作業療法学科 昼間部 卒業生

鈴木 健大さん

試行錯誤は止まらない

学科 作業療法学科 昼間部
卒業年度 平成28年度
勤務先 医療法人敬愛会 リハビリテーション天草病院
 
趣味/特技 趣味は街ランです。先日、レインボーブリッジを走りましたが、レインボーブリッジを走るのは車が一番だと思いました(笑)。特技は、デブ活(美味しいパンケーキを食べる事)です。
  • 大学を卒業後、日リハへ
    小学校以来の経験は◎
    震えるほどの喜びとは….?

    「自分らしく生きることの一助になりたい。」

    Q. 大学卒業後、作業療法士の道に進んだのは何故ですか?
    大学ではスポーツや健康について学んでいました。大学の途中までは自分の勉学の対象はスポーツ選手や怪我についてでした。講義の中で理学療法士や作業療法士が紹介され、そこから自分の興味の範囲がスポーツ選手やスポーツに関する怪我から、多くの人々・障害・生きがい等に変化していきました。
    その後、理学療法士・作業療法士のどちらを目指すかを考えた時に、身体と共に環境や心理等、より広範囲な視点で患者さまをとらえ、リハビリテーションをすることで「患者さまが自分らしく生きることの一助になりたい」と思い、作業療法士を選択しました。
  • 「目からウロコの学校説明会」

    Q. 沢山の養成校がある中で、日リハを選んだのは何故ですか?
    いくつかの作業療法士養成校の見学に伺いました。その中で唯一、日リハだけが学生が主体となって学校説明会を開催していました。対応してくださった先輩の対応の良さが印象的であり、交通の便、学費等諸々の事を鑑みても、割と即決でした。付け加えて、小学校~中学~高校~大学と埼玉県内の学校に通っていたので、「東京」に少し憧れがありました(笑)。
  • 「大学とのギャップが逆に良かった。」

    Q. 入学前と入学後で学校に対する印象は変わりましたか?
    日リハは少人数制ですが、校舎も小さいので、入学前は正直なところ「学んでいく上で大丈夫かな…?」と思う事も少しはありました。しかし、実際には学んでいく上で不自由に感じる事は少なく、物理的環境に関しては移動時間が少なくて済むので、小さい事は逆にプラス面でもあったと思います。
    また、現場を経験した今だから思う事ですが、リハビリの本質は自分の手や感覚を使って、しっかり患者さまと向き合うことですので、設備は二の次だと思います。
  • 「自分次第で「満足」は作り出せる。」

    Q. 日リハでの授業はいかがでしたか?
    作業療法士として働きだしてから思った事は、学びにおいて「満足」は自分で作りだしていくものだということです。私達は一人ひとりの性格も考え方も違う様に、患者様も一人ひとり違います。患者様によってお話ししてくださる内容は様々です。
    その為、今から振り返ってみて思う事は、非常に大変な事だと思いますが、臨床に繋がる医学的な科目だけでなく、もっと積極的に様々な科目を勉強しておけば良かったなという思いがあります。
  • 「クラス内の主導権は…」

    Q. クラス(クラスメイト)の雰囲気はいかがでしたか?
    私達のクラスは、既卒者が1/3程おり、割と落ち着いてマイペースに過ごしている人もいれば、現役で元気の良い人もいました。まとまりがなさそうに見えて、根底では上手く繋がっていたクラスのように思います。男子に比べ女子が圧倒的に多かったので、クラス内の主導権は…言わずもがなです(笑)。
  • 「小学校以来の衝撃」

    Q. 教員とのコミュニケーションはいかがでしたか?
    日リハは人数も少なく、校舎も小さい為、先生方との距離感が非常に近く、小中学校ぶりの身近さだったように思います。
    しかし、常にべったりという訳ではなく、本当に困っている時に声をかけてくださったり、相談に乗って頂きました。物理的な距離の近さは質問や相談のしやすさに繋がっています。これは、人数の多い学校と違うところなのではないでしょうか。
  • 「震えるほどの喜び」

