ラグビーから教わった一番大事なこと

こんにちは。作業療法学科統括学科長の深瀬です。

 

 

暑さもいくぶん和らぎ、秋風が心地よい季節となりました。

 

 

秋といえばスポーツの秋ですが、今年は新型コロナの影響で不自由さを感じていることと思います。特に高校三年生の皆さんには、各種大会が中止になるなど、残念な思いをなさっていることでしょう。心中をお察しします。

 

 

思い返せば、昨年の今頃は、日本でラグビーのワールドカップが開催されていました。

 

 

高校一年生からラグビーを始めた私は、夢だったワールドカップ観戦を果たすことが出来ました。

 

 

 

 

上の写真は開幕試合の日本対ロシア、下の写真は準々決勝のニュージーランド対アイルランドです。両方とも自分の席から撮影した写真です。

 

 

 

 

日本代表の活躍もあり、日本中で大盛り上がりになりましたね。

 

 

私は、本校に勤務する前まで、高校のラグビー部のコーチをしておりました。

 

 

コーチを退任してからも、昨年までは楕円球と戯れることもありましたが、このような状況ではその機会もありません。

 

 

 

 

たった一年で世界は大きく変わったなと改めて感じております。

 

 

しかし、このような状況でも学びを止めるわけにはいきません。

 

 

日本リハビリテーション専門学校では、5月より遠隔授業を開始し、6月半ばより対面授業を徐々に開始しております。対面授業の際には教室の消毒や学生さんたちの体調管理など感染対策を徹底して授業を行っています。

 

 

授業前の検温、消毒、授業中に密にならないような工夫、そして授業後の教室の消毒と、学生さんと教員、事務職員が一丸となって新型コロナに立ち向かっています。

 

 

まさに、あの日の日本代表のようにone teamとして。

 

 

一人一人は非力でも、皆で力を合わせて取り組めば、乗り越えられない事はない

 

 

私がラグビーから教わった一番大事なことです。

 

 

皆で力を合わせて、この困難を乗り越えて行きましょう。その先には必ず明るい未来があるはずです。

 

 

 

腰痛や肩こりの要因の一つは体幹の使い方

理学療法学科の黒木です。

 

腰痛や肩こりは皆さんの中でかなり身近な存在なのではないでしょうか。

 

皆さん自身にも経験があったり、友達や家族がその症状で苦しんでいるのを見たり聞いたりしているかもしれません。

 

普段の生活の中、例えば、アルバイト、仕事、部活、スポーツで体を動かしているうちに、知らず知らずのうちに、肩や腰に負担がかかってしまう場合があります。

 

私たち身体機能の専門家である理学療法士でも、かなり意識をしていても症状が出ることもあるし、運動機能のバランスが崩れていることもあります。

 

その要因の一つに、体幹という体の中心部分の使い方に問題があることがあります。

 

体幹は手や足を動かすとき、例えば、歩く、食事をする、スポーツをするなど、すべての姿勢や運動の際に土台となります。

 

体幹を安定させるには腹腔内圧(intra-abdominal pressure)という、お腹の内圧を高めることが重要です。

 

これを高めるには、腹から背中の筋、骨盤の筋、横隔膜という呼吸運動の筋を協調して働かせます。

 

その時のお腹の理想的な形はこちらです。

 

 

 

たくさんの筋がバランスよく働くことで、背骨がちょうどよいまっすぐなポジションをとることができ、手や足を動かしやすくなります。

 

また、この使い方は、腰痛や肩こりを予防するだけでなく、スポーツでのパフォーマンスを高めることにも有効です。

 

 

 

運動の一例をお示しします。

 

結構、見た目はシンプルです。

 

仰向け(あおむけ)から、手足を天井に向かって挙げます。

 

その時に先ほどのお腹の形を意識して力を入れます。(最初は結構難しい・・)

 

軽く腹式呼吸を意識すると運動しやすくなります。

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この運動は、肩こりや腰痛以外の症状を持っている患者にも使います。

 

また、理学療法士は身体をダイナミックに使う仕事ですので、自分の体のトレーニングをしながら、体の使い方を学んだりしています。

 

ご興味がある方は、ぜひお話を聞きに来てください。

 

リハビリテーションの語源について

リハビリテーションとは、ラテン語のRe(再び)Habilis(取り戻す)が語源といわれています。日本語では「全人的復権」という意味で、その人らしく生活する権利を取り戻すことです。

 

 

障がい者や高齢者が住み慣れた地域で、地域住民を含めや行政機関・組織が協力し合って行うことを指します。現在のリハビリテーションは、病院での治療や生活指導と狭い意味で捉えられています。

 

 

日本では、昭和40年にリハビリテーション医療が病院の中で始まり、医学的治療を中心に始まりました。その間に、社会制度に伴ってリハビリテーションの治療範囲は拡充して、病院治療から在宅医療(訪問リハビリテーション、通院・通所リハビリテーション)が提供されるようになりました。ここで、大きな課題が生じてきました。

 

 

それは、折角在宅に戻ることができた患者様は、在宅から外に出る機会がなくなったことです。

 

 

在宅に戻った多くの患者様は、もう一度、いるべき世界に復帰する機会を失っていることです。在宅に戻った殆どの患者様は、実社会に戻るための就労リハビリテーション治療が行われていないのが現状です。

 

 

患者様が望む仕事に合わせた、就労リハビリテーション治療を継続できる環境がまだまだ整っていません。

 

 

そこで、新たな試みとして、在宅復帰と同時に社会復帰を目指した就労リハビリテーション治療が行える環境整備とAIやロボットスーツを活用したリハビリテーション治療についての研究を行っています。

 

 

 

 

理学療法学科 夜間部 木下修