作業療法士の就職先の選び方!職場選びのポイントとは? -目次-
作業療法士が活躍できる領域とは?
作業療法士が活躍できる領域は、大きく以下の4つに分類されています。
・身体障害領域
・精神障害領域
・発達障害領域
・老年期領域
作業療法士のほとんどはこれらに属しています。この中のどの領域で働きたいかを考えることが、職場選びの第一歩です。
圧倒的に作業療法士の就業者数が多い領域は「身体障害領域」です。総合病院、整形外科病院、リハビリテーションセンター、デイケア、身体障害者センターなどがこの領域の施設にあたります。
精神障害領域は精神科病院が主な就職先です。
発達障害領域は、小児病院や児童福祉施設、特別支援学校などです。子供に関わる仕事がしたいという方はこの領域を選択します。
老年期障害領域は、高齢者と関わる仕事がしたい方におすすめです。老人保健施設や特別養護老人ホームなどがこれにあたります。高齢化社会に伴い需要が急速に拡大しているため、求人が多く待遇も良いのが特徴です。
専門学校を選ぶ時点では、どの領域に就職したいかが明確になっていない人がほとんどだと思います。学ぶうちに違う領域に進みたくなる人もいます。
そのため、4分野どの就職にも強い学校を選ぶと良いでしょう。オープンキャンパスや説明会で、どの分野の教員がいるかなど聞いてみることをおすすめします。
特に、子供に関われる就職先は高齢者に対して少ないです。発達障害領域が気になる方は、求人が多いかどうかチェックしてみましょう。
患者さんの病期とは?
領域だけでなく、病期についても就職先を選ぶポイントのひとつとなります。
病期とは病気の進行を、その症状によって区分した期間のことを指します。「急性期」や「回復期」、それらをミックスさせたケアなど、患者さんの状態によって施設はわかれています。
・急性期
急性期は、病気になりはじめた時期を指します。救命救急センターなどはイメージが湧きやすいのではないでしょうか。症状が急激に変化する時期のため、的確な状況報告や素早い判断、迅速な対応が求められます。
常に命に関わっていると実感させられるのが急性期のリハビリです。緊張感の分、やりがいは大きいです。顕著な回復過程をサポートでき、患者さんが改善されていく姿を最も実感することができる時期でしょう。短い時間で多くの症例を経験することもできます。
しかし、その一方で手術など治療による回復や対象者自身の治癒力の力も大きく、自分が指導したリハビリによる効果であるということを十分に実感できない方もいるようです。
・回復期
急性期を乗り越えた後は、回復期に入ります。からだの機能の回復を図る時期であり、危機を脱したとはいえ合併症のリスクはまだ残っています。そのため、しっかりと患者さんのケアをしなければなりません。
とくに、怪我や突然の発病など、患者さんが社会生活への復帰に不安を感じている場合もあります。現在の疾病、障害の状態や今後の経過について、患者さんの立場で説明をすることが大切です。
回復期リハは、その対象者それぞれの生活と深く関わっていくことができるのが魅力です。
基本的な動作の訓練から社会復帰、その人に合わせた生活ができるように衣服の脱ぎ着や食事を摂ること、掃除など生活動作の訓練をします。個々の事情に応じたサポートが求められるので、その分やりがいも感じられます。
・維持期
病歴が長期にわたる対象者に寄り添い、日常生活を豊かにするための最大限のサポートをするのが維持期リハです。
この時期に大切なのは、身体能力の回復よりも、動き方の工夫や日常生活の工夫、あらゆる作業を通して生活に楽しみを持ってもらうこと。そして、リラックスして過ごしてもらえるようにサポートしていくことです。
このようなサポートを通じて、その人の生活が良くなる実感に魅力を感じる人は維持期が向いているといえます。社会復帰に向けてのサポートは大きな魅力・やりがいの一つになるのではないでしょうか。
就職先の場所や実績で絞り込む
領域・病期が決まっていれば、あとは希望の就職場所で絞り込んでいきましょう。
やはり人の集まっている東京などの大型都市にはそれだけ需要が多く、求人も集まっています。ですが、専門学校が東京にあっても「故郷の近くで働きたい!」とUターン就職する方もいますね。
専門学校を選ぶ際から、求人を全国で取っているか?幅広い就職先があるか?などを見ておくと良いでしょう。
そして、就職先の実績についても少し調べてみてください。実際に働いてみなければ職場の雰囲気はわかりませんが、最先端の技術を取り入れているところか、よい先生が多いかなどはインターネットや口コミなどで気にしておくことができます。
逆に、新しい病院でオープニングスタッフとして働きたいという方も多くいます。自分で歴史を作っていけることや、スタッフ全員が同じスタートラインであることなどが好まれているようです。
働きたい環境をしっかりと描いて、自分に合った就職先を選べるようにしていきましょう。
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