    Q. 学校生活で印象に残るエピソードがありましたら教えてください。
    1つは臨床実習です。とある実習指導者の先生は、よく哲学的な事を話してくださいました。「生きること」とか、あとは、ちょっとここには書けないような事とか…。
    その中で、一番印象に残っている事は、「自分は常に不安と戦っている」と話してくださった事です。「これで良いんだと思った瞬間、人は成長が止まる」と。これは、作業療法士として働き出して、さらに、去年より今年の方が実感するような内容です。
    もう1つは国家試験です。私達の資格は国家資格なので、合格しなければ働けません。「クラス全員合格」を目標に掲げ、勉強していました。膨大な知識を覚えるわけですが、単に暗記しただけでは印象に残らない為、私は友達とダジャレを作るような感覚で語呂合わせなどの暗記方法を提案し合いながら覚えるようにしていました。そして、それをクラスメイトに披露する。そして、冷ややかな反応。とても気持ちの良いものでした(笑)。
    国家試験の翌日、クラス全員が学校に集まって自己採点をしたのですが、その結果「クラス全員が合格点に達している」と担任から発表された時は、正直震えました。
  • 「試行錯誤は止まらない」

    Q. 臨床の現場で印象に残るエピソードがありましたら教えてください。
    担当させて頂く患者様はそれぞれに思い入れがあるので、挙げようとするときりがないのですが…、総じて、先ほどの実習指導者の話の様に、退院された時とかその方の入院生活を振り返ってみて「もっと違うようにできたのではないか」とか「これをやっていた方がその方にとって良かったのではないか」と反省する事がたくさんあるという事です。
    日リハの担任の先生が、「私たちは患者様から教えていただいている」のだとおっしゃっていただいた事がありますが、本当にその通りだと感じています。その為、現場で担当者間の話し合いは去年より今年の方が多いですし、難しいと感じる事も多く、悩むこともたくさんありますが、その分「臨床って面白いな」と思えることも増えています。
  • 「理想を想像中」

    Q. ご自身の作業療法士としての理想像を教えてください
    現状、明確な理想像は模索中です。しかし、回復期のリハビリテーション病院で働いて思う事は、病院を退院されてからの生活をしっかりと想定しながら関わるという姿勢は忘れてはいけないという事です。ご本人やご家族様の気持ちを汲み取り、一緒にこれからの生活を創る事に真摯に向き合い続けられる作業療法士でいたいです。
  • 「笑いは万国共通」

    Q. 超高齢社会を迎えていくこの日本で、これからどのような作業療法士が求められていくとお考えでしょうか?
    加齢に伴う疾患を抱えて、さらに入院に至るご病気をされる方が増えていくだろうと予測されます。なので、一つの疾患だけでなく、複合的に疾患の影響を考えられるようになる必要があるかと思います。他には、地域での生活が継続できるよう、そもそも疾患を患わないようにするための疾病予防と健康増進の分野への介入もあると思います。
    また、自身の価値基準もあるかと思いますが、時代とともに趣味や生きがいも多様化していくと思うので、その方に寄り添える度量は必要かと思います。あとは、笑顔・笑いは万国共通だと思っています。最終的には“Sence of Humour” があれば大丈夫だと思います。
  • 「頭がパンクしそうに。。。」

    Q. 最後に、これから日リハで作業療法士を目指す後輩にアドバイスやメッセージをお願いできますでしょうか?
    専門学校での4年間、学ぶ事は沢山あります。頭がパンクしそうになります。でも、私達が働く世界は医療・介護の分野であり、担当する方の生活の一端を担うので、それは当然の事と思います。
    もう一度言います。頭がパンクしそうになり、投げ出したくもなります。
    ですが、本当は臨床現場に出てからの方が、学ぶ事は沢山あります。それでも、学ぶ楽しさや面白さは専門学校時代よりも何倍も多いです。
    これを読んでくださっている方には、ぜひ日リハで、同じ目標を持った仲間と共に、充実した4年間を過ごしてもらいたいです。

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