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理学療法学科 夜間部 卒業生

三村 舞さん

スポーツの現場でのリハビリ

学科 理学療法学科
卒業年度 2017年度卒業
勤務先 株式会社FOCS
現在、株式会社FOCSに所属し、女子バスケットボールリーグ(wリーグ)の「トヨタ自動車アンテロープス」にて専属トレーナー(理学療法士)として活躍中。
http://sports.gazoo.com/antelopes/member/
 
趣味/特技 カラオケ・トレーニング・旅行・サーフィン
  • 諦めずに努力を重ね、スポーツの現場に。
    独特のシビアさの中で自分の力を発揮する。

    「意思表示の大切さ、私は諦めなかった」

    Q いきなりですが、スポーツの分野で活躍したいと考えて理学療法士を目指す人は多いです。どうしたらスポーツの分野で活躍できますか?
    一番重要なことは諦めないことだと思います。そして、常にスポーツの現場に行きたいと意思表示をしてきました。今の会社の上司にも、「あなたがトレーナーとして働きたいっていうのを、諦めず常に意思表示をしていたからここにたどり着いた」と言ってくれるので、やっぱそこは大事なのかなって思いましたね。
    現実的には、スポーツ分野に行くのはなかなか難しいと思いますが、ブレない軸を持って夢に向かって進み続けてほしいです。必ず道はひらけると思います。
  • Q 今のチームの専属トレーナーとなった経緯は聞いてもいいですか?
    色々なご縁があって今の会社の方と出会いました。で、その方が元々女子バスケのチームに所属してトレーナー活動をされていた方で、「うちで研修してみないか」って誘って下さって。そこ行って、初めての研修先だったチームが今のチームで。色んなご縁があって今の仕事に就くことができましたし、タイミングも良かったなと思います。
  • 「スピードを求められるスポーツの現場」

    Q 今はスポーツの現場で理学療法士として活躍されていますが、病院との違いは感じますか?
    大きく言えば理学療法なので同じなんですが、病院では患者様1人当たりの時間が決まっています。ですが、スポーツの現場でチームに帯同していると、その選手の状態が毎日診れるんです。1人の選手を練習時間内だけではなくて、必要であればオフの日などの練習時間外も含めてメニューを組み立てます。
    実業団レベルの選手だと、次の試合までに動けるようにしないといけなかったり、「この試合にはこの選手がいなきゃダメだ」っていうのもありますし、ピークをどこに持っていくのかを考えて「そのためにはどこでどう休むか?」と言ったスケジュール管理も必要です。
    しっかり休ませないといけない時と、ちょっと無理があってもリハビリしてすぐに復帰させないといけない時があったり、かなりシビアです。
    Q スポーツの現場で「ここが特に大変」みたいなことはありますか?
    下手をすると、自分が選手を壊してしまう可能性があるっていうのを考えると、凄く怖いです。しかも、今まで触ったことないぐらい張っている身体をほぐさなきゃいけなかったりするんですが、トレーナーとしているっていうことは「ケアができて当たり前」なので。最初の内は、チーフトレーナーや会社の上司に色々と相談に乗ってもらいながらやっていました。
    Q 日リハ在学中の実習でも、スポーツ整形を経験されたんですよね?
    整形外科へ実習に行かせて頂いて、そこでバスケやっている子のリハビリを見せてもらったんですけど、やっぱり今とはリハビリのスピード感が全然違っていて。
    実習の時はゆっくりでも「OK」だったんですが、今の現場でその通りやろうとすると「それじゃあ遅いよ」とか、「そんな慎重にやりすぎなくていい」とか言われたりもします。
    「段階は踏む必要はあるけど、ほんとに細かくやってく必要のある時と、そうでない時があるからそこはしっかり見極めて」って。
  • 「理学療法士もスポーツの現場に出れる!」

