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第52回理学療法士・作業療法士国家試験!概要・難易度・傾向について

第52回理学療法士・作業療法士国家試験!概要・難易度・傾向について -目次-

 

第52回理学療法士・作業療法士国家試験について

2017年2月26日・27日と2日間にわたって、第 52 回 理学療法士・作業療法士 国家試験が行われました!国家試験の合格発表はほぼ1ヶ月ほどかかり、3月29日に発表されています。

 

理学療法士は、受験者数が13,719名と前年比 の9.6%アップ。12,388名が合格となりました。作業療法士は、受験者数は5,983と前年比 2.0%ダウンしています。合格者数は 5,007名と、こちらも6.3%のダウンとなりました。

 

合格率の全国平均は、理学療法士が90.3%・作業療法士が83.7%でした。

 

理学療法士については近年5年の中で最も高い合格率となっています。最近の傾向では思考力が必要とされる問題が増えていましたが、過去問題とほぼ同じ問題が出題されるなど、比較的解きやすい問題が多かったようです。理学療法士国家試験の合格率は、年によってややばらつきがあります。前回の国家試験の合格率が、直近では低い74.1%であったため、今年の試験の難易度が下がったようです。

 

来年度以降に理学療法士国家試験を受ける方は、今年よりも難易度が上がることが予測されます。第51回と第52回の間、もしくは第51回寄りの難易度になり、合格率も75~80%程度になる可能性もあります。来年初めて国家試験を受験する方は気を引き締めて、今年惜しくも不合格になった方はこれまで以上の努力を積んで国家試験に臨んでください。

 

作業療法士については、前年の合格率は87.6%と、直近では高かったため今年は難易度が上がりました。ですが、6年前に71.1%まで合格率が下がっているため来年度もさらに難易度が上がる可能性があります。作業療法士をこれから受験される方も、習熟度の高い学習を行う必要があります。

 

 

実際の国家試験問題って?過去問題を紹介

国家試験の対策をする上で、過去問題を解くことは重要です。何年も前まで遡って解いていき、出題傾向や自分の躓きやすい問題を洗い出していく学習はとても身になります。

 

ここで注意していただきたいのは、前回、つまり第51回の国家試験の際に出題基準が変更されていることです。6年ぶりの見直しです。教育・医療水準をふまえて、より幅広い分野での出題がされるようになりました。平成28年版の出題基準は厚労省のホームページに掲載されていますので、気になる方は見てみてください。

 

平成28年版 理学療法士・作業療法士国家試験出題基準について
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000058636.html

 

まだ国家試験の過去問を解いたことがない方は、「国家試験ってどんな問題が出るの?」「勉強して解けるようになるの?」と不安な方も多いのではないでしょうか。今年の国家試験で出題された過去問題をご紹介しますので、試しに解いてみてください。

 

【理学療法士国家試験問題】

Daniels らの徒手筋力テストについて正しいのはどれか。

1. 検査は段階から実施する。
2. 徒手抵抗は検査する関節の近位部に加える。
3. 繰り返し実施することで筋持久力を評価する。
4. 段階は重力の影響を最小限にした肢位で実施する。
5. 抑止dブレークiテストでは徐々に徒手抵抗を強くする。

 

<答え> 4

 

【作業療法士国家試験問題】

30 歳の男性。左上腕切断短断端。右利き。肘継手の屈曲および手先の開閉コントロールを行い、「釘打ちがしたい」との希望があり、上腕義手を作製することになった。選択する義手のパーツとして適切なのはどれか。

1. オープンショルダーソケット
2. リュックサックハーネス
3. 単式コントロールケーブルシステム
4. 能動肘ブロック継手
5. 能動ハンド

 

<答え> 4

 

 

国家試験への取り組み方

国家試験の対策で重要なことは、「思い出し学習を繰り返すこと」と「知識の習熟度を上げていくこと」です。普段の学習から、参考書を眺めるだけ・先生の板書を写すだけでは、試験で思い出そうとしてもなかなか難しいです。インプットだけでなく、思い出してアウトプットする学習を繰り返して行うことが大切です。

 

養成校のなかには、グループワークなどで頻繁にアウトプットする機会を作る学校もあります。また、仲間同士で教え合える環境であれば、教える側も学びを深めることができます。これから理学療法士・作業療法士を目指そうと考えている方は、学校を選ぶ際には、そういった普段の授業でどんな学習をしているのかも注目して見てみると良いでしょう。

 

知識の習熟度については、曖昧なままにしておかずしっかりと知識を定着させることです。過去問題や問題集を解いて、正解を見て間違っていた時に「なぜ間違っていたのか」を理解することが大切です。さらには正解となった問題についても、例えば5択であれば「答え以外の4択がなぜ不正解なのか」をきちんと説明できるようにしていると、知識が定着していきます。

 

理学療法士・作業療法士の国家試験は、受かってしまえば一生「理学療法士」「作業療法士」の免許を手にすることができる試験です。人生に一度だけなので、必死に勉強して合格しましょう!

 

ちなみに、第52回理学療法士国家試験の不合格率は、現役生で3.7%。それに大して、その前の年に不合格になってしまった浪人生の不合格率は30.9%となっています。現役時代の方が圧倒的に合格率は高いので、「ダメでも来年また受験すればいいや」という半端な気持ちで臨まず、しっかりと対策を行ってください。合格してからも勉強は続けなければいけません、その第一歩として、挫折せずに頑張ってください。

 

 

日本リハビリテーション専門学校で は、万全の国家試験対策で理学療法士・作業療法士の合格率100%(昼間部)!国家試験対策については、以下のページで詳しく載っていますので是非ご覧になってください!

 

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