のために行っているのか」を教えるよりも「楽しんで一緒にやってみる」ということが重要になります。

 

ベッド上などの決まった場所で指示に合わせながら運動をするといったことは難しく、そんな環境では、すぐに飽きてしまいリハビリの協力も得られにくくなります。そのため、作業療法士が子どもに対してリハビリを実施する場合には、リハビリを遊びの中に取り込む考え方を持つことが必要です。子どもが楽しみながら、心身機能の向上を図ることができます。

 

また、小児リハビリでは特に保護者との関係を密に保つことも重要な仕事です。作業療法士の仕事は患者様のご家族とのコミュニケーションが必要なケースは多くありますが、子ども対象の場合はその場面が更に増えると言えるでしょう。コミュニケーションを密に取り保護者の安心感を高め、保護者から伺った子どもの家での様子などをリハビリに活かすことによってリハビリの精度を高めていくことができます。

 

 

③やりがいのある小児領域の仕事

現在、医療ケアが必要な子どもの数は年々増えています。高齢社会とともに、解決していかなければならない社会問題でもあります。小児の受け入れ体制が整っている施設数自体はまだまだ数は少ないですが、作業療法士の需要は今後さらに増していくと言えるでしょう。

 

子どもは成人に対して身体の変化が速いため、毎回観察・評価を繰り返し、リハビリテーションのプログラムを変更していく必要があります。できることとできないことが日々変化する中で、柔軟に対応できる力が必要とされています。そしてできることが増えていき、子どもたちの笑顔につながる仕事でもあります。子どもの成長に寄り添いながら行う仕事なので、苦労も多いですが、それ以上にやりがいがある仕事です。

 

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