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地域を支えるリハビリ職!地域包括ケアシステムへの取り組み

地域を支えるリハビリ職!地域包括ケアシステムへの取り組み -目次-

 

①地域包括ケアシステムとは?

みなさんは、「地域包括ケアシステム」という言葉をご存じですか?日本は超高齢社会と言われています。 今後も高齢者は増加し続けることが予想されており、 国民の医療や介護の需要が、さらに増加することが見込まれています。そのため、厚生労働省は、2025年(平成37年)を目途に、高齢者の尊厳の保持と自立生活の支援の目的のもとで、可能な限り住み慣れた地域で、自分らしい暮らしを人生の最期まで続けることができるよう、「地域包括ケアシステム」の構築を推進しています。

 

今までは介護保険サービス、医療保険サービス、住居の保障、低所得者への支援など、バラバラに提供されていたものを、まとめて提供できるようにするのが「地域包括ケアシステム」になります。また、地域包括ケアシステムは、高齢者だけが対象なのではなく、障害者や子供を含め、地域のすべての住民にとって関わりのある仕組みです。どんな方でも「医療」「介護」「介護予防」「生活支援」「住まい」という5つのサービスを不自由なく受けられるように地域を変えていく支援体制です。

 

様々な職種に関わる仕組みですので、今後理学療法士・作業療法士を目指す方は知っておく必要があるでしょう。

 

 

②理学療法士・作業療法士に求められていること

地域包括ケアシステムにおいて理学療法士・作業療法士といったリハビリ職に求められていることは、「介護予防」と「地域ケア会議」への参画です。

 

地域包括ケアシステムにおける介護予防については、介護予防教室で高齢者に行う直接的なアプローチがあります。また、通いの場や社会参加の場の創出など、地域へのアプローチ も行うとされています。直接的なアプローチだけでなく、こういった場を運営する方やNPOなどへ、運動法や認知症の方への対応法などを指導すること もリハビリ職には期待されています。

 

次に、「地域ケア会議」への参加が求められています。病院や介護施設に勤務する理学療法士は、関係する職種として地域ケア会議に参加することが可能なため、積極的に参加していきましょう。理学療法士が参加することにより、 評価から予後予測、そして、残存能力を最大限に引き出す方法等について検討しやすくなり、個々人の介 護予防ケアマネジメント力の向上につながります。

 

 

全ての方が安心して暮らせる地域づくり のために、理学療法士・作業療法士は各プロジェクトのリーダーとなり、地域包括ケア推進に積極的に参画することが強く期待されています。

 

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③これからのリハビリテーション

かつてのリハビリテーションの目標は、機能障害の回復にとどまっていました。ですが今は、「その人らしい暮らしの再構築と支援」が求められています。地域包括ケアシステムにおけるリハビリテーションはまさにこの目標を掲げています。他の職種と連携し患者さんの暮らしを支えていかなければならないので大変な仕事ではありますが、責任とともに大きなやりがいを得られる仕事です。

 

地域包括ケアセンターでは主に保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員が働いています。理学療法士・作業療法士といった専門職については人手が不足しており、需要は年々高まっています。これから理学療法士・作業療法士を目指す方は、将来の働き方の一つとして地域包括ケアについても勉強してみてください。

 

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