作業療法士を目指す方 理学療法士を目指す方

作業療法士・理学療法士という仕事の魅力・やりがいについて

 -目次-

  • 作業療法士・理学療法士の魅力、「やりがい」について
  • 作業療法士の魅力。海外で気付いた、出会い・関わりの大切さ
  • 理学療法士の魅力。理学療法士は、自分自身を成長させる職業

 

作業療法士・理学療法士の魅力、やりがいについて

作業療法士・理学療法士の仕事は、患者様のリハビリテーションに関わり、多くの「ありがとう」の笑顔に出会える仕事です。患者様の人生をサポートし、一緒に歩んでいく「やりがい」を感じることができます。

その分、医療関係職としての責任もありますが、「毎日の仕事の中で人の役に立ちたい!」「人と接することが好き!」という方は、理学療法士・作業療法士が向いていると言えるでしょう。

中には、海外へはばたきリハビリテーション専門職として活躍している方々もいらっしゃいます。今回は作業療法士・理学療法士として働いている方のお話を紹介します。

作業療法士・理学療法士という仕事の魅力ややりがいについて、考えるきっかけになってくれればと思います。

 

作業療法士の魅力。海外で気付いた、出会い・関わりの大切さ

作業療法士の方から伺ったお話をご紹介します。

先日、テレビの企画で「友達は何人いますか?」というアンケートを街の人達していました。結果は、年代によって人数に差がありましたが、多い人で1000人という方もいて驚きました!最近では、インターネットによるコミュニケーション手段の普及もあるため、このアンケート結果に関係しているということでした。

数年前に世界20カ国を周る旅をしたときに感じたことを少しお話したいと思います。旅に行くきっかけとなったのは、世界中を旅したという高橋歩さんとい方が書いた一冊の本でした。もともと世界の歴史や建造物に興味があったので、実際に自分の眼で見てみたい!という目的で出発しました。旅では、たくさん素晴らしい景色や建物を見ることができましたが、帰国して振り返ってみると一番心に残ったことは、旅先で出会った人に助けてもらったり、新しい友達ができたりという人との出会いでした。

世界中には、たくさんの国があり、たくさんの人が生活していますが、様々な国を周るなかで気が付いたことは、世界の多くの人達は私達と同様に、毎日、仕事や学校に行き、ご飯を食べ、家族や友人を持ち、人と出会ってその人との関わりの中で生活しているということでした。

たとえ貧しい国であっても、家族や友人に囲まれて楽しそうに生活している人々を見るととても幸せそうに感じました。高橋歩さんも「旅は、どこに行くかではなく、誰と行くか、誰と出会うか。そして、それは人生という旅でも同じだ」と著書のなかで言っています。

私は作業療法士として患者さんと関わるなかでも「人との出会い・関わり」が大切だなあと感じます。患者さんは病気やケガをしたことによって、これからの生活への不安や悲しみを感じています。そのため、患者さんを支える家族や友人が大切な存在になると思います。そして、作業療法士や理学療法士も患者さんや家族の生活・人生に関わる仕事ですので、その人達を支えとなることも大切な役割になります

私自身も患者さんとの出会いのなかで、たくさんのことを教えてもらっています。みんな助け合いながら生活しているんですね。今まで出会った人、これから出会う人、お互いに人との出会いを大切にしていきたいですね。

 

理学療法士の魅力。理学療法士は、自分自身を成長させる職業

理学療法士の方からのメッセージをご紹介します。

みなさんは「人が成長」するためには、何が必要だと考えていますか?努力?経験?わたしはこのように考えています。それは「自分以外の人」です。

ではなぜその自分以外の人が必要なのでしょうか?それは人が成長するためには、まず自分(己)を知ることが重要だからです。自分を知るためには、自分と比較できる対象が必要です。それが自分以外の人なのです。対象がいることによって、自分との「違いに気づく」と同時に、自身にも気付くというわけです。

そしてこの対象が多ければ多いほど、自身の様々な側面に気づくことができ、さらにこのような多くの人との交流が、様々な価値観との「出会い」を生み、多くのことを吸収し、多様な場面に対応できるようになっていくのです。つまり人の成長は、その人らしさを中心として、人としての幅が広がっていくと考えると分かりやすいでしょう。

ではその人としての成長理由が、理学療法や作業療法とどうかかわるのでしょう?

理学療法や作業療法は医療の一つだということは、皆さんもご存じかと思います。しかし、医師が病気や怪我を診るのに対して理学療法士や作業療法士は「人を診る」のです。身体に障害を負ってしまった姿を含め、その方の姿としてとらえるのです。つまり、理学療法・作業療法を通して患者さんという人と出会い、その患者さんの価値観と交流する仕事なのです

わたしが理学療法士として病院で勤務している時は、3歳から100歳までの患者さん を担当したことがあります。その方たちとの出会いは、理学療法士としてだけではなく、自身の成長にとって貴重な経験となり、現在のわたしがあると考えています。

このように理学療法士や作業療法士の仕事は、多くの人と出会えることができ、自身を人として成長することができる仕事の一つなのです。

 

-作業療法士を目指す方, 理学療法士を目指す方
-, ,

© 2024 作業療法士、理学療法士に関する最新情報をお届け リハトリビューン Powered by AFFINGER5