-目次-
脳を活性化させる5つのステップ
- 脳の使い方を決める(計画を立てる)
- ゆっくり脳を刺激する(ゆっくり勉強する)
- 楽しく心地よく活性化する(Stress free の勉強法)
- アウトプットを必ず行う(10分間のまとめ)
- 休憩をしっかり取る(脳への栄養と脳の睡眠)
脳を活性化させる5つのステップ
これをお読みいただいている高校生の方は、いずれリハビリの世界で、人に役立つ仕事をしようという方が多いと思います。その素晴らしい『志』を実現していただくためには、在学中の4年間は、一心不乱に勉強していただく必要があります。
しかし、4年間は大変な長丁場になります。山あり谷ありの4年間、ずっと脳細胞を大切にしていかなくてはいけません。脳細胞はとても繊細な細胞です。使いすぎてしまうと死滅や休眠状態(休火山のように)に陥り、頭が爆発してしまいます。また、使わないと消滅や休眠状態に陥り、学習意欲が低下していきます。
なので、バランス良く脳を「On」と「Off」にシフトする必要があります。では、効率よく脳を活性化させる方法を、学習時の状況に当てはめて考えてみましょう。
学習時に脳を活性化するときのポイントは『5つ』あります。
- 脳の使い方を決める(計画を立てる)
- ゆっくり脳を刺激する(ゆっくり勉強する)
- 楽しく心地よく活性化する(Stress free の勉強法)
- アウトプットを必ず行う(10分間のまとめ)
- 逐次、休憩をしっかり取る(脳への栄養と脳の睡眠)
皆さんはどのポイントが大切だとお考えですか?また、どのポイントが苦手ですか?
このなかでは「4.アウトプット」が最も重要ではないでしょうか。長期的な学習で大切なのは、自分が今、何を学んでいるのか、学んでいる内容はどの程度理解をしているのか、を正確に把握することだと考えています。それには模擬試験よりも「その場のアウトプット」が最適だと考えます。この確認作業ができれば、自信をもって次の単元に勧めます。
また、アウトプットだけでなく他のポイントのいずれも、入試対策の勉強には欠かせない考え方です。それぞれについて詳しく見ていきましょう。
1.脳の使い方を決める(計画を立てる)
まずは勉強のスケジュールを立てましょう。
この作業では勉強のゴールを決めて、それを達成するためには「何時、何が必要か」を決めます。初めに自分が入りたい学校を見に行き、そこで一生懸命学んでいる自分の姿を想像してみましょう!次に、試験日と合格日を手帳に記入しましょう!そして、そこから逆算して勉強のスケジュールを立ててみましょう!
2.ゆっくりと脳を刺激する(ゆっくり勉強する)
スケジュールを立てたら、あとは勉強するだけです。
ここでのポイントは『無理をして頭に詰め込まない』ということです。まずは概要をつかむために全体をさらっと2・3回流してみましょう。次は分からないところや気になるところが理解できるようになるまで、徹底的にその問題と向き合いましょう。兎角、難しい問題は先送りにしがちですが、これをほっておいて先に進んでも、先々この問題と関連がある個所が出てきたら太刀打ちできなくなってしまいます。なので、焦る気持ちをひとまず端に置いといて、先は見据えながらも、焦らずゆっくりと学んでいきましょう。
3.楽しく心地よく活性化する(Stress free の勉強法)
ここでのポイントは、一緒に勉強できる仲間を見つけることです。
一人で勉強していると、だんだんと孤独感が強くなり、自分の立ち位置(自分のレベル)が分からなくなってきます。でも、そんなとき、同じ志を持った仲間と一緒に勉強をしていれば、共に助け合い、最後まで切磋琢磨し合うことができます。もちろん、自分のレベルも明確に把握できます。もし仲間がいないときは、図書館に行きましょう。分野は違くとも、きっと同じ意識の人がいるはずです。是非とも、心地よい場所で仲間を探してみてくださいね。
入学後は、同じ志を持つ仲間がたくさんできますので、厳しい勉強も頑張ることができます。学校で出会う仲間は、理学療法士・作業療法士になった後も仕事の悩みや不安について打ち明けることができる貴重な関係となるでしょう。これらの関係は、脳の活性化に繋がるだけでなく、将来的にも大いに役立つものになります。
4.アウトプットを必ず行う(10分間のまとめ)
勉強の仕方は大きく3種類あります。1つめは独学。2つめは講義スタイル。3つめはグループワーク。どの方法を選択するかは時期や環境によって異なりますが、大切なのは、どの方法を選んだとしても、1日の学習の最後に、その日学んだことをアウトプットすることです。アウトプットは歩きながら口頭で話すか、ノートにサマリーをまとめることです。
アウトプットは煩雑化した脳の中を整理する効果があります。脳の中の情報を整理することは、その日の理解度の把握につながります。アウトプットできない個所は理解できていないということです。アウトプットの一番効果的な方法は、アウトプットの内容を誰かに聞いてもらうことです。アウトプットを聞いてくれる相手がその内容を分かなくても、言いよどんだ箇所を指摘してもらうだけで、充分フィードバックになります。是非ともご家族やご友人の方に協力してもらいましょう。
資格取得を目指す学生に聞いたところ、学校帰りに仲間同士で授業について振り返りながら帰ることが、このアウトプットになっていると話していました。ポイント3にも繋がることですが、こういった仲間をどんどんつくっていってください。
5.逐次、休憩をしっかり取る(脳への栄養と脳の睡眠)
記憶を定着させるには、脳に栄養(酸素とグルコース)を送り続けることです。でも、無理な勉強や勉強する姿勢が前かがみや猫背では脳に栄養は届きづらく、記憶の定着にも影響が出てしまいます。
また、脳の疲労は身体の易疲労性をもたらしますので、集中力の欠如につながります。勉強はOn-Offが大切です。理解する時間と暗記をする時間と休む時間をうまく使い分けて、受験を乗り越えていきましょう!
ちなみに、疲れた脳に酸素を送るには、ラジオ体操第2の6番目がおすすめです。また、睡眠は通説通り6時間前後が好ましいようです。休憩や睡眠をしっかりとって、効率的に勉強を行いましょう!
以上が脳を活性化させる5つのステップになります。受験生の皆さんのお役にたてる内容はあったでしょうか?今日から実践できることはたくさんありますので、ぜひ今後の勉強に役立ててください!