理学療法学科 夜間部 卒業生

村松 沙耶さん

急性期病院で働く日々の中で
思いを新たにした「ある経験」

学科 理学療法学科
卒業年度 2021年3月卒業
勤務先 日本医科大学付属病院
 
趣味/特技 サイクリング、散歩、動画鑑賞
  • 高校卒業後、理学療法学科夜間部に入学し、現在は理学療法士として急性期病院に勤務する村松さん。2021年4月に入職され、現在に至るまでの激動の1年目を振り返っていただきました。退院された患者様からいただいたお手紙が村松さんにとっての分岐点になっていたそうです。

    「身体を動かす仕事に就きたいという夢を叶えるため」

    Q. 村松さんが理学療法士を目指したきっかけを教えてください。
    もともと身体を動かすことが好きだったこともあり、中学生くらいから将来はそれに準じた仕事やスポーツ関係の仕事に就きたいとずっと考えていました。硬式テニス部に所属して部活に打ち込んだ日々を経て、いざ進路を考えることになった時に、かねてからの想いを叶えるためにはどんな職業があるかを探していくうちに、理学療法士の存在を知ったことがきっかけとなりました。
    数ある学校の中から日リハを選んだのは、学校見学で実技の授業の様子や学校の雰囲気を自分の目で確かめた時に、「一番私に合っている」と感じたからです。それに、「高度専門士」の資格を取得できる点と実習や実技授業が充実している点にも魅力を感じました。もちろん、座学の時間も多いですが、自分で考えながら学ぶことができる場所だと強く感じたことが志望のきっかけの一つです。
  • 「高卒から夜間部に入学して感じたこと」

    Q. 村松さんは高校卒業後すぐに夜間部に入学されていますが、夜間部での学びはいかがでしたか?
    私は高校卒業後すぐに夜間部に入学したのですが、様々なキャリアのある年上の方々と一緒に学ぶ経験は自分の視野を広げてくれました。入学前は自分より年上の方ばかりで学校生活がどうなっていくのか正直言って不安に感じたこともありましたが、実際は皆さんに優しくしていただいて、フランクに接してくれたことで距離感があっという間に近くなった印象があります。私と同じく高校卒業後に夜間部に入学した学生は少なくて、社会人からの再進学されている方が多く、上は50代の方と一緒に授業を受けていました。早い段階から「何歳になっても学び直すことができる」ことを知れたことは、この先のキャリアを考える上でも大きな経験になったと思います。
  • 「3年時の長期実習で得た刺激」

    Q. 日リハでの4年間で思い出に残っていることがありましたら教えてください。
    学校生活の中で特に思い出に残っているのは、3年生時の臨床評価実習です。私たちの代は4年生時の実習がコロナで中止になってしまったこともあり、最初で最後の実習になりましたが、とても刺激を受けました。
    特に私が実習させていただいた病院は、かなり多くの実習生を受け入れている施設で、最大で約20人の実習生がいたこともありました。初めての長期実習で、わからないことや課題量に悩んでしまうことも多々ありましたが、身近に同じ悩みを持った人たちがいたことで、お互いに相談したり、実習指導者の方にお願いして実技練習を行ったりして乗り越えることができました。もともと、仲間やクラスメイトがいない場所に長期間行くことに対して不安の方が大きかったのですが、同世代同士で励ましあった経験は、高校時代に戻ったかのような感覚にもなりました。
  • 「オンとオフをしっかり切り替える」

    Q. 日リハ在学中はどのようなアルバイトをされていましたか? また、学校の勉強とプライベートとのバランスはどのようにとっていましたか
    「せっかくだから時間のある学生時代のうちに思い出に残る仕事をしておきたい」「まったくやったことがないような仕事を経験しておきたい」と思い、テーマパークにあるレストランで接客のアルバイトをしていました。コロナ禍になるまでは平日の週3~4日勤務していましたね。移動時間がかなりあったので、授業の予習復習などの勉強は家よりも電車内で行うことが多かったです。
    その一方で、土日は学校もアルバイトも休みにして完全なオフにして切り替えていました。高校時代の友人と遊んだり、自分の時間のために使っていました。よくやっていたのは趣味のサイクリングで、その日の気分でペダルをこぎ出して、気ままに走っていく。時には朝7時に家を出て往復70kmのルートを走ったりして、これが丁度よい気分転換になっていました。
  • 「先生に相談し続けた就職活動」

    Q. 村松さんが理学療法士として働きはじめてそろそろ1年が経過されますね。今の病院を選ばれたきっかけを教えてください。
    今の病院に入職できたのも、先生方のお力添えがあったからです。日リハは先生方との距離が近く、わからないことに対して質問できる環境や何気ないことも相談できていたのですが、私の場合は特に就職に関する相談に乗っていただきました。通常の就職活動と医療業界の就活は仕組みが異なっていることもあり、どういう風に活動を進めていけばいいのかわからない状況だったからです。それこそ、就職先を真剣に検討しはじめる4年生時は、毎日のように就職活動の相談に乗っていただけて本当に感謝しています。
    私自身、急性期医療に携わりたいという想いがあったので、大学病院や総合病院の急性期を探していたところで、先生からは「こんな病院もあるよ」といくつか紹介していただきました。その中でも、新人教育の方針が良いなと感じたのが入職した今の職場です。
  • 「退院した患者様からいただいた手紙」

    Q. 職場での心に残る患者様とのやりとり、うまくいったことや失敗したことなどあれば教えてください。
    1年目ですので、まだまだ慣れなくて想像よりも大変な部分もあります。それでも、とても充実した生活を送っていると思います。急性期ですので、とりわけ患者様のリスク管理などに悩み続けていますが、先輩に相談するとすぐに助言をいただけるので、日々その経験を積み重ねています。先ほど、今の職場の新人教育の充実に惹かれたとお伝えしましたが、説明で聴いていたとおり新人に対してのフォローや技術的な指導も当然ながら、社会人としての細やかな指導もしっかりとしてくださっているので、入職して良かったと心から思っています。
    そんな中で心に残っているのは、自宅退院された70代の女性の患者様から後日お手紙をいただいたことです。入職して3~4ヶ月目のことでした。膝の手術をされた方で、リハビリをされて杖での歩行で退院されていきました。そこには、自宅に帰ってから元の生活を送れていること、散歩もしていること、そして「あなたがリハビリを担当してくれてよかった」という感謝の意が綴られていて、とても感動しました。さらに仕事を頑張ろうと思いを新たにし、業務に向かう活力になりました。どうしても、退院されたあとの生活については、私たちが把握できない部分も多いこともあり、患者様がもとの生活に戻れていることを知ることができて何よりも嬉しかったですね。
  • 「これから目指していく理学療法士像について」

    Q. 最後に、村松さんの今後の目標について教えていただけますか?
    理学療法士として一人前になることはもちろん、先ほどのお手紙の件で想いを新たにしたことでもありますが、患者様一人ひとりに寄り添うリハビリを提供できる理学療法士になりたいです。それに一歩でも近づけるように今の業務を精一杯頑張っていきたいと思います。