    Q なるほど。かなり厳しそうですね。話は変わりますが、三村さんが理学療法士の道に進んだきっかけは何ですか?
    高校時代、スポーツで怪我をしてしまった際にリハビリを通して理学療法士という職業を知りました。その時は大学に進学したのですが、スポーツには関わり続けたいと思っていました。それで、私が通っていた大学に「トレーナーサークル」っていうサークルがあって、そこに所属して同じ大学のバスケットボール部で学生トレーナー活動をしていました。
    Q トレーナーサークルっていうのがあるんですね
    そうなんです。で、そこに理学療法士の方がボランティアで来てくれていて、リハビリしているところも見せて頂いて、「こういう風に治療していくんだ」っていうのを目の当たりにしていました。色々と相談にものってもらいました。
    Q なるほど。それで理学療法士になろうと?
    理学療法士は病院だけが現場なのではなく、本人次第ではスポーツの世界でも活躍できるんだという事がわかったんです。それで、自分もそのボランティアの方のようにスポーツ選手の助けになりたいと思って、理学療法士を目指すことにしました。
    他には、アスレチックトレーナーも考えていたんですが、それだけだとなかなかスポーツ現場に出ていくのは難しいかなと。鍼灸師も考えたのですが、針が苦手だったので・・・(笑)
  • 「この人のようになれるかな?日リハに行けば。」

    Q では、日リハに進学することに決めたのはなぜですか?
    先ほどお話しした、大学のサークルでボランティア活動をしていた理学療法士の方が日リハ出身でした。と言っても、その人に日リハを勧めてもらったというわけでもないんですが、「この人みたいになれる可能性があるならちょっと見てみたいな?」って思って、日リハの学校説明会に参加してみました。
    で、実際に行ってみたら、なんかすごい学校の雰囲気も良くて。私は結構今まで、学校とかも直感で決めてきたりして、それでハズレたことなかったんで。「あ、ここ多分私に合ってる」って思って、すぐ「ここがいい」って。あとは夜間部が良かったっていうのもありました。
  • 「想像を超える愉快なクラス(笑)」

    Q 夜間部のクラスはどんな雰囲気でしたか?
    入学前は「どんな人がいるのかな?」なんて少し不安な気持ちもありましたが、その不安は一瞬で消えました。想像を遥かに超える愉快なクラスでした!
    特に、毎年行われるスポーツ大会は本当に全力で取り組んでいて、種目を決めている時からすごい盛り上がってましたね。で、1年生の時には優勝してしまいました(笑)
    スポーツ大会のおかげで、早い段階でクラスメイトと仲良くなれましたし、「やるべき時は強くまとまる」そんなクラスでした。
    あと、やっぱりいろんな社会人経験してきてる人たちが多かったので、息抜きもすごい上手くって。スイッチ入れるときはしっかり入れて勉強していましたね。
  • 「深いコミュニケーション。
    それが普通にあるのが日リハ」

    Q 先生とのコミュニケーションはいかがでしたか?
    普段から当たり前のように深いコミュニケーションがあったのですが、それが普通にあるのが日リハだと思います。授業では、わからないところがあればすぐ相談できたり、たあいない話もしたりしていました。先生と雑談している間に休み時間が終わっているということもありましたし。
  • 「まだまだ縁は続いている」

    Q 卒業後、先生または当時の同級生との交流は続いていますか?
    今は名古屋が拠点なのでなかなか東京に帰ってくる機会は少ないんですが、仲の良かったクラスメイトとはまだ連絡を取り合っていて、勉強会に誘ってもらったり、困ったことがあったら相談したりしています。
    私が悩んでいる時、病院に勤めているクラスメイトに相談すると、「こういう検査してみたらいいんじゃない?」とか、私とは違った角度からのアドバイスをもらえて、とても助かっています。
    あとは、先生からも勉強会の連絡をいただいたり、逆に所属チームの試合が関東である場合はお誘いの連絡をしています。
  • 「学生時代から現場に出ることの重要性」

    Q それでは最後に、これから日リハを検討している方や理学療法士を目指す方へメッセージをお願いします!
    日リハはとてもアットホームな学校です。先生とも距離が近く、気軽に相談しに行ったりできます。夜間部のクラスメイトは年齢層の幅が広く、様々な経験をしてきた方とも一緒に生活していくので自分の視野も広がって面白いです。

    あと、私はフィットネスジムや整形外科でバイトしたりはしていたんですけど、スポーツ現場はスポーツ現場で全然違うものがあるので、もしスポーツ分野に行きたいのであれば学生時代から現場に出ておいた方が良いです。早めに経験も積めますし、スポーツ業界への繋がりを作っておけば、就職の際にその繋がりで仕事を紹介してもらえたりするので、早めに行動あるのみだと思います。