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医療現場で働きたい!理学療法士・作業療法士の役割とは?

 

医療現場で働く様々な職種の人々

「医療現場で働きたい!」と思ったとき、「お医者さん」「看護師さん」といった職種をまず思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。

ですが、医療現場には医師や看護師以外にも重要な仕事をしている人々が沢山います。

特に最近は”チーム医療”という考え方が浸透しており、様々な専門職が協力して1人の患者さんをサポートしていこうという考え方が基本となっています.

 

少し古いデータではありますが、医療関係に従事する仕事の種類と、その人たちの数を見てみましょう。

 

・医師  286,699人
・歯科医師  99,426人
・薬剤師  267,751人
資料:厚生労働省大臣官房統計情報部「平成20年医師・歯科医師・薬剤師調査」

・保健師  51,703人
・助産師  30,130人
・看護師  918,263人
・准看護師  397,237人
資料:厚生労働省医政局調べ。(H20)

・理学療法士(PT)  45,358.3人
・作業療法士(OT)  26,261.3人
・視能訓練士 5,603.4人
・言語聴覚士  8,583.3人
・義肢装具士  141.9人
・歯科衛生士  84,777.5人
・歯科技工士  11,651.3人
・診療放射線技師  46,115.8人
・臨床検査技師 59,759.4人
・臨床工学技士  16,559.2人
資料:厚生労働省大臣官房統計情報部「平成20年医療施設調査・病院報告」 ※常勤換算の数値

・就業あん摩マッサージ指圧師  101,913人
・就業はり師  86,208人
・就業きゅう師  84,629人
・就業柔道整復師  43,946人
資料:厚生労働省大臣官房統計情報部「平成20年度保健・衛生行政業務報告(衛生行政報告例)」

・救急救命士  37,567人
資料:厚生労働省医政局調べ

 

治療をする資格・ケアをする資格・検査する資格...など、各分野に専門的な知識をもった人々が携わっています。

 

 

医療現場での理学療法士・作業療法士の役割

理学療法士・作業療法士、そして言語聴覚士の3職種は、リハビリテーションの専門家です。医師の指導に基づいてリハビリをし、患者さんの早期の社会復帰を手助けします。

 

「医師の指導に基づく」というのが原則で、理学療法士・作業療法士は独立開業ができる資格ではありません。しかしながら、実際に理学療法士と医師との2名で患者さんをリハビリするわけではありません。医師は診断に基づき大まかなリハビリの方向性を理学療法士・作業療法士と共有します。これを受けて、理学療法・作業療法の知見から患者さんの評価を行い適切なリハビリテーションを行うことが理学療法士・作業療法士の役割です。

 

 

また、様々な医療専門職が働く医療現場において、多職種と連携し患者さんをサポートしていくことも大切な役割です。それぞれの資格との関わり方をご紹介します。

 

 

 

医療現場で働く人々と理学療法士・作業療法士の関わり方

まず、医師と理学療法士・作業療法士について。理学療法士・作業療法士は自分の判断で「こうした方がいい」と思う際には医師に打診することもあり、専門家として責任を負って仕事をしています。手術を行った患者さんに対しては、担当医師から「できること」「できないこと」を聞き、可能な範囲で最適なリハビリを行います。また、その後の進行については医師よりも理学療法士・作業療法士の方が患者さんの様子を細かに観察できるため、その情報を正確に医師に伝え、退院時期などを検討します。

 

次に関わるのは、患者さんと接している時間の長い、看護師です。看護師は体調管理についても行っているため、看護師と情報交換を密に行なうことで「今日できることは何か」「どこで切り上げた方が良いか」などの判断をします。

 

 

介護福祉士も関わりの深い仕事です。ただ生活面をサポートするだけではなく、理学療法士・作業療法士は身体機能の専門家として介護福祉士へアドバイスをします。看護師と同じく、介護福祉士は患者さんの日常生活に密着している仕事のため、日常生活動作をもっとも良く見ています。これらの情報は理学療法士や作業療法士がリハビリを行なう上で非常に重要です。

 

その他にも、言語聴覚士・管理栄養士・臨床検査技師・臨床放射線技師...などと連携して、理学療法士・作業療法士は患者さんのサポートをしています。

 

 

 

理学療法士・作業療法士の今後

「医療現場で働く人といえば医師」と最初に述べましたが、実はその印象は昔の影響があります。昔の医療現場は医師が中心となり、その指示を受けて多職種が関わり合うといった構図になっていました。しかし、それぞれの専門知識を持った医療従事者が主体性を持って働くことができない状況でした。

 

そんな中に生まれたのが、それぞれが専門性を発揮し医療現場の一員として責任を負うという考え方です。医師の下ではなく、上下関係なく協力し合う体制が今の医療現場にはあります。こういった背景もあり、理学療法士・作業療法士に求められる専門性は更に今後深くなっていくでしょう。常に最先端のリハビリを提供できるよう、理学療法士・作業療法士になった後にも学びを重ね進化していく必要があります。

 

 